美しい風景をリアルな 3D グラフィック表現し、さらにコーナーをブレーキングではなく「ドリフト」で滑りながら抜けていくという独特のゲームシステムで、1990 年代のゲーム市場に衝撃を与えた作品。
それが「リッジレーサー」です。
しかし iPhone / iPod touch 版のリッジレーサーは昨年末に登場したのですが、その時の評価は散々。
iPhone 3G では動作がガクガクで、当時の最新機 iPhone 3GS でさえ常に処理落ちしているような有り様、さらにまともにドリフトできない劣悪な操作性・・・
私も試してみましたがまともに遊べる代物ではなく、そのため今までブログやサイトでは取り上げませんでした。
しかしアップデートによって改善が続き、コースや車種も増え、頻繁なセールも行われているので、遅ればせながらレビューしようと思います。
リッジレーサーはナムコが開発した、3D グラフィックでコースを再現したレースゲームです。
最大の特徴は「ドリフト」で、通常のレースゲームはコーナーの前でブレーキをして減速し、滑らないように走るのが普通ですが、このゲームは違います。
高速でコーナーに突っ込みハンドルを切りながらブレーキし、車体をワザと滑らせて、急激な方向転換をしながら曲がっていきます。
このドリフトを使って高速でコーナーを攻略していくのがリッジレーサーの面白さです。
もちろんそれは「ゲームならではの挙動」であって、実際の車がこんなにドリフトしてたら摩擦でスピードが落ちるし、コントロールが効かずにコースアウトするのがオチですが、このゲームはドリフトしてもあまりスピードが落ちず、さらにドリフト中は勝手にカーブに沿って曲がるよう移動方向に補正がかかります。
つまり、リアルさよりも「走る楽しさ」を優先したレースゲームと言えますね。
この辺はリアル系のレースゲームとは大きく異なる点です。
iPhone / iPod touch 版は画面も美しく、PSP 並とまではいきませんが、それに近いぐらいのグラフィックはあります。
操作も初期版は本体を傾けての操作しかなく、反応が悪いうえにドリフト操作に合っていなかったため酷評されましたが、現在はコントロールキーでの操作が可能になっていて、普通にプレステ版と変わらないプレイが出来ます。
初心者の方にとってはドリフト操作、すなわちコーナー手前でハンドルを切りながら減速し、車体が滑り始めたらコーナーの脱出方向に車体が向くように逆側にハンドルを切って、向きを調整しながら車体を安定させる、という一連の方法が解りにくいと思います。
そのためレースゲームとしてはやや敷居が高いかな、とは思いますが・・・
でも、「簡単過ぎない難易度」「上位に入るのは慣れれば容易だけど、なかなか1位にはなれない」という難しさも、リッジレーサーの面白さですね。
一通りレースゲームをやってみましたが、私的には「走ること自体の面白さ」は、このリッジレーサーが一番ではないかと思います。
ただ、やや残念なのは・・・ もうちょっとプレイした実績などの要素が欲しかったこと。
特定のコースで1位になると新しい車がアンロックされる、順走コースをクリアすると逆走コースがプレイ出来る、などの要素はあるのですが、順位によって得られるドライバーズポイントとか、それによって解禁される要素とか、そう言ったものも欲しかった印象です。
いきなりクラス4やスペシャルクラスも選べますが、こうしたものは実績を積んだ後に出現するものにした方が、ゲームとしての目標を得られたし、面白かったような気がしますね。
携帯機ですから、ある程度は簡略化した方が良いと判断されたんでしょうか。
でも、「このコースで1位になると○○がアンロックされます」というような表示ぐらいはあった方が、目的(やる気)が明確化した気がします。
