iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

EA

Angry Birds Halloween と ソーシャルゲームプラットフォーム

600 万ダウンロードを突破し、もはや世界的大定番アプリとなった投射型物理シミュレートパズルゲーム「Angry Birds」。
それにハロウィンバージョンが登場しています。
それが「Angry Birds Halloween」です。

そしてもっと注目なのが・・・
この Angry Birds を販売していた iPhone / iPod touch アプリの大手パブリッシャー(公開元) Chillingo が、EA(エレクトロニック・アーツ)に買収されたというニュース。
買収価格は2千万ドル(1ドル100円とすると20億円)と言われています。

しかしこの動きに Angry Birds の開発メーカー Rovio は反発しており・・・ 「もう Chillingo とは契約しない」とコメント。
今回公開されたハロウィンバージョンも販売元が Rovio 自身になっています。

今回はアプリのレビューだけでなく、急に進み始めたその辺りの iPhone アプリ / モバイルゲーム の動きも合わせてご紹介したいと思います。

まずは Angry Birds Halloween の内容ですが・・・

angrybirdshalloween

ゲーム自体は、普通の Angry Birds と変わりません。

簡単にゲーム内容を説明すると、投射機で鳥の姿をした「弾」を放り投げ、木や石の板などで構成された建物の中にいる「ブタ」を倒します。
建物は鳥が当たると「物理シミュレート」された動きでリアルに崩れていき、その壊れる様子を見るのも楽しいゲームと言えますね。

ハロウィンバージョンは背景が黒と赤のハロウィン風のグラフィックで、サウンドも不気味なホラー風のものになっています。
カボチャやランタンなども登場し、カボチャは破壊すると笑い声共に破裂してコウモリが飛び出していきます。

ステージも新しいものが収録されていて、合計 75 ステージ
本編よりは少なめですが、115 円という価格を考えると相応のボリュームがあると言えます。
また、難易度は本編よりかなり高く、10 ステージ目辺りから早くも本編の後半に匹敵するぐらいの難しさになります。
よって基本的には Angry Birds 経験者向け、と言えますね。

※現在、Angry Birds Halloween は Angry Birds Seasons に変わり、季節ネタ全般を扱うものになっています。
そのためハロウィンだけでなく、クリスマスやバレンタインをテーマにしたステージも追加されています。

Angry Birds Seasons(iTunes が起動します)


さて・・・ この Angry Birds、本家は前述したように 600 万ダウンロードの大ヒットアプリとなりました。
そのためか今回の Chillingo 買収のニュースでも、一般のビジネスニュースでは「Angry Birds の Chillingo が」と言うような表現をされることが多いようです。

私的には、ChillingoiDraculaMinigoreDefender Chronicles など他にも多くの名作ゲームを販売しており、Angry Birds はむしろ後発のアプリなので、「Angry Birds の」と表現されるのは違和感があるのですが・・・
その Angry Birds の開発元が今回の買収で真っ先に「異を唱えた」と言うのは皮肉なものです。

Chillingo と言う会社はパブリッシュ(出版・公開)とプロモーション(販促・広報)を行う「パブリッシャー」と呼ばれる会社で、Chillingo 自身がゲームを開発している訳ではありません。
パブリッシャーという言葉は元々は書籍の「出版社」という意味なのですが、つまり「作家は別にいる」訳ですね。

こうしたゲームのパブリッシュ専門会社というのは日本ではあまり馴染みがありませんが、実際には日本でもスクウェアやバンダイナムコ、カプコンなどの大手会社は、外注で制作されたゲームを販売・監修しているので、日本でも大手メーカーは同時にパブリッシャーでもあります
(まあ世界的にも Chillingo は特殊な会社だったとは思います)

今回の EA の Chillingo 買収劇でどうして Angry Birds の開発元 Rovio が反発しているのかは解りませんが、提携メーカーとしては自分の会社の版権が意図せず EA に流れていくような事に反発する動きもあるのでしょう。
EA は Chillingo を吸収する訳ではなく、Chillingo は今後も独自に活動していくようですが、子会社になる以上はその権利は親会社のものにもなるでしょうから、中小メーカーとしては Chillingo を利用し辛くなるかもしれません・・・

