歴代ガンダムシリーズのキャラクターとモビルスーツが総登場することで人気の戦術シミュレーション・RPGシリーズ「Gジェネレーション」。
様々な機種で展開してきたこのゲームが、遂に iPhone / iPod touch でも公開されました。
「SDガンダム Gジェネレーション タッチ」です!
この秋に発表されて以後、ユーザーからの期待が高かったゲームの1つですが・・・
しかし iTunes のレビューを見ても解る通り、ヒドい状態です。
このゲームは元々ガラケーのアプリだったのですが、それを iPhone / iPod touch への最適化が不十分なまま「ベタ移植」した感じです。
この2年、ガラケーアプリのベタ移植じゃ iPhone では通用しないことは散々言われてきたはずなのに、まだこの有様ですから、ナムコの iPhone アプリへの認識が「相変わらず」だと感じずにはいられません。
操作性なども良くなく、それでいて価格は高く、iTunes のレビューが炎上するのも仕方のない出来で、「あえて言おう。カスであると!」と言う意見に賛同せざるを得ませんね。
※さらに現在、iOS5 以降への非対応が発表され、(最近の OS では)完全に動作しなくなりました。
それなのにアプリはまだ公開されているのでご注意下さい。
ゲームは自分のターンに味方のユニットを動かし、武器を選択して攻撃、敵を倒せば経験値が入り、ユニットやパイロットのレベルがアップしていくという育成要素のある戦術シミュレーションゲームです。
敵を全滅させればステージクリアとなり、次のステージを選択できます。
いわゆるスパロボ(スーパーロボット大戦)を元とするゲームシステムですが、しかしGジェネレーションはスパロボとは異なるルールが多くあるため、スパロボと同じように考えていると戸惑うと思います。
PS2 で発売された「Gジェネレーション スピリッツ(魂)」とシステムはほぼ同じです。
しかし悪い点を上げるとキリがありません。
登場キャラクターの絵の周囲のジャギー(ドットのギザギザ)がやたら目立つし、文字もドットが荒く明らかに iPhone の解像度に対応できていない。
要するに一見してすぐ「汚い」と思うグラフィックなのです。
ガラケーアプリの画像をそのまんま iPhone 用に拡大し、調整せずに表示している感じですね。
まだガラケーの方がマシなぐらいで、こんな画像で納得出来る iPhone ユーザーはいないでしょう。
操作性も良くなく、iPhone / iPod touch 用にタッチパネルの操作になっているのですが、勝手に画面がスクロールするし、二本指タップのスクロールも画面がヘンなところに移動するし、ピンチ操作にも非対応でズームも2種類のみ、ユニットの詳細も表示し辛いし、他にも追加移動時に敵ユニットの詳細を確認出来ないとか、HP のバーグラフがないので状況をパッと見で認識できないとか、もう悪い点だらけですね。
※アップデートで操作性に関してはある程度改善されました。
戦闘シーンのモビルスーツの動きについては、「ガラケーアプリの画面を引き延ばしただけ」なのでドットが荒くて綺麗とは言えないものの、良く動くしアクションも派手で、一応ちゃんと「Gジェネ」しています。
キャラクターボイスなども一切ありませんが、ここはアプリ容量を考えると仕方がないとは思います。
このアプリはガラケーアプリの「Gジェネレーション モバイル」の移植です。
この「Gジェネレーション モバイル」はガラケー用としては非常にハイレベルなアプリで、多くのユーザーから支持されていました。
アップデートも繰り返されており、そのため最終的にはかなりのボリュームとなっています。
だからこそナムコも自信満々で移植を発表したのでしょう。
しかしそれはガラケーアプリのレベルでの話。
それでも iPhone 用に表示や操作性が調整されていればまだ良かったのですが、どうみても「やっつけ仕事」な移植で、特に「文字のフォントがガタガタ」ってのはもう技術云々以前の問題だと思います。
無料体験版を公開して追加課金で収益を上げるのなら、その体験版の時点で「すごい」「面白い」と思わせなければダメな訳で、それなのにこの見た目ですから、マーケティングの基礎からして「なっていない」と言わざるを得ませんね・・・
ただ、グラフィックと操作性を全く考慮に入れず、ゲームシステム「だけ」を見た場合・・・
そんなに悪くはなかったりします。
前述したようにシステムは PS2 で大ヒットした「Gジェネレーション・スピリッツ」のものを踏襲していて、かなりやり込み度の高いユニット育成と、戦略性の高い編成・戦闘システムなどを持ち、ストーリーに沿ったシチュエーションモードだけでなく、特殊なランダムステージ(クエストモード)なども用意されています。
ただし前述したように「Gジェネ」は特殊なルールが多く、それがゲーム内でほとんど説明されていないので、このシリーズを初めてやった方だとまるでシステムが解らないでしょう。
おまけにゲームバランスがかなり厳しく、初心者はもちろん上級者でもシチュエーションモード(メインのストーリーモード)の早い段階で詰まってしまうと思います。
今作は序盤に強いモビルスーツを作る事が出来ないため、同じステージを繰り返してモビルスーツとパイロットのレベルを延々と上げる「経験値稼ぎ」を行う事が必須となっています。