とは言え前述したように、今なら「走ることの楽しさ」に関しては、数あるレースゲームの中でもベストでしょう。
その内容はまさに「リッジレーサー」そのものです。
ナムコには珍しく、度重なるアップデートによって追加要素が増えているのも嬉しい点です。
セールで安くなっていることも多いようだし、今ならばススメできるアプリと言っても良いでしょう。
・RIDGE RACER ACCELERATED(iTunes が起動します)
移植版
代わりに iOS 版 R-TYPE の開発元の DotEmu が、新しい iPhone や iPad の画面に対応した新バージョンのアプリを公開しています。
http://iphoneac-blog.com/archives/7971470.html
1980 年代後半に登場し、革新的なシステムを数多く盛り込んで大ヒット、その後のゲームに大きな影響を与えた横スクロールシューティングの金字塔。
それが「R-TYPE」です。
その初代 R-TYPE が iPhone / iPod touch 用のアプリとして登場しました。
オリジナルは日本のアイレムという会社が開発したものですが、iPhone / iPod touch 版はフランスの DotEmu というメーカーが移植を担当したようで、発売は EA(エレクトロニック・アーツ)です。

タッチ操作で自機を動かし、ショットと溜め撃ちである「波動砲」で敵を倒していきます。
パワーアップすると「フォース」と呼ばれる着脱可能なオプションを装着でき、これを入手後はフォースの着脱ボタンが追加されます。
フォースは切り離している間も攻撃が可能で、敵弾を防ぎ、後ろに付けると後方にも攻撃が出来るため、状況に合わせて着脱する事がゲームのポイントとなります。
パワーアップによってフォース装着時に、壁で跳ね返る「反射レーザー」、地を這う「対地レーザー」、交差するように飛んでいく「対空レーザー」などの独特な攻撃を行う事が可能です。
とにかく難度が高く、非常に難しいゲームとしても知られています。
アーケード版(ゲームセンター)でクリアした人はかなり少なく、今でも難解なシューティングの代名詞と言える存在です。
iPhone / iPod touch 版には自機が無制限の「無限モード」が用意されていますが、死んだらスタート地点か中間地点に戻され、パワーアップなしの状態で再開するため、いずれにせよ高難度です。
操作は画面のどこをなぞっても指の動きに合わせて自機が動く形で、スペースインベーダー インフィニティジーンやエスプガルーダなどと同じスタイルです。
指の速度と同じスピードで自機が動くため、オリジナルより高速な動きが可能です。
ショットは自動連射にすることも可能で、その場合ショットボタンは波動砲(溜め撃ち)のみに使用します。
移植度はかなり高く、オリジナルの R-TYPE が遜色なく移植されています。
ただ、アーケード版をそのまま移植したと言うよりは、家庭用ゲーム機向けにちょっとグラフィックのクオリティーを落としたものを移植した、という感じはします。
まあ iPhone である事を考えれば、十分な出来栄えと言えるでしょう。
オープニングとボス出現時の音楽がないのがちょっと残念ですが。
しかし、最初のうちはいいのですが・・・
後半ステージになると、操作の問題が気になり始めます・・・
前述したように操作性自体は悪くありません。
画面のどこをなぞっても指の動きに合わせて自機が移動してくれるので、最初のうちは違和感ありません。
しかし R-TYPE というゲームは、自機をかなり大きく動かさなければならないゲームです。
そのため操作中に画面から指がはみ出てしまい、「指の置き直し」をしなければならなくなる状況が多発するのです。