ユーザーにとっては、EA は開発力や資金力のある会社なので更なる拡張が期待できるし、日本語版を開発してくれるメーカーなので、日本人にとっても期待できる話と言えます。
まあパソコンのゲームソフトについては、EA に吸収されたためにその後に整理縮小され、消えていったタイトルが少なからずありますが・・・


さて、今回の買収の理由についてですが、これはどうやら「ソーシャルゲーム・プラットフォームの取得」というのが大きいようです。
「ソーシャルゲーム・プラットフォーム」は先日もご紹介したばかりですが、Apple の Game Center や、OpenFeintAGON などのゲームアプリを通じた「ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)」ですね。

海外では FaceBookMySpace などのコミュニティツール「SNS」が大きく発展しています。
これらは「実名による現実世界のコミュニティの補助」と言えるシステムなので、日本の環境にはまったく合っておらず、日本では鳴かず飛ばずの状態なのですが、海外では高い利益を上げています。
日本でも招待型の SNS である Mixi は大きな収益を上げていますね。

そして現在、SNS と同じぐらい成長を期待されているのが、OpenFeint などの「ソーシャルゲーム・プラットフォーム」です。
今回買収された Chillingo は Crystal というソーシャルゲームプラットフォームを持っています。
また、Chillingo に先だって EA に買収されたイギリスの Playfish という会社も FaceBook や MySpace でソーシャルゲームを作っていた会社です。

日本でも最近「モバゲー」を運営する DeNA が、Plus+ というソーシャルゲーム・プラットフォームを持っていた ngmoco というメーカーを4億ドルと言う超高額で買収しました。
ここは「Rolando」という大ヒットアプリを開発していたメーカーですが、本当の狙いは Plus+ を発展させた海外でのソーシャルゲーム展開であったようで、「今後はこれを収益の柱としたい」という意向のようです。

今年はディズニーも Tap Tap Revenge シリーズ を展開している Tapulous という会社を買収したのですが、Tap Tap Revenge 3 はそれ自体がすでに SNS となっています。

要するに、「ソーシャルゲームプラットフォームの取り合い」「ソーシャルゲームへの進出合戦」が行われているみたいですね。
日本でソーシャルゲームというと「Mixi のおまけゲーム」と「携帯電話のプチオンラインゲーム」みたいなものですが、世界的にはもっと大規模に考えられているようです。
ソーシャルゲーム・プラットフォームは普通のゲームにソーシャルネットワークのシステムを加えるものなので、FaceBook や MySpace などのオープンな SNS が盛んな海外では、日本以上の効果が期待されているのかもしれません。

あと数年経つとソーシャルゲームの世界でも、作り込まれた海外製の作品がどんどん日本に流入してくることになるかもしれませんね。
FaceBook や OpenFeint を見ていると、海外製のソーシャルシステムは日本じゃダメな気もするけど、EA や DeNA が絡んでくると、また違ったものになって行くかもしれません。

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PS ・ 先日の記事「Game Center 対応ゲーム情報」にも、対応アプリを追加しました。

Need for Speed Shift

海外では非常にメジャーなレーシングゲーム「Need for Speed」シリーズ。
その最初の iPhone / iPod touch 移植版は先日紹介した Need for Speed Undercover なのですが、これはサーキットを周回するリアルレーシングではなく、一本道を走ってライバルにぶつかって破壊するというアクション性の強いものでした。

そのため、改めて本来のサーキットを周回するタイプの Need for Speed が登場します。
それが「Need for Speed Shift」です。

iPhone / iPod touch のレースゲームとしては定番の1つですね。

Need for Speed Shift

このゲームは他のレースゲームにはない特徴的なシステムが多くあります。
1つは「ステアアシスト」「オートブレーキ」などの機能があり、非常にプレイしやすくなっていること。

カーブの手前に来ると自動的にブレーキがかかり、曲がりやすいスピードに減速してくれます。
よってプレイヤーはスピードを気にせずハンドル操作だけに集中すれば良く、非常にラクにドライビングできるようになっています。

