iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

表彰式

Apple Design Awards 2010 (iPhone アプリ編)

先日の記事に続き、iPhone 4 や次期 iPhone OS(iOS 4)が発表された米アップルの発表会「WWDC 2010」の中で行われた、アップルが選出した優秀アプリの表彰「Apple Design Awards 2010(ADA2010)」の受賞アプリをご紹介します。

今回は iPhone 用アプリケーション部門
iPhone 用となっていますが、iPod touch でもほぼ動くし、iPad でも動作可能です。


20 Minute Meals - Jamie Oliver (iTunes が起動します)

これはイギリスやアメリカで活躍する料理人「ジェイミー・オリバー」さんが監修した料理レシピアプリです。
デザインがハイセンスなだけでなく、実技シーンをストリーミングによる動画で見ることも出来る、全体的に優れたアプリです。
ただし英語が解らない人には活用できません。

料理レシピアプリとしてみるとレシピが 60 しかないのに 900 円もするので、日本で公開されいてる「ココロとカラダのバランスレシピ」の方がいいですね。

ただ、こうした辞典的なソフトが受賞したのは、なんとなく頷けます。


Articles(iTunes が起動します)

これは Wikipedia リーダーです。
入力した情報の Wikipedia のページを表示し、個別に「お気に入り」に分類することが出来ます。
日本語にフル対応なのも嬉しいところです。

Articles

ただ、Wikipedia リーダーには他にも「Wikipanion(iTunes起動)」など複数のものがあり、また Wikipedia は標準のブラウザ(Safari)で見ても iPhone に最適化した見やすいレイアウトで表示してくれます。
しかもこれらなら無料で利用できます。

Articles は 350 円するので、それだけの価値が見いだせるかどうかがポイントになる訳ですが・・・
確かにシンプルにまとまった表示は見やすく、冒頭の注意事項などもカットできるので、機能的にも優れています。
ただ、たまにしか iPhone で Wikipedia を利用しない人だと、Safari で十分かなぁ、というのも本音ですね。

Articles の最大の特徴は、GPS で現在地を探知して周辺マップを表示し、名所などにはピンが立ち、それをタップすることで詳細を Wikipedia でチェックできる機能がある事でしょう。

でも Wikipedia のページに位置情報がないと表示されないためか、意外にピンが立つ場所は(少なくとも日本では)あまりありません。
超有名な名所と駅ぐらいですね。
私は田舎に住んでいるので、これを使っても駅以外、ピンはどこにも立ちません。

これは観光用のアプリなのかなぁ、と思います。
例えば京都や東京に旅行に行き、行った先でこの機能を使うと、周辺の名所の所在地と、その詳細を確認する事が出来ます。
この場合は確かに便利だと思います。
でももうちょっとピンが立つ場所が増えないと、実用性に乏しいかな、と思いますね・・・


Brushes(iTunes が起動します)

お絵かきソフトです。
iPhone のお絵かきソフトはたくさんありますが、表彰されるだけあってこれが一番使いやすいのではないでしょうか。
各種のブラシがそろっており、色やサイズや透明度なども変更しやすく、絵の拡大縮小もスムーズで、レイヤーにも対応。
スポイトは大きな円が出て選択個所と選択色が見やすくなっています。
アンドゥ(一手戻る)も、かなりの手順を戻す事が可能です。
とにかく操作性が良いです。

レイヤー(アニメのセル画のようなもの)は最大4枚まで配置可能で、保存されている写真や画像をレイヤーとして使う事も出来ます。

Brushes

こんな風にカメラで撮った画像の上にラクガキとかも出来ますね。
写真の上に置いたレイヤーにラクガキすれば、ミスって消しても元の写真はそのままです。
レイヤー全体に透過をかける事も可能です。

iTunes で紹介されているような綺麗な絵を書くのは相当大変な気がするけど・・・
多機能かつ操作性の良い「写真ラクガキアプリ」という使い方もできます
もちろん画像はアルバムに保存してメールなどに使用出来ます。
価格は 600 円と高めですが、機能を考えると妥当かなと思いますね。


Doodle Jump (解説/攻略ページへ)

このアプリはおなじみですね。 ショートゲームの世界的大定番です。
シンプルなルールですが思わずハマってしまうゲームです。

doodlejump

詳しくは攻略ページをご覧下さい。
ADA2010 はメディアや一般向けの選考が行われているので、それと販売数を考えると、やはりこのゲームが選ばれる事になるでしょうか。


Real Racing (iTunes が起動します)