そして指を置き直していると、その間は自機が動けず、R-TYPE は難しいゲームですから、そんな自機が動けない時間があるとそれが致命傷となってしまいます・・・
設定で画面サイズのフルスクリーンを「オフ」にすると、ゲーム画面が小さくなって外周を指の置き場として使えますが、それでもこのゲームの場合は指の置き直しが必要になるケースが多いです。
後方や斜め下から敵が出てくる場合が多いので、敵が指で隠れて見えなくてやられてしまった、という状況も発生しやすいです。
加えてタップ操作だと、どうしても指が震えたりズレたりして、精密な操作がやり辛くなりますが、このゲームの後半ステージは細かい操作を要求される場面が多いため、タップ操作だと非常にやりにくく、常に操作に気を使わなければならなくなります。

これらの操作の問題のため、後半ステージはかなりプレイが困難です。
自機がオリジナルより素早く動けるため、簡単になっている部分もあるのですが・・・ それを差し引いてもやりやすいとは言えないですね。
最近は iPhone / iPod touch にも、数多くの秀作シューティングゲームが登場しています。
その多くは操作性も良く、快適にプレイする事が出来ますが、この iPhone 版 R-TYPE をやって解りました。
それらのゲームが快適なのは、操作性に加えて、ゲームシステムもタッチパネルに最適化しているから快適なんだ、という事に。
オリジナルの R-TYPE は当然タッチパネルの事なんか考えられていませんから、それをそのまま移植したのでは、やはりやり辛さが目立つ形になってしまいますね・・・
一応、本体の傾きによる操作や仮想パッドによる操作も用意されていますが、それらの操作性は問題外です。
まあ「かつての名作をそのまま移植した」という所に価値を見い出すべきアプリでしょうから、ヘタに変えない方が良いというのもあると思います。
でも R-TYPE を知らない人にはオススメは出来ないですね。
当時は革新的だったとは言え、今見るとさすがに古いし、オリジナルを知っている人でないとそんなに楽しめないでしょう。
完全な「パターンゲーム」「覚えゲー」ですから、「ミスを繰り返しながら少しずつ攻略を見いだしていく」というのに付いて来れない人も多いかも。
弾避けが苦手な人でもプレイ出来るという利点もありますが・・・
オリジナルを知っている人なら、サウンドなどに気になる部分もありますが、かなり高い再現度なので懐かしみながら楽しむ事が出来ると思います。
前述したように後半ステージは操作が厳しいので、最後まで本気で攻略しようと思っている人には向いていないかもしれませんが、難しいゲームですから「元々前半ステージしか知らない。そこまでしか行けない」という人は多いはず。
そう言う人なら、価格は 230 円とそれほど高くないので、「懐かしさのために」買うというのも悪くないと思います。
コントローラーでプレイ出来たら、もうちょっと評価も変わるんだけどなぁ・・・
Apple はタッチパネルにこだわりがあるようだから、そう言うのは許さないんでしょうね・・・
・R TYPE(公開終了。新バージョンは こちら)

それがこの「信長の野望・全国版」です。
数々のゲーム機やパソコンに移植された名作ですが、遂に iPhone / iPod touch アプリとして登場しました。
・・・が、iTunes のレビューがあまりに酷すぎる!
「武将がないからクソ」だとか、「内容が(最近のものに比べて)無いよう」とか・・・
そりゃ今のものに比べれば内容は少なめです。
価格も 1300 円は高いと思います。
ただ、「信長の野望・全国版」は元々こういうゲームなのです。
ちゃんと「全国版」と明記されてますし、そういうゲームを買って「武将がないからゴミ」とか言ってレビューに★1を付けるとか、「じゃあ最初から買うな」としか言いようがありません!