元々Gジェネは難度の高いゲームだったのですが、ますますその傾向が強くなっている感じで、正直言って「マニア以外」には勧められませんね。
と言う訳で、大きな期待と話題を呼んでいたアプリですが、一般の方には全くと言って良いほどオススメできないアプリとなっています。
「Gジェネ」のファンなら、グラフィックに慣れてしまうと相応に楽しむ事は出来るのですが、ゲームバランスがキツイので、そのつもりでやった方が良いですね。
(と言うか、ガラケー版で可能だったMS開発の組み合わせの多くが利用できなくなっているようで、そのため使えるユニットが非常に限られています。 しかも序盤に陸上戦艦が入手出来ないのに早い段階で地上のクエストステージが次々と追加されるなど、おかしい点が見られます。
「追加ダウンロードで様々なMSが使用可能に」みたいなアナウンスがあるので、もしかすると追加ダウンロードを導入しないと上位のMSや戦艦をなかなか入手出来ないシステムなのかもしれません。
そうだとすると、今の時点ではGジェネ経験者でも手を出さず、アップグレードや追加コンテンツを待った方が良いような気がします。
しかしそれだとますます多くの費用がかかる訳で、なおさら微妙なアプリと言えますね・・・)
この秋、「ナムコバンダイゲームスから複数のガンダムアプリが iPhone に登場する」と各メディアで報じられ、かなりの話題になっていた訳ですが、フタを開けてみれば単なる「ガラケーアプリの移植」に過ぎませんでした。
おまけに iPhone / iPod touch 用にカスタマイズされていた訳ではなく、最適化されている訳でもなく、限りなく「ベタ移植」に近い形で・・・
私的にも残念ですが、ガンダムフリークの方は特にガッカリなのではないでしょうか。
ナムコの iPhone アプリのマーケティングは、一体どこまで「ナムコ」の名を貶めれば気が済むのでしょうかね・・・
・SDガンダム Gジェネレーション タッチ(iTunes が起動します)
【 ちょこっと攻略 】
それでもやりたいという方や、すでに製品版にしてしまった人向けにシステムを簡単に解説しておきます。
プレイ時の参考にしてみて下さい。
【 編成 】
・編成ユニットには「マスター」と「グループ」が存在する。 マスターは主人公的な存在で、近くにいるどの味方ユニットからも支援を受ける事が出来る。 戦艦に帰還できないが、HP と EN はターン毎に少しずつ自然回復する。
・「グループ」は戦艦に格納されて出撃するため、戦艦が必要。
・1つのグループには最大2つの「チーム」が所属する。 チーム数やユニット数は戦艦によって決まる。
・戦艦の周囲には指揮範囲があり、この範囲外だと能力が低下する。 指揮範囲はパイロットの指揮能力で来まる。
・「チーム」の一番上のユニットは「リーダー」となる。リーダーユニットにも指揮範囲があり、チームのユニットはその範囲にいないと能力が落ちて支援も出来なくなる。
【 戦闘 】
・攻撃には EN を消費する。 消費した EN は戦艦に戻らないと回復しない。 戦艦の HP と EN はターン毎に自然回復していく。
・チームメンバー同士はリーダーの指揮範囲内にいて未行動なら支援攻撃に参加できる。 経験値は支援ユニットも入手する事が出来る。
・敵にトドメを刺すとユニットは再度行動が可能になる。 これを「チャンスステップ」と言う。 チャンスステップは敵を倒し続ける限り何度でも発生する。
・パイロットには精神力を示す MP という数値がある。 攻撃が当たったり敵を撃破すると上昇し、被弾すると下がる。 一定以上まで高まると「強気」、一定以下になると「弱気」になり、能力に補正がかかる。 どのあたりで状態が変化するかはパイロットごとに異なる。
・MP が最大になると「超強気」になり攻撃が全てクリティカルになる。 MP が非常に低くなると「混乱」し攻撃が出来なくなる。
・戦艦に所属しているユニットは、出撃中に戦艦が倒されると白旗を揚げる。 白旗を揚げている敵ユニットはこちらの戦艦で「捕獲」が出来る。 捕獲したユニットはステージクリア後にストックに入れるか換金するかを選べる。
・敵を倒すと「ハロポイント」が得られ、それによってクリア後の評価が判定される。
ハロポイントは倒しにくい敵を倒したり、敵を「オーバーキル」(相手の全 HP の倍以上のダメージを与える)で倒すほど高くなる。
【 開発 】
・今作では2つのユニットをかけ合わせると、素材となったユニットは消えてしまう。
・開発にレベルは必要ないが、開発後のユニットの能力値やレベルは素材となったユニットの影響を受ける。
・ガラケー版の「Gジェネレーションモバイル」の開発の組み合わせはそのまま使えない模様。
ただ、イベントなどの発生条件は同じようです。
版権物
あの「ガンダム」を題材にした、2D の対戦格闘ゲームが iPhone / iPod touch に登場しています。
「ガンダム ファイティングスピリッツ」です。
この冬、ナムコバンダイゲームスはいくつかのガンダムを扱ったアプリを販売することを発表していますが、その1つですね。
このゲームは正確には、携帯電話用のアプリからの移植です。
そのためグラフィックやキャラの動きには不安があったのですが、見てみると結構綺麗なグラフィックで、動きもスムーズ。