さらに道路上に理想の「コースライン」が表示されています
これに沿って走るようにすればコースアウトせずに走れるし、次にどっちに曲がり、そのためにどっちに寄っていればいいのかも早くから解ります。
コースラインに沿って走ることでポイントも上がっていくため、この上を走ることがゲーム性の1つにもなっています。

つまり誰でも楽しめるレースゲームになっていて、普段この手のゲームをしない人でも十分に遊べるシステムが作られています。
操作は iPhone / iPod touch を傾けて行いますが、やっていて違和感を感じることはありません。

コースは4種類ですがステージ数は多く、普通のレース、タイムトライアル、最下位が脱落していくサバイバルレースなど数多くの種類があり、順位や成績、レース中の走行結果に応じてポイントが貯まり、それによってドライバーズランクが上がって上位のレースが出現するという要素もあります。

登場する車は全て実車がモデル
レースで稼いだお金で購入でき、パワーアップも可能、さらにビジュアル(塗装やホイール、エアロパーツなど)の変更も可能です。

Need for Speed Shift

ただ、アシスト機能があまりにも便利すぎて、レースゲームに慣れている人だと物足りなさもあるかもしれません・・・

ブレーキなんてニトロで加速しすぎた時と、ハンドリングが遅くて外にはみ出そうな時ぐらいしか使わず、基本的にノーブレーキでハンドリングだけしていればいいうえに、理想のラインも表示されているのですから、1位になれば後は「線の上をなぞるだけ」の展開になりがちです。

また、ゲーム的に「スタート直後にニトロで加速して追い抜く」のが攻略なのですが、それをしてしまうと「追い上げる楽しさ」もなくなります。
(1対1のレースだと相手も開始直後にニトロを使ったりしますが)

アシスト機能は「オフ」にすることも可能で、「オートブレーキ」と「ステアアシスト」をオフにすると普通のレーシングゲームと同じようにプレイする事も出来るのですが、これをしたからと言ってプレイヤーに有利な特典はないので、単に先に進むのが難しくなるだけに。
お金を稼げないと新しい車を買うことも出来ないので、ここはちょっと厳しいところですね・・・

理想のラインが表示される機能については、このゲームには「コースの全体マップ」が表示されていないので、これがないと次にどちらに曲がればいいのか解らないので必須と言えます。
ただ、やはり全体マップは欲しかったところ。 ミニマップがあるのでまだマシですが・・・
また、理想ラインの表示は面白いシステムだとは思いますが、「その上を走るとポイントが貰える」(逆に言うとその上を走らないとポイントがない)ってのはいらなかったかも。

総合してみて、オススメかどうかと言うと・・・
普段あまりレースゲームをしない人や、レースゲームが得意でない人で、本格的なレースゲームをやってみたいと思っている人にはオススメ出来ます。

ここまで「初心者でもリアルなレースを手軽に楽しめる」というのは特筆すべき点です。
iPhone / iPod touch には普段ゲームをあまりやらない人も多いので、その点を考えているのかもしれません。
ちゃんと賞金やドライバーズポイントがあって、ゲームとして楽しめるのも良いところ。

しかし、普段良くゲームをやっている人だと・・・ アシストとニトロが強力すぎて、物足りなさを感じそうです。
アシストはオフにも出来ますが、オフにしてゲームをやるなら私的にはもっとダイナミックに走ることが出来る「リッジレーサー」の方が楽しいと思います。
スピード感もリッジレーサーと比べると、やや劣るかなと思いますね。

価格は 800 円とかなり高め。
ただ、価格に見合っているだけの内容とボリュームではあります。
前回の記事でも述べましたが、「Need for Speed Undercover」とはゲーム性が全く異なるのでご注意下さい。

・Need for Speed Shift(公開終了)
・Need for Speed Shift FREE(公開終了)

Need for Speed Undercover

日本での知名度は低いのですが、海外では非常にメジャーなレーシングゲームシリーズ。
それが「Need for Speed」です。

臨場感のある 3D グラフィックと、リアルさに劣るけどプレイしやすさを重視した楽しみやすい操作感で、欧米を中心に大人気となっていた EA 傘下のカナダのメーカーのゲームです。
その Need for Speed シリーズの iPhone / iPod touch 初移植となったゲーム。
それが「Need for Speed Undercover」です。