・・・という訳で、まだ天下統一までプレイした訳ではありませんが、あまりにも iTunes のレビューが酷いし、今となっては「信長の野望・全国版」の事を知らない方も多いようなので、早めに取り上げて解説をしたいと思います。

信長の野望・全国版は 1986 年に最初にパソコンで発売されたゲームです。
内政を行って国力を高め、得られた収入で兵士を雇い、他国に攻め込んで最終的に天下統一を目指す「歴史シミュレーションゲーム」です。
武将は存在せず、「大名」のみです。
「信長の野望なのに武将がいないなんて!」とか言っている人がいますが、信長の野望・全国版は最初から武将はいないゲームです。
また、大名の能力値もそれほど大きくゲームには影響しません。(ただし一部のコマンドは除く)
難易度が高いゲームで、コンピューターは自分より兵力が低い相手が近くにいると、逃さず攻め込んできます。
外交として「婚姻」があり、結んでおくと攻め込まれにくくなりますが、これも一時的な効果しかありません。
よって最近のゲームに慣れている人だと「難しすぎる」「ゲームバランスが悪い」などと思うかもしれませんが、この点も信長の野望・全国版は、元々そんなゲームです。
失敗を繰り返しながら徐々に攻略を見つけていくゲームと言っても良いかもしれません。
初心者の方には難しいと思いますが、信長の野望・全国版をやったことがある人には、むしろしっくりくる難易度ですね。
セーブスロットは3つ用意されているので、慣れないうちは小まめにセーブしていきましょう。
難易度は1~5まで選択出来ますが1が普通です。 5だと異常な難しさです。
弱い大名家はゲーム開始直後に謀反や一揆が起きてあっさり滅びたり、開始直後のターンで強国に必ず攻められたりしますが・・・
これもまあ、元々そうです。
ゲームとしてどうかと思うかもしれませんが、開始直後の謀反ラッシュはある意味、信長の野望・全国版の「おなじみの風景」ですからね・・・
戦争は、部隊は1マスずつしか進めません。
これについても iTunes のレビューで文句が出ていますが、元々そういうゲームです。
それにこのゲームの戦争は、やり方次第で数倍の敵に勝つことも可能な、意外に戦略性や逆転要素がある面白いものです。
「編成」と「地形効果」、「敵大将狙い」がゲームの大きなポイントになります。
なお、大将(第一部隊)を倒すと残っている敵兵力を貰うことが出来ます。
勝てば相手が持ってきた金や兵糧も奪えるので、戦い方次第では合戦が大きな収入になる事もあります。

オリジナルの「信長の野望」と比べて違う点は、以下の通りです。
・17ヶ国モードはない
・シナリオが3つある(1560年、1571年、1582年)
・開始時にちょっとした歴史解説や大名プロフィールがある
・大名ごとに能力値が設定されている
・寿命を「長命」「無限」にすることが可能
・「情報」コマンドはない。 いつでも他国の情報を確認可能
・GPS によって現在地を確認し、その場所の大名を強化する機能がある
大名ごとに能力値が設定されたのは、歴史ファンには嬉しいところですね。
また、iPhone ならではの機能として、GPS による地元大名の強化機能があります。
能力値が固定されたことで、弱小大名でのプレイがより困難になっていますが、この機能があれば弱い大名でも(地元なら)強くしてプレイ出来ます。
これなら宇都宮の野望も夢ではない・・・?
ただ、地元によっては後述する「暗殺」が強くなりすぎる面もありますが・・・
寿命を伸ばしたり無限にする設定もあるので、ゲームが始まって間もなく老衰で死ぬ事でおなじみの毛利元就でも天下統一が狙えます。
全体的にプレイしやすくなっている印象で、合戦マップも広すぎず、スッキリまとまっています。
ボタンなどの操作も iPhone / iPod touch 用にうまく調整されていますね。
また、「暗殺」の強さは相変わらずです・・・

この「暗殺」が「信長の野望・全国版」の醍醐味(?)でしょう。
暗殺に成功するとその領地が「空白地」となり、隣接した国々でその国の「入札」が行われ、一番多い金額を提示した国がその領地を貰えます。
これを使えば全く戦わずに領土を拡大していくことも出来ます。
ただし暗殺は、相手より知力が高くないと成功しません。(難易度が高くても成功率は下がります)
よって大名の能力値は「知力」が一番のポイントになります。
この「暗殺」、最近の歴史シミュレーションをやっている人が見たら「なんだよコレ!」と思うかもしれませんが・・・
まあ、そう言うゲームです。 信長の野望・全国版は。
各コマンドやイベントに綺麗なグラフィックが用意され、操作性やゲームのテンポも良くなっており、十分高い完成度だと言えると思います。
ただ、iTunes のレビューを見る限りでは、やはり「最近の信長の野望しか知らない人」にとっては、単なる劣化したシミュレーションゲームにしか見えないのでしょう。
確かに今のシミュレーションゲームを基準にして考えると、色々とおかしい点が多いゲームです。