角張った 3D グラフィックとはまた違った、ベクターグラフィック(2点間を線で滑らかに結んで作画したグラフィック)っぽいアニメ調の絵が、逆に新鮮な感じを受けますね。

ゲームは俗に言う「スト2」型の対戦格闘です。
登場する機体は初期段階では、ガンダム(初代)、Zガンダム、FAアレックス、ストライクガンダム、そしてザク(しかもジーンの)。
新旧織り交ぜての登場となっていますが・・・ ザクだけ妙にハンデがあるような気がしないでもない。
機体は最終的には10機になるようで、隠すほどのものでもないので言ってしまうと、シャアザクやキュベレイ、ジ・オなどが登場します。
操作は仮想方向キーで操作し、操作性は「すごく良い」と言う程でもないけど、そんなに悪いと思うほどでもありません。
ナムコのアプリなので心配な方も多いと思いますが、まあマシな方です。
指を置いた場所にパッドが現れる設定も可能です。
メインの攻撃ボタンは1つですが、必殺技ボタンと超必殺技ボタンが付いていて、必殺技はコマンドを入力しなくても出す事が可能です。
この辺は「ストリートファイターIV」と同様ですね。
通常攻撃はレバーの方向によって違う技が出ます。
正直、技の数は少なく、強弱もありません。
ただそんなに多くの技があっても使わないと思うし、普通に格闘ゲームとして成り立つぐらいの技数はありますね。
一応「キャンセル技」なども可能になっているようです。
グラフィックは前述したように結構綺麗で、アニメ調の絵ですがチープな印象は受けない絵柄です。
攻撃が当たった時の衝撃などもかなり派手に表示されるので、やっていて地味な印象は受けません。
双方の距離が近くなるとズームし、離れるとズームアウトします。
敵に勝つと経験値が貯まり、パイロットがレベルアップする「成長システム」もあります。
レベルアップによって必殺技などが追加されることもあります。

とまあ、ゲームの基本部分は相応に良く出来ているのですが・・・
格闘ゲームとして致命的な欠点があります。
コンピューターのアルゴリズム(AIの動き)や難易度調整がダメダメなのです。
難易度は EASY・NORMAL・HARD・EXPERT の4つが用意されているのですが、EASY から HARD まで、離れて飛び道具を撃っているだけで勝てます。
必殺技ボタンがあるから射撃をミスることもない訳で、これじゃあ格闘ゲームとして問題外。
EASY はホント攻撃さえしてこないので、かなり「ライトゲーマー向け」の調整にしているのだと思いますが、にしてもほどがある。
だって全機体、射撃武器持ってるんだし。
普通に正面からボコボコ殴り合っても EASY や NORMAL だと問題なく勝つ事ができ、ちょっと弱すぎだろうと思ってしまいます。
全体的に AI が不用意な行動を連発する傾向があり、前述の「飛び道具だけ撃ってれば勝てる」というのも、相手がむやみに隙を見せたり、ダッシュで突っ込もうとしたり、飛び道具をかわす反応が悪いため。
加えて特定の状況に妙に弱い面があり、あまり詳しく書くのは控えますが、ガンダムだと「ハメ技」で EXPERT のラストまで簡単に勝ててしまう。
(しかもたぶん、どのキャラでもハメが可能な技があると思う)
とにかく格闘ゲームで一番重要な、「コンピューターの動き」の作り込みが甘いのです。
iTunes の説明に「格闘ゲームが苦手な方にも幅広く楽しんで頂けるよう」とか書かれていますが、逆に「格闘ゲームをやっていた人は度外視ですか?」と言いたくなります。
たぶんテストプレイが十分に行われておらず、内輪のテストしかしていないのではないでしょうか。
まあ、EXPERT にしてハメなし、射撃も控えめでプレイすると、相応に楽しめるのですが・・・
そういう縛りプレイでやらないと、今の時点ではちょっと・・・ と思ってしまいますね。
また、ストーリーのようなものはなく、成長要素はあるけど取って付けたようなものであるため(しかも成長させなくても勝てる)、やり込み要素に関しても乏しいです。
Game Center などへの対応もなし。 これでは長く楽しむのは厳しいですね。
対戦は Bluetooth を通しての対戦のみ可能です。
と言う訳で「ガンダム ファイティングスピリッツ」、意外に動きやグラフィックは良かったけど、残念な点が多かったアプリです。
価格が安ければまだ良かったかもしれませんが、定価は 600 円。
ガンダムだから安売りできないのだと思いますが、この価格ではお勧めできませんね。
まあ、「ガンダムで 2D 対戦格闘」という時点で「イロモノ」です。
おまけに「携帯電話アプリからの移植」で、しかも iPhone / iPod touch アプリでは色々と前科の多いナムコですから・・・ 「さもあらん」と言ったところでしょうか。
でも「その割には」、思っていたよりは良く出来ていた、とも思いますが。
AI の強さや動きの甘さについてはプログラムの調整などで対処できる部分でしょうから、今後のアップデート次第では改善されるかもしれません。
ボリュームやメニュー部分などは「携帯電話アプリのまんま」なので、ここももう少し改良されて、実績の要素なども加われば、もっと良くなるとも思いますが・・・ そこまではちょっと無理かな。
今の時点では微妙と言わざるを得ませんが、ガンダムが好きで好きでたまらない人なら、悪くはないかも・・・?