非常にリアルなレーシングゲーム
システムや演出などは明らかに PS2 や PSP の「グランツーリスモ」を意識している印象です。
非常に綺麗でリアルな風景が iPhone 3G でも(ややひっかかる場合があるものの)とても滑らかに動きます

realracing

私的には、初めてグランツーリスモを見た時と同じぐらいの衝撃を受けました。
ゲーム性については、自動でスピード調整してくれる点が特徴的です。
レース中にコースが表示されないのが私的に気に入らないのですが・・・ 詳しくは後日改めてレビューしようと思います。

「レーシングゲーム」というジャンルのおかげで、万人向けではないのですが、そのグラフィックが選考の理由でしょうか。
「見栄え」という面ではピカイチのアプリでしょうからね。


以上が、「Apple Design Awards 2010」の受賞アプリです。
ざっと見てわかる通り、文書リーダー/教育/実用/ゲームのアプリがバランス良く選出されていて、内容はもちろん、使いやすさと見た目の良さも重視されています。
ただ、全体的に納得できる受賞ではあるものの、「ややマスメディア向けかなー」という印象も受けますね。
意外性のある選出はありませんでした。

でも受賞アプリはどれも非常に優秀な、定番と言えるアプリであることは間違いありませんね。
  

Apple Design Awards 2010 (iPad アプリ編)

iPhone 4 と次期 iPhone OS(iOS 4)が発表され、各メディアで話題になっていた米アップルの開発者向け発表会「WWDC 2010」。
この WWDC 2010 では、アップルが技術・アイデア・デザインなどを総合的に評価して選出した優秀アプリの発表「Apple Design Awards 2010(ADA2010)」の表彰式も行われました。

そこで今回は、その ADA2010 に選ばれたアプリをご紹介していきたいと思います。

ただ先に言っておきますが、その中には日本非対応のものや、今さら紹介するまでもないメジャーなものも含まれているので、全部が有益だったり新情報だったりする訳ではありませんのでご了承下さい。

何というか、iPad と iPhone の機能をアピールするためのアプリが選ばれている印象です。

まずは、iPad アプリケーション部門から。
でも全部 iPhone 版も存在しています。


Financial Times iPad Edition (iTunes が起動します) icon

これはイギリスの新聞でアメリカ版も存在する「フィナンシャルタイムズ紙」が読めるというもの。
もちろん英語なので日本人が読んでもほとんど解りません
日本で言うところの「産経新聞」に相当するものと言えるでしょうか。

まあ、次世代の活字媒体を目指している iPad としては、「いかにも」な選出と言えますね。


Flight Control HD (iTunes が起動します) icon

まいどおなじみ(?) Flight Control の iPad 対応版
詳細はすでに攻略ページで解説しているのでそちらをご覧下さい。
iPad 版は画面が大きいため、飛行場が2つある新マップなども追加されています。
まあドロー系ゲーム(指で線を引いてプレイするタッチパネルに最適化したゲーム)としては定番なので、選出されるのも納得です。


Pinball HD(iTunes が起動します) icon

これは iPhone 定番のピンボール「The DEEP」と「Jungle Style」と「Wild West」の3つが iPad 用にリファインされて3つセットで販売されているアプリです。
画面が大きくなり、台の表示も一部変更されていますが、ゲーム自体は iPhone 版と同様です。
これもある意味「おなじみのアプリ」であり、納得の受賞と言えます。
ピンボールだとゲームとして解りやすいというのもありますしね。


Star Walk (iTunes が起動します) icon

夜空の星空を映すと、そこに星座を表示してくれるアプリ。
月の満ち欠けや天体に関する様々な情報も表示される、星が好きな人にはたまらないソフトです。
これは iPhone 版(iTunes が起動)も以前から高評価を得ています。

ただ、このアプリのウリの「現在地から眺めた星空の星座を表示する機能」は iPhone 3GS のコンパス機能と GPS が必要なため、iPhone 3GS ユーザーでないと活用できません。
私は iPhone は 3G しか持っていないので、残念ながら対象外・・・
たぶん GPS が使えない iPad の Wi-Fi 版でもフル活用は出来ないんじゃないかと思いますが・・・ iPad にはコンパスはあるようだけど・・・

まあ、こうした学術系アプリが受賞したのは納得ではあります。


TabToolkit(iTunes が起動します) icon

ギターの楽譜(Tab譜)表示用のソフト。 様々な楽曲の譜面をダウンロードして表示できます。
iPad だと画面が大きいのでさらに便利なようで、数多くの楽譜をデータベース的に保存しておけるので非常に有用なようです。
もちろんギターをやっている人でないと意味がないので、私にはよく解らないのですが・・・
以前から iPhone や iPad の広告などで紹介されていたアプリですね。