だから、あくまで私的な意見ですが、もうハッキリ言いたいと思います。
「オリジナルの『信長の野望・全国版』を知らない人は、買わないで下さい」。
きっとオリジナルをやった事がない人がプレイしても、不満しか残らないと思います。
逆にオリジナルの「信長の野望・全国版」を知っている人には、悪くないアプリです。
価格が 1300 円のため、簡単に「オススメ」とは言えませんが、移植度やアレンジに関しては十分「及第点以上の出来栄え」だと言って良いと思います。
思えば、iPhone / iPod touch 版の三國志も完成度は良いと思うのに酷評が続いていて、なぜなんだと思っていたのですが・・・
つまりオリジナルを知る人間から見ると「再現版」だけど、最近のバージョンしか知らない人が見ると「劣化版」にしか見えないという事なんでしょうね・・・
そしてどうやら最近は、それが再現版であることすらも解らない人が多いらしい。
まあ、これも時代の流れなのでしょうね・・・
・信長の野望・全国版(iTunes が起動します)
複合高層ビルの建設を行う開発シミュレーションゲームの名作、「The Tower(ザ・タワー)」。
1990年代に登場したパソコンゲームで、様々な家庭用ゲーム機にも移植されたヒット作ですが、ライセンスの問題と開発メーカーの分裂などにより続編の開発は途切れ、Windows XP 以降の OS に対応したバージョンは登場せず、そのまま消えてしまった作品です。
しかし近年になって諸々の問題が解決したのか ニンテンドーDS に移植版が発売され大ヒット。
そして遂に先日、iPad 版が発売されるに至りました。
それが「The Tower for iPad」です。
もともと「ザ・タワー」はマックで発売されて有名になったゲームなので、再び Apple に戻ってきたと言えますね。
当サイト(iPhone AC)では iPad でしか動かないアプリはあまり扱わないつもりなのですが・・・
これは私的にも思い出のゲームなので取り上げたいと思います。
後日 iPhone AC に詳細攻略ページを作る予定ですが、まずは少しプレイして、現時点で解ったところまでをレビューしたいと思います。
様々な施設を積み重ねてビルを造り、エレベーターや階段、エスカレーターなどで人がストレスなく移動できるよう径路を整え、人口を増やしてビルのグレードを最高レベルに高める事を目的とするゲームです。
施設には「住宅」「オフィス」「飲食店」「ショップ」「ホテル」など様々なものがあり、それぞれの施設の住民に特定の行動パターンが存在します。
例えば、オフィスの住民は朝に出勤し、昼に食事に出かけ、夕方に帰宅します。
それに合わせてエレベーターなどが上手く動くように配置することで、部屋の評価を高められ、高い賃貸料にしても住み続けてくれるようになります。
ホテルはルームキーパーが作業できるよう設備を整える必要があり、ビルのグレードが上がるとゴミ捨て場や駐車場、警備室などの施設も必要になります。
iPad 独自の機能として、設置した部屋や階段を自由に横にズラす事が出来ます。
最初にこれを聞いたとき、「ちょっとヘンな話だなぁ」と思ったのですが、プレイしてみて理由が解りました。
タップで部屋や設備を配置するため、たまに場所がズレてしまう事があるのです。 それを簡単に修正するための、タッチパネルに合わせた機能であるようですね。
ただ、インターフェイスに関してはやや残念な部分もあります。
ゲームスピードを変えるのにわざわざ「機能」→「設定」を選んで変更しなければならないし、収支も機能から呼び出さないと解りません。
※収支はロビーのダブルタップで表示が可能でした。
ポーズ中はなぜか建物の建設や撤去が出来ません。
画面下に「ファーストフードからの収入がありました」といった表示が出ますが、いくら入ったのか金額を表示して欲しいところで、過去の The Tower では表示されていたように思います。
部屋の詳細もダブルタップして「Info」のアイコンで表示するのではなく、ダブルタップですぐに表示して欲しいところですね。
ゲームの難易度もかなり高く、グレード3から急に難易度が上がり、最初のうちはハマる事もあると思いますが・・・
でも、これはオリジナルもそうだったし、そこをなんとかするのがゲームの面白さでもあるかな。
ともあれ、オリジナル仕様の「The Tower」がまた遊べるというのは、ファンにとっては嬉しい限りです。
Windows 98 版を最後に、完全に「止まっていた」ゲームですからね・・・
DS 版も良く出来ていたけど、やっぱり縮小版だったことは否めないし。
価格は 900 円ですが、しばらくは 450 円の発売記念セールが行われるようです。
私的には、やや贔屓目もあるかもしれませんが、定価の 900 円でも高くないゲームだと思います。
かつてシムシティと肩を並べた国産の開発シミュレーションゲームです。
この手のゲームが嫌いでなければ、オススメしたいアプリですよ!