・ガンダム ファイティングスピリッツ(公開終了)
「ガンダム ファイティングスピリッツ」です。
この冬、ナムコバンダイゲームスはいくつかのガンダムを扱ったアプリを販売することを発表していますが、その1つですね。
このゲームは正確には、携帯電話用のアプリからの移植です。
そのためグラフィックやキャラの動きには不安があったのですが、見てみると結構綺麗なグラフィックで、動きもスムーズ。
角張った 3D グラフィックとはまた違った、ベクターグラフィック(2点間を線で滑らかに結んで作画したグラフィック)っぽいアニメ調の絵が、逆に新鮮な感じを受けますね。

ゲームは俗に言う「スト2」型の対戦格闘です。
登場する機体は初期段階では、ガンダム(初代)、Zガンダム、FAアレックス、ストライクガンダム、そしてザク(しかもジーンの)。
新旧織り交ぜての登場となっていますが・・・ ザクだけ妙にハンデがあるような気がしないでもない。
機体は最終的には10機になるようで、隠すほどのものでもないので言ってしまうと、シャアザクやキュベレイ、ジ・オなどが登場します。
操作は仮想方向キーで操作し、操作性は「すごく良い」と言う程でもないけど、そんなに悪いと思うほどでもありません。
ナムコのアプリなので心配な方も多いと思いますが、まあマシな方です。
指を置いた場所にパッドが現れる設定も可能です。
メインの攻撃ボタンは1つですが、必殺技ボタンと超必殺技ボタンが付いていて、必殺技はコマンドを入力しなくても出す事が可能です。
この辺は「ストリートファイターIV」と同様ですね。
通常攻撃はレバーの方向によって違う技が出ます。
正直、技の数は少なく、強弱もありません。
ただそんなに多くの技があっても使わないと思うし、普通に格闘ゲームとして成り立つぐらいの技数はありますね。
一応「キャンセル技」なども可能になっているようです。
グラフィックは前述したように結構綺麗で、アニメ調の絵ですがチープな印象は受けない絵柄です。
攻撃が当たった時の衝撃などもかなり派手に表示されるので、やっていて地味な印象は受けません。
双方の距離が近くなるとズームし、離れるとズームアウトします。
敵に勝つと経験値が貯まり、パイロットがレベルアップする「成長システム」もあります。
レベルアップによって必殺技などが追加されることもあります。

とまあ、ゲームの基本部分は相応に良く出来ているのですが・・・
格闘ゲームとして致命的な欠点があります。
コンピューターのアルゴリズム(AIの動き)や難易度調整がダメダメなのです。
難易度は EASY・NORMAL・HARD・EXPERT の4つが用意されているのですが、EASY から HARD まで、離れて飛び道具を撃っているだけで勝てます。
必殺技ボタンがあるから射撃をミスることもない訳で、これじゃあ格闘ゲームとして問題外。
EASY はホント攻撃さえしてこないので、かなり「ライトゲーマー向け」の調整にしているのだと思いますが、にしてもほどがある。
だって全機体、射撃武器持ってるんだし。
普通に正面からボコボコ殴り合っても EASY や NORMAL だと問題なく勝つ事ができ、ちょっと弱すぎだろうと思ってしまいます。
全体的に AI が不用意な行動を連発する傾向があり、前述の「飛び道具だけ撃ってれば勝てる」というのも、相手がむやみに隙を見せたり、ダッシュで突っ込もうとしたり、飛び道具をかわす反応が悪いため。
加えて特定の状況に妙に弱い面があり、あまり詳しく書くのは控えますが、ガンダムだと「ハメ技」で EXPERT のラストまで簡単に勝ててしまう。
(しかもたぶん、どのキャラでもハメが可能な技があると思う)
とにかく格闘ゲームで一番重要な、「コンピューターの動き」の作り込みが甘いのです。
iTunes の説明に「格闘ゲームが苦手な方にも幅広く楽しんで頂けるよう」とか書かれていますが、逆に「格闘ゲームをやっていた人は度外視ですか?」と言いたくなります。
たぶんテストプレイが十分に行われておらず、内輪のテストしかしていないのではないでしょうか。
まあ、EXPERT にしてハメなし、射撃も控えめでプレイすると、相応に楽しめるのですが・・・
そういう縛りプレイでやらないと、今の時点ではちょっと・・・ と思ってしまいますね。
また、ストーリーのようなものはなく、成長要素はあるけど取って付けたようなものであるため(しかも成長させなくても勝てる)、やり込み要素に関しても乏しいです。
Game Center などへの対応もなし。 これでは長く楽しむのは厳しいですね。
対戦は Bluetooth を通しての対戦のみ可能です。
と言う訳で「ガンダム ファイティングスピリッツ」、意外に動きやグラフィックは良かったけど、残念な点が多かったアプリです。
価格が安ければまだ良かったかもしれませんが、定価は 600 円。
ガンダムだから安売りできないのだと思いますが、この価格ではお勧めできませんね。
まあ、「ガンダムで 2D 対戦格闘」という時点で「イロモノ」です。
おまけに「携帯電話アプリからの移植」で、しかも iPhone / iPod touch アプリでは色々と前科の多いナムコですから・・・ 「さもあらん」と言ったところでしょうか。
でも「その割には」、思っていたよりは良く出来ていた、とも思いますが。
AI の強さや動きの甘さについてはプログラムの調整などで対処できる部分でしょうから、今後のアップデート次第では改善されるかもしれません。
ボリュームやメニュー部分などは「携帯電話アプリのまんま」なので、ここももう少し改良されて、実績の要素なども加われば、もっと良くなるとも思いますが・・・ そこまではちょっと無理かな。
今の時点では微妙と言わざるを得ませんが、ガンダムが好きで好きでたまらない人なら、悪くはないかも・・・?