時間がないので、iPhone アプリ編はまた明日ご紹介します。
 

Independent Games Festival Mobile 賞

今回は特定のアプリの紹介ではなく・・・
最近このブログで良く取り上げている「IGF Mobile 賞」と言うものが何なのか、そしてどんなアプリがノミネートされていたのかをご紹介しておこうと思います。

ちなみに先日公開した iPhone AC定番ショートゲーム・ページ4のアプリも全て、この IGF Mobile 賞の選考作品を取り上げています。

「IGF」とは「インデペンデント・ゲームズ・フェスティバル」の略で、インデペンデントとは「フリー」とか「独立した」という意味
つまり大手のゲームメーカーではなく、個人や小さなグループ、フリーのプログラマーや学生、アマチュアなどによって作られた、言わば「インディーズ」のゲームを評価する表彰式です。

そして「IGF Mobile 賞」は、その IGF の中で「携帯機器用」「モバイル用」に作られたゲームに送られる賞です。

この IGF は近年、急にその性質が変わって来ました。
ゲーム業界が不況に陥って、大手メーカーから優秀な開発者やプログラマーなどが独立、小さな会社や小グループに分散するケースが多発したからです。
つまり、「元大手メーカーの開発者」が「インディーズ」とされている中に入り込んで来ている訳ですね。

加えて iPhone / iPod touch の登場によって、個人や小グループが簡単に iTunes を通してアプリを公開・販売できるシステムが作られ世界的に普及したため、一気にモバイルアプリの数とレベルが急増
IGF Mobile 賞は数年前まで DS とか PSP のゲームが多かったのですが、最近はもう iPhone 一色になりつつあります。

今回 IGF Mobile 賞にノミネートされた作品の中には Chillingo など大手メーカーと言える会社から販売されているものも含まれていますが、これは大手メーカー側はあくまで「販売とプロモーション」を行っているだけで、開発しているのは小さなメーカー。
最近のゲーム業界は国内外問わずこんなケースが増えているので、販売元だけでなく、開発したのがどこなのかにも注目する必要があります。


さて、そんな 2010 年度の IGF Mobile 賞で最終選考にノミネートされた iPhone / iPod touch のアプリは以下のものです。

Drop 7
・Guerrilla Bob
Hook Champ
Lilt Line
Mini Squadron
・SCVNGR
Spider
Stair Dismount
Tumbledrop
・Zombie Pizza

リンクはこのブログ内の記事か iPhone AC での解説ページに移動します。
大半は紹介済みですね。
Guerrilla Bob はまだプレイしていませんが、近日中にレビュー予定。
SCVNGR は内容がサッパリ解らないのでパス。
Zombie Pizza も気持ち悪い系なのでパス。

また、上記に選ばれなかった中から、Apple が「特別賞」のようなものに選んだ作品(言わば佳作)が以下のアプリです。

・Aera
Ancient Frog
Doodle Jump
Earth Dragon
・iBlast Moki
Mind Wall
Minigore
Pocket God

ほとんど「定番」と言えるものが多いですね。
アプリの販売実績なども加味して選ばれていると思われます。
Aera だけやったことがないので後日試してみる予定。
iBlast Moki は iPhone AC のパズルページに後日含めます。

そして、最終ノミネートの中で各賞を受賞した作品と、大賞に選ばれた作品は、以下のものになりました。

・技術賞 Stair Dismount
・音楽賞 Lilt Line
・大賞 Spider : The Secret of Bryce Manor

と言う訳で、IGF Mobile 2010 年度の大賞作品は Spider となりました。

実際には他に「芸術賞」と「ゲームデザイン賞」も選ばれているのですが、芸術賞は「Sword & Sworcery EP」というまだ「未完成」な作品。
未完成品が受賞ってどうよ? って感じなのですが、こういうケースもアリみたいです。
「ゲームデザイン賞」は Nintendo DS のゲーム(Glow Artisan)でした。

Spider は実際、こういう表彰式で「いかにも大賞を受賞しそうな作品」だと思います。
ノミネートされた作品はレベルの高いものや、何かの「見どころ」があるアプリが多いので、アプリ選びの際には参考になりますね。

と言う訳で、また何かのゲーム関連の表彰式があったら取り上げていく予定なので、どうかお楽しみに!


PS ・ 今日はエイプリルフールなので何かしたかったけど、何も準備してなかったしネタも思いつかず、結局なにも出来ませんでした・・・
来年は何かしたいと思います。

 

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