でも、iPad 版しかないのが大きな欠点ですが・・・
・The Tower for iPad(iTunes が起動します)
その「風雲!大篭城」が iPhone / iPod touch に移植されました。
名前は英文になっており、「The battle of Shogun」です。
販売元は Milestone Vietnam との事で、ベトナムの開発スタジオのようですが、この Milestone と言うのは日本のゲームメーカーなので、ベトナムの支社が移植を担当した、という形でしょうか。
「風雲!大篭城」は河本産業という会社の開発なので、外注の仕事が回り回ってベトナムに行ったのかもしれません・・・?
元は日本のゲームですが、iPhone 版は日本語に対応していないので、大篭城の海外向けという位置付けだと思われます。

ゲームはオーソドックスな「タワーディフェンス」です。
使えるユニットは射程の短い槍兵、対空に強い弓兵、射程の長い鉄砲、範囲ダメージのある大砲、周辺ユニットを強化する将軍の5種類。
数は少なめですが、役割がハッキリしているものがそろっているので、各ユニットをバランス良く使う必要があります。
画面はニンテンドー DS からの移植だからか、ドットが荒く、ちょっとチープな印象を受けます。
全体的に表示が小さく、タップでの操作性はあまり良いとは言えません。
正直、「しょせんは DS レベル」と言った印象は拭えませんが・・・
ただ、これでも DS 版と比べるとグラフィックやインターフェイスは大幅に改善されていて、iPhone 版の方が綺麗ですね。

敵は「鎧を着ていて弓に強い」「飛んでいるので接近攻撃無効」「弓以外効きにくい」など相性がハッキリしていて、周辺のユニットを行動不能にさせる特技を持つ者もいます。
一方、こちらのユニットもアップグレードにより、「敵を混乱させる」「燃やして継続ダメージ」などの特技を得られます。
複数のユニットの特技を上手く活用するのもポイントですね。
周辺を混乱させる敵が強いので、遠距離攻撃を遠くから当てるように配置するのが重要になります。
ゲームの難易度は全体的に低めで、iPhone / iPod touch のタワーディフェンスに慣れた人ならラクにクリアしていけると思います。
後半ステージは相応に難易度が上がりますが、初心者の方でもプレイはしやすいでしょう。
「城」は全部で 12、1つの城に3つのステージがあるので計36。
ボリュームは相応にあります。
ゲームとしては、「及第点のタワーディフェンス」というところでしょうか。
相応に楽しめますが、正直タワーディフェンスの本場と言える iPhone アプリ市場においては、この出来では見劣りするのは否めません。
チマチマした画面もマイナスで、拡大/縮小が出来れば操作性も良くなったのに・・・ と思いますが、ドットが荒いから拡大可能にしたら、さらに荒さが目立っちゃうかな・・・
タワーディフェンスが好きな方なら、楽しめない事はありません。
価格は 450 円とやや高めで、クオリティーや他のタワーディフェンスの価格・内容を考えると割高感は否めず、あまり強くはオススメ出来ませんが・・・
相応の内容とボリュームである事を考えると、この手のゲームが好きな方なら悪くはないかな、と思います。
・The battle of Shogun(iTunes が起動します)
社員を雇って教育と研究を行いつつ、ゲーム開発を続けながら経験を積み、大ヒット作の発売を目指すゲーム会社の経営シミュレーション。
それがこの「ゲーム発展国++」です。
このシリーズは元々パソコンのゲーム(ゲーム発展途上国)で、パソコン版は開発メーカー「カイロソフト」の公式サイトで無料ダウンロード可能です。
また携帯アプリ版も登場しており、iPhone / iPod touch 版はその携帯アプリ版の移植となっています。
この携帯アプリ版はパソコン版の移植ではなく、続編という形です。
しかし、画面を見れば解る通り・・・
スマホとしては明らかに「時代遅れ」なレイアウトは、大きな欠点と言えますね・・・
※現在はアップデートによりグラフィックが強化され、画面のレイアウトも大きく変化しています。
このレビューはあくまで初期版のものなのでご了承下さい。