・ガンダム ファイティングスピリッツ(公開終了)
西欧ファンタジーの元祖「指輪物語」こと、「ロード・オブ・ザ・リング」。
2001年(日本では2002年)に映画化され、三部作という長編ながら世界中で大ヒットとなった作品です。
その映画版ロード・オブ・ザ・リングを元にしたタワーディフェンスが iPhone / iPod touch と iPad で登場しています。
「The Lord of the Rings: Middle-earth Defense」です。
もちろんちゃんと公式ライセンスを取っている作品。
映画で活躍した人間のファイターやハーフリングたち、老ウィザードやドワーフ、エルフなどがタワーディフェンスのユニットとなって活躍します。
公開しているのは Glu という会社ですが、ここはロンドンでモバイルアプリの販売やマーケティングを行っている、俗に言う「パブリッシャー」です。
アプリの開発元は別にあると思うのですが詳細は不明で、Glu は他の開発会社を取り込んだりしているようなので、一応 Glu 内部の作成という形なのかもしれません。

資金を使ってユニットを配置し、Wave ごとに次々とやって来る敵を迎撃していく、割と一般的なシステムのタワーディフェンスです。
「ロード・オブ・ザ・リング」は RPG の世界観の元なのですが、このゲームに経験値やレベルアップなどの成長要素は残念ながらありません。
ただ、お金を使ってユニットの能力をアップグレードすることは可能です。
タワーディフェンスには敵の通る道が決まっている「ルート固定型」と、敵の通る道が決まっておらず障害物をかわしながら進む「オープンフィールド型」がありますが、このゲームはその中間的な性質を持ちます。
どのステージも入り組んでいて、ある程度敵の通り道は決まっているのですが、その中に障害物となる「柵」などを配置できます。
するとそれに合わせて敵の通り道が、迂回したルートに変更されます。
どこに障害物を置くと、敵のルートがどう変化するのかが画面に表示されるのも特徴ですね。
つまり、「だだっ広いマップじゃないけど、敵の進行路はプレイヤーがある程度コントロールできる」というシステムになっています。
まさに固定ルートとオープンフィールドの中間です。
障害物には周辺の敵にダメージを与えたり、スピードを下げたりする「罠」もあって、これらをどう使うかもポイントと言えます。
ユニットの配置場所は候補地が決まっているので、それも考慮に入れる必要があります。

ユニットを設置する資金と、障害物や罠を設置する資材は別になっていて、資材はそれほど手に入らないため、障害物の配置を変えて敵を行ったり来たりさせる「ジャグリング」はあまり出来ません。
もう1つの特徴は、原作のストーリーに沿っているため、各ステージで使用できるユニットが決まっていると言う事。
また、ユニットが物語の登場人物なので、何人も配置できません。
そのため1つ1つのユニットの配置場所が大事になる反面、多数の弾が飛び交うような派手な展開にはならず、タワーディフェンスとしてはやや地味と言えますね。
ただ、ストーリーモードの他に出撃するキャラクターを自分で選べる「チャレンジモード」もあります。
チャレンジモードは1ステージが長く、味方ユニットが多めで、敵の出現パターンもストーリーとは異なっているため、ゲームとしてはこちらの方が楽しめるかもしれません。
なお、ユニットは「近接攻撃ユニット」と「遠距離攻撃ユニット」に分かれており、ファイターやドワーフは近くの敵に突っ込んで行き殴るという、最近あまり見ない「殴り系タワーディフェンス」となっています。
そのため戦闘の様子は エレメンタルモンスターTD に近いものがありますね。
以下は海外サイト The GameTrail で公開された、Youtube のゲームトレーラーです。
しかしこのゲーム、あのロード・オブ・ザ・リングの公式ライセンスアプリとしては・・・ ちょっと残念な部分もいくつかあります。
まず一番気になるのが、フレームレート(描画速度)の低さ。
ハッキリ言って、表示が「ガクガク」なのです。 常にコマ送りを見ているような感じ。
その「コマ送りっぷり」は敵が多いとさらに悪化します。
敵も味方も少ないのにここまでガクガクなのは、キャラクターがフル 3D グラフィックで表現されているためだと思いますが・・・
単に、開発元の技術力が低いだけの気も。
旧機種でも動かせることを想定しているのかもしれませんが、それなら CPU に余裕がある時はもっと滑らかにして欲しいものです・・・
スクリーンショットで見た時の綺麗さと、動いている物を見た時のガクガクさに「ギャップ」を感じてしまうのは否めませんね。
さらに、映画「ロード・オブ・ザ・リング」をせっかく使っているのに、映画の名場面などがあまり表現されていません。
ムービーなどがないのはもちろん、ボスのような敵もほとんどいないため、どのステージも「普通にザコを迎撃して終わり」なのです。
例えば映画のワンシーン、魔術師ガンダルフが一本橋の上で悪魔と対峙する場面なども、単に会話だけで終わります。
せっかくの「ロード・オブ・ザ・リング」らしさや、名場面での盛り上がりなどがまるでなし。
ストーリー表示や会話も英語だから日本人だと解り辛いし・・・
と言う訳で「The Lord of the Rings: Middle-earth Defense」。
タワーディフェンスとして相応に楽しむ事はできるけど、佳作と言った印象ですね。
価格は iPhone 版が 800 円、iPod touch 版が 1200 円と高額なので、この価格ではとてもオススメは出来ません。
ロード・オブ・ザ・リングの大ファンで、ファンアイテムとして購入される方や、各場面を脳内補完できる方にのみお勧めします。
ただ、全く面白くない訳ではないので、タワーディフェンスが好きな方なら買って後悔するという程でもないでしょう。
できればセールを狙いたいゲームですが、ライセンス料とかもあるだろうから、厳しいだろうなぁ・・・
・The Lord of the Rings(公開終了)
2001年(日本では2002年)に映画化され、三部作という長編ながら世界中で大ヒットとなった作品です。
その映画版ロード・オブ・ザ・リングを元にしたタワーディフェンスが iPhone / iPod touch と iPad で登場しています。
「The Lord of the Rings: Middle-earth Defense」です。
もちろんちゃんと公式ライセンスを取っている作品。
映画で活躍した人間のファイターやハーフリングたち、老ウィザードやドワーフ、エルフなどがタワーディフェンスのユニットとなって活躍します。
公開しているのは Glu という会社ですが、ここはロンドンでモバイルアプリの販売やマーケティングを行っている、俗に言う「パブリッシャー」です。
アプリの開発元は別にあると思うのですが詳細は不明で、Glu は他の開発会社を取り込んだりしているようなので、一応 Glu 内部の作成という形なのかもしれません。

資金を使ってユニットを配置し、Wave ごとに次々とやって来る敵を迎撃していく、割と一般的なシステムのタワーディフェンスです。
「ロード・オブ・ザ・リング」は RPG の世界観の元なのですが、このゲームに経験値やレベルアップなどの成長要素は残念ながらありません。
ただ、お金を使ってユニットの能力をアップグレードすることは可能です。
タワーディフェンスには敵の通る道が決まっている「ルート固定型」と、敵の通る道が決まっておらず障害物をかわしながら進む「オープンフィールド型」がありますが、このゲームはその中間的な性質を持ちます。
どのステージも入り組んでいて、ある程度敵の通り道は決まっているのですが、その中に障害物となる「柵」などを配置できます。
するとそれに合わせて敵の通り道が、迂回したルートに変更されます。
どこに障害物を置くと、敵のルートがどう変化するのかが画面に表示されるのも特徴ですね。
つまり、「だだっ広いマップじゃないけど、敵の進行路はプレイヤーがある程度コントロールできる」というシステムになっています。
まさに固定ルートとオープンフィールドの中間です。
障害物には周辺の敵にダメージを与えたり、スピードを下げたりする「罠」もあって、これらをどう使うかもポイントと言えます。
ユニットの配置場所は候補地が決まっているので、それも考慮に入れる必要があります。

ユニットを設置する資金と、障害物や罠を設置する資材は別になっていて、資材はそれほど手に入らないため、障害物の配置を変えて敵を行ったり来たりさせる「ジャグリング」はあまり出来ません。
もう1つの特徴は、原作のストーリーに沿っているため、各ステージで使用できるユニットが決まっていると言う事。
また、ユニットが物語の登場人物なので、何人も配置できません。
そのため1つ1つのユニットの配置場所が大事になる反面、多数の弾が飛び交うような派手な展開にはならず、タワーディフェンスとしてはやや地味と言えますね。
ただ、ストーリーモードの他に出撃するキャラクターを自分で選べる「チャレンジモード」もあります。