やる事は割とシンプルです。
社員を雇った後、「ハード」「ジャンル」「内容」「開発方針」の4つを選択し、あとはほぼ「見てるだけ」でゲームが完成します。
しかし決して簡単な訳ではなく、新しいハードでゲームを発売するにはライセンス契約料などが必要で、資金繰りを考える必要があるし、ゲームのジャンルと内容の組み合わせで売れ行きが左右されます。
また、ジャンルごとに「経験レベル」があるので、どれから開発していくか(経験を積んでいくか)も重要になります。
開発方針も「速度重視」や「研究重視」などがあり、状況に合わせて選ぶ必要があります。
開発中は社員がちょこまか動きながら、面白さ・独創性・グラフィック・サウンドの4つに分かれた「開発ポイント」を蓄積させていきます。
たまに社員が燃えてポイントが一気に上がったり、他の社員と相談し合ったりして、開発中のシーンは眺めているだけでも面白いですね。
開発の進行に合わせて「企画担当」「原画担当」「作曲担当」を選択しますが、社員の能力値はもちろん、それぞれに得意なジャンルもあり、隠しパラメーターとして社員同士の相性や成長力まであるようで、様々な能力が完成度に大きく影響します。
仕事で得られる開発ポイントやお金を使って社員を教育したり、レベルアップさせることも可能で、役職の「転職」も可能。
複数の職を最大レベルまで上げれば上位職に転職できるなど、育成要素もあります。
突発イベントや定期イベントも豊富で、新ハードの登場や社屋の拡大などもあり、長時間やっても飽きない展開になっていますね。

※この画像は古いバージョンです。
ゲームは「経験と運」の要素が強く、パワプロのサクセスモードのようなバランスと言えます。
どのジャンル・内容・社員の組み合わせが良いのかは試してみないと解らず、突発イベントを上手く活用するには経験が必要で、運の要素もある一方で、慣れれば慣れるほど成果が上がっていくゲームになっています。
また、ゲームのハードやジャンル・内容の組み合わせは実際のゲームの歴史に沿っているので、普段からゲームが好きの人の方がプレイしやすくなります。
例えば、ファミコンやゲームボーイは大ヒットし、セガのハードは衰退しやすく、「アドベンチャー+ミステリー」、「RPG+ファンタジー」、「アクションRPG+狩り」は相性が良い、などがゲームに詳しい人なら何となく解りますからね。
ただ、ゲームは面白いのですが、大きな欠点であり興ざめなのは・・・ 画面下の十字キー。
「一般携帯アプリのベタ移植です」と公言しているようなもので、今までこんなレイアウトのゲームは散々叩かれて来たのですが、「まだこんなものが出てくるのか」と思ってしまいます。
※現在はアップデートにより、十字キーは OFF が標準設定です。
(画面下のボタンを押せば表示させることもできます)
携帯アプリのグラフィックをそのまま流用するため、画面下のスペースを埋めるものが必要だったのは解るのですが、必要性のない十字キーを置くぐらいなら、もっと別の情報やデータを表示して欲しいところです。
※当初は十字キーを OFF にしてもゲーム画面は小さいままだったのですが、現在はアップデートでスクリーンいっぱいまでゲーム画面が表示されるようになっています。
よって表示の難点は解消されています。
でも、ゲーム自体は面白いです。
パソコン版や携帯アプリでヒットを続けてきたのもうなずける内容で、私も思わず何時間もやり込んでしまいました。
経営シミュレーションゲームとしては、シンプルにとても良くまとまっています。
グラフィックや演出は一般携帯アプリレベルに過ぎませんが、この内容ならそこは大きな欠点になりません。
ゲーム後半はちょっとマンネリ化してくるので、期間は 20 年ですが、この半分か 2/3 ぐらいでも良かったんじゃないかとも思います。
でも繰り返し遊べる内容で、相応にボリュームもあります。
価格は 450 円で、Docomo の携帯アプリ版は月 315 円の有料サイトの1コンテンツなので、それを考えるとこのぐらいかな、と思います。
ゲームファンや経営/開発型シミュレーションが好きな方にはオススメできますが、テーマがゲーマー向けなので、ゲームをあまりやらない方にはちょっとマニアック過ぎるかも・・・?