チャレンジモードは1ステージが長く、味方ユニットが多めで、敵の出現パターンもストーリーとは異なっているため、ゲームとしてはこちらの方が楽しめるかもしれません。
なお、ユニットは「近接攻撃ユニット」と「遠距離攻撃ユニット」に分かれており、ファイターやドワーフは近くの敵に突っ込んで行き殴るという、最近あまり見ない「殴り系タワーディフェンス」となっています。
そのため戦闘の様子は エレメンタルモンスターTD に近いものがありますね。
以下は海外サイト The GameTrail で公開された、Youtube のゲームトレーラーです。
しかしこのゲーム、あのロード・オブ・ザ・リングの公式ライセンスアプリとしては・・・ ちょっと残念な部分もいくつかあります。
まず一番気になるのが、フレームレート(描画速度)の低さ。
ハッキリ言って、表示が「ガクガク」なのです。 常にコマ送りを見ているような感じ。
その「コマ送りっぷり」は敵が多いとさらに悪化します。
敵も味方も少ないのにここまでガクガクなのは、キャラクターがフル 3D グラフィックで表現されているためだと思いますが・・・
単に、開発元の技術力が低いだけの気も。
旧機種でも動かせることを想定しているのかもしれませんが、それなら CPU に余裕がある時はもっと滑らかにして欲しいものです・・・
スクリーンショットで見た時の綺麗さと、動いている物を見た時のガクガクさに「ギャップ」を感じてしまうのは否めませんね。
さらに、映画「ロード・オブ・ザ・リング」をせっかく使っているのに、映画の名場面などがあまり表現されていません。
ムービーなどがないのはもちろん、ボスのような敵もほとんどいないため、どのステージも「普通にザコを迎撃して終わり」なのです。
例えば映画のワンシーン、魔術師ガンダルフが一本橋の上で悪魔と対峙する場面なども、単に会話だけで終わります。
せっかくの「ロード・オブ・ザ・リング」らしさや、名場面での盛り上がりなどがまるでなし。
ストーリー表示や会話も英語だから日本人だと解り辛いし・・・
と言う訳で「The Lord of the Rings: Middle-earth Defense」。
タワーディフェンスとして相応に楽しむ事はできるけど、佳作と言った印象ですね。
価格は iPhone 版が 800 円、iPod touch 版が 1200 円と高額なので、この価格ではとてもオススメは出来ません。
ロード・オブ・ザ・リングの大ファンで、ファンアイテムとして購入される方や、各場面を脳内補完できる方にのみお勧めします。
ただ、全く面白くない訳ではないので、タワーディフェンスが好きな方なら買って後悔するという程でもないでしょう。
できればセールを狙いたいゲームですが、ライセンス料とかもあるだろうから、厳しいだろうなぁ・・・
・The Lord of the Rings(公開終了)
世界的人気のあのアメコミヒーロー「スパイダーマン」をテーマにした格闘アクションゲームが登場しました。
「Spider-Man : Total Mayhem」です。
開発・販売は Gameloft で、そのため日本語にも対応しています。
ある意味「ゲームロフトらしいゲーム」で、遊びやすくて解りやすい内容と言えますね。
スパイダーマンらしいアクロバチックなアクションと、いかにも「アメコミ」なセリフ回しのイベントシーンも展開されます。

仮想スティックと3つのボタンでプレイし、ボタンはそれぞれ攻撃・ジャンプ・特殊技となっています。
特殊技は飛び道具のようなものですが、攻撃中に押すとスパイダーネットを使った攻撃が出るなど、ボタンの組み合わせて色々な技が繰り出されます。
攻撃すると自動で敵の方に向かっていくため、適当に連打してても当たります。
攻撃中にジャンプボタンを押すと敵を打ち上げ、さらに自分もジャンプして空中連続攻撃などを繰り出すことも出来ます。
ボタンを連打しているだけでほぼ半自動にハデなアクションを繰り広げてくれるので、手軽にカッコイイ連続技を出す事が出来ますね。
また、相手が攻撃してくると「スパイダーセンス」という緊急回避ボタンが現れ、これを押すと一瞬スローになって特殊な回避アクションを行ってくれます。
よってスパイダーセンスのボタンが出たらすぐ押すようにすれば、相手の攻撃は食らいません。
この回避アクションもカッコイイので、本当に手軽に格好良く戦う事が出来ます。
ただ、あまりにもお手軽すぎて、攻撃も回避もテクニックでやっている感じではないので、やや物足りなさもあるかも?