でもとても遊びやすく、携帯に向いた内容です。
・ゲーム発展国++(iTunes が起動します)
下からどんどんせり上がって来るトランプのカードを横に動かし、縦か横の一列でポーカーの役を作ればカードが消えるパズルゲームです。
元は XBOX のダウンロード用ソフトだったようで、iPhone / iPod touch 版はその移植と言えますね。
XBOX 版は相応に人気があったようです。

下から 10、J、Q、K、A のトランプのカードがせり上がって来ます。
1~9 のカードは存在しないため、そのぶん役はそろいやすくなっています。
カードは横に動かせますが、上下には動かせません。
カードを動かして「スリーカード」以上のトランプの役を作ればスコアが入りカードが消え、連鎖になれば得点に倍率がかかります。
カード消滅中にも別のカードを動かす事が可能です。
カードは横にいくらでもスライドさせられますが、上下には動かせません。
ただ、下に何もない場所に移動させるとカードは下に落下します。
また「爆弾」を使用してカードを1枚消すことができ、この時は上にあるカードが落ちてきます。 ただし爆弾には限りがあります。
たまに画面左に特定の役が表示され、それを時間内にそろえるとボーナスが加算されます。
通常時のスコアの増加は少なめなので、このボーナスをうまくゲットしていかないとなかなか点は高くなりません。
カードが画面上部までせり上がってしまうとゲームオーバーです。
そして、ゲームが面白いかどうかですが・・・
個人的な感想としては、「普通」。
そんなに難しく考えなくても良く、プレイしやすくて、初心者の方でも遊びやすいゲームです。
エレキギターが特徴的なロック系の BGM も良く、カードが光り花火が上がる演出も綺麗です。
だから悪くはないのですが、ただやってて「すごい!」とか「気持ちいい!」と思うようなところもなく、全体的に「普通」。
操作性も悪いという程ではありませんが、カードの動きがあまりスムーズとは言えず、この点も「普通」。
パズルとしても大連鎖が起こるようなものではなく、普通の連鎖が普通程度に起こるような、普通な内容です。
まあ、良くある普通のスライドパズルの1つかなぁ、という印象ですね。
もうちょっとカードの動きが良く、サクサク消していけるゲーム展開なら、もっと楽しめる気がするんですが・・・
現在はカードを動かす時に少し引っかかるような感じがあるので、ここはアップデートで改善して欲しいところです。
価格は 230 円で、普通です。 普通程度にオススメいたします。
・Poker Smash(iTunes が起動します)
【追記】
カードの動きが悪いのは iPhone 3G だったからのようです。
iPod touch 第三世代(3GS 相当)で試したところ、カードの動きはスムーズでした。
でもそんなに重くなるようなグラフィックやゲーム性ではないと思うので、旧機種への対応が不十分という事でしょうか・・・?
3GS か最新 iPod touch なら操作性の問題はないようです。
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