体力回復アイテム(緑の光)も割と頻繁に出るので、ハッキリ言ってザコ戦ではまず死にません。
敵が多いと緊急回避をしても別の攻撃を食らうことが多いので、「ボタン連打と緊急回避だけで無敵」というほど簡単な訳ではありませんが。
スパイダーマンらしく、糸でビルの谷間を飛び移ったり、ビルをよじ登ったりするシーンもあります。
谷間を飛び移るのはマークが出たときにジャンプボタンを押しっぱなしにするだけなので、お手軽に飛んでいく事が出来ます。
戦闘中にジャンプボタンを押せば、糸を利用した二段ジャンプなども行え、スパイダーマンらしいアクションをしてくれます。

途中、ジャンプなどで足場を飛び移って行かなければならない場所もありますが、落ちても糸を使ってノーダメージでその場に復帰できたりするので、ジャンプが難しい場所でもそんなにストレスにはなりませんね。
そんな感じで、道中はサクサク進むゲームなのですが・・・
ザコとはうって変わって手強いのが「ボス戦」。
このゲームのボスは普通に殴っているだけでは攻撃が通用しないことが多く、1面のボスはまだしも2面以降のボスは(少なくとも難易度ノーマルだと)キチッとした「攻略」が解っていないと倒すことが出来ません。
道中の難易度との落差が激しく、普通に殴りに行っても全然倒せないので、「どうすりゃいいんだよコレ! 」となってしまう人も多いような気がします。
もうちょっと「ダメージが通っていないこと」が解りやすい表現の方が良かった気がしますね・・・

まあ、このゲームはスパイダーマンだけでなく、原作に出てきた6体のボスが登場することもウリのようなので、ボスが手強いのもそのためでしょう。
全体としては、この手の格闘アクションとしては完成度の高いゲームです。
お手軽操作で派手なアクションができ、1ステージが長めで、12ステージ用意されているため、ボリュームもかなりありますね。
スパイダーマンらしいシーンも十分にありますが、どちらかと言うと映画のスパイダーマンではなく、アメコミのスパイダーマンです。
価格は高めの 800 円で、ゲームの内容を考えるとそれだけの価値のあるゲームだとは思いますが・・・
ただ、やり込むタイプのゲームではないので、高く感じる人も多いかも。
いずれにせよゲームロフトのアプリなので、セールを狙う人が多そうですね。
割引されていれば、狙い目のアプリだと思います。
・Spider-Man : Total Mayhem(iTunes が起動します)
「Spider-Man : Total Mayhem」です。
開発・販売は Gameloft で、そのため日本語にも対応しています。
ある意味「ゲームロフトらしいゲーム」で、遊びやすくて解りやすい内容と言えますね。
スパイダーマンらしいアクロバチックなアクションと、いかにも「アメコミ」なセリフ回しのイベントシーンも展開されます。

仮想スティックと3つのボタンでプレイし、ボタンはそれぞれ攻撃・ジャンプ・特殊技となっています。
特殊技は飛び道具のようなものですが、攻撃中に押すとスパイダーネットを使った攻撃が出るなど、ボタンの組み合わせて色々な技が繰り出されます。
攻撃すると自動で敵の方に向かっていくため、適当に連打してても当たります。
攻撃中にジャンプボタンを押すと敵を打ち上げ、さらに自分もジャンプして空中連続攻撃などを繰り出すことも出来ます。
ボタンを連打しているだけでほぼ半自動にハデなアクションを繰り広げてくれるので、手軽にカッコイイ連続技を出す事が出来ますね。
また、相手が攻撃してくると「スパイダーセンス」という緊急回避ボタンが現れ、これを押すと一瞬スローになって特殊な回避アクションを行ってくれます。
よってスパイダーセンスのボタンが出たらすぐ押すようにすれば、相手の攻撃は食らいません。
この回避アクションもカッコイイので、本当に手軽に格好良く戦う事が出来ます。
ただ、あまりにもお手軽すぎて、攻撃も回避もテクニックでやっている感じではないので、やや物足りなさもあるかも?
体力回復アイテム(緑の光)も割と頻繁に出るので、ハッキリ言ってザコ戦ではまず死にません。
敵が多いと緊急回避をしても別の攻撃を食らうことが多いので、「ボタン連打と緊急回避だけで無敵」というほど簡単な訳ではありませんが。
スパイダーマンらしく、糸でビルの谷間を飛び移ったり、ビルをよじ登ったりするシーンもあります。
谷間を飛び移るのはマークが出たときにジャンプボタンを押しっぱなしにするだけなので、お手軽に飛んでいく事が出来ます。
戦闘中にジャンプボタンを押せば、糸を利用した二段ジャンプなども行え、スパイダーマンらしいアクションをしてくれます。

途中、ジャンプなどで足場を飛び移って行かなければならない場所もありますが、落ちても糸を使ってノーダメージでその場に復帰できたりするので、ジャンプが難しい場所でもそんなにストレスにはなりませんね。
そんな感じで、道中はサクサク進むゲームなのですが・・・
ザコとはうって変わって手強いのが「ボス戦」。
このゲームのボスは普通に殴っているだけでは攻撃が通用しないことが多く、1面のボスはまだしも2面以降のボスは(少なくとも難易度ノーマルだと)キチッとした「攻略」が解っていないと倒すことが出来ません。
道中の難易度との落差が激しく、普通に殴りに行っても全然倒せないので、「どうすりゃいいんだよコレ! 」となってしまう人も多いような気がします。
もうちょっと「ダメージが通っていないこと」が解りやすい表現の方が良かった気がしますね・・・

まあ、このゲームはスパイダーマンだけでなく、原作に出てきた6体のボスが登場することもウリのようなので、ボスが手強いのもそのためでしょう。
全体としては、この手の格闘アクションとしては完成度の高いゲームです。
お手軽操作で派手なアクションができ、1ステージが長めで、12ステージ用意されているため、ボリュームもかなりありますね。
スパイダーマンらしいシーンも十分にありますが、どちらかと言うと映画のスパイダーマンではなく、アメコミのスパイダーマンです。
価格は高めの 800 円で、ゲームの内容を考えるとそれだけの価値のあるゲームだとは思いますが・・・
ただ、やり込むタイプのゲームではないので、高く感じる人も多いかも。
いずれにせよゲームロフトのアプリなので、セールを狙う人が多そうですね。
割引されていれば、狙い目のアプリだと思います。
・Spider-Man : Total Mayhem(iTunes が起動します)