先に言っておきますが、このゲームはサーキットを周回するゲームではありません。
解る人にしか解らない説明ですが・・・ 「アウトラン」や「スリルドライブ」のような公道の一本道をひた走るタイプのドライビングゲームであり、ゲーム性としてはカーチェイスがメインの「チェイスH.Q.」というゲームによく似ています。

nfsu

主人公は警察の潜入捜査官。
盗品輸送や車泥棒、運び屋などの犯罪を繰り返す組織に入り込み、そのメンバーとなって危険な仕事をこなしつつ調査を進め、最終的にはその組織を壊滅に追い込みます。

各ステージごとに「ゴールまで逃走しろ」「ターゲットにぶつかって破壊しろ」「ライバルとのレースに勝て」などのミッションが出てきます。
公道を走るので当然他の車もいるし、車線の左側を走っていると対向車に正面衝突してしまう場合もあります。
ただ、きついカーブはあまりなく、ブレーキングが必要になる場面はあまりありません。
純粋に他の車を避けながら走ることに集中すればよく、レースゲームと言うよりはアクションゲームと言った感じですね。
ハンドルは iPhone / iPod touch を傾けて行いますが、キビキビと動くので操作しにくさは感じません。

ステージの目的によっては自分の車や敵の車に耐久度がありします。
自分に耐久度がある時は出来るだけダメージを避けながら逃走し、敵に耐久度がある時は何度もぶつかって破壊します。
一時的に加速する「ニトロ」をうまく使うのもコツで、この辺のゲームのイメージはまさに「チェイスHQ」ですね。
パトカーに追われるステージでは減速してしまうと逮捕メーターが上がっていき、一杯になるとゲームオーバーになってしまいます。

ステージをクリアすることで実写ムービーシーンが流れ、ストーリーが語られます。
この実写ムービーシーン、なんと日本語のアフレコがされています。
他機種版の流用だとは思いますが、さすが EA、企業力を感じずにはいられません。

ステージクリアで報酬も貰え、それによって新しい車の購入やパワーアップも可能です。
この車もすべて実車がモデル、デザインのカスタマイズなども可能です。

nfsu2

難しいドライビングテクニックが必要なゲームではなく、一昔前の誰でも出来るレーシングゲームに、ストーリーと新車購入の要素を加えた感じです。
ですからレースゲームが苦手な人でも楽しむ事ができ、難易度のバランスも良い感じで、意外と万人にオススメ出来ます。

前述したようにレースと言うよりはアクションゲームなので、本格的なカーレースがやりたい人には向きませんが、でもレース系が好きな方なら、これはこれで楽しめるはずです。

価格は現在は 600 円。 当初は 1200 円でしたが値下がりしました。
600 円なら内容を考えると、十分に値段分の価値があるアプリだと思います。
私的にもかなり好きなゲームで、オススメ出来るアプリですね。

なお、後日取り上げるつもりですが、先に言っておきますと・・・
Need for Speed Shift」は、コレとは全く別のゲームになのでご注意下さい。

・Need for Speed Undercover(公開終了)

Mirror's Edge

リアルな街のグラフィックと、ビルの上をアクロバチックに疾走するゲーム内容で注目された EA (エレクトロニック・アーツ)のオリジナルゲーム。
それが「Mirror's Edge(ミラーズエッジ)」です。

元は Windows、さらに XBOX360 と PS3 で発売されたゲームですが、それが iPhone / iPod touch でも登場しました。
と言ってもオリジナルとはゲーム性が大きく変わっており、元のゲームは主人公の視点から見た 3D 視点のゲームだったのですが、こちらは横から見たいわゆる「スーパーマリオ」風の視点のゲームに変わっています。

最初に iPad で公開されたものですが、それを iPhone / iPod touch にも移植した形です。

mirrorsedge

画面を横にフリックすると主人公が走り出し、上にフリックでジャンプ、下にフリックでスライディング。
主にこの2つで障害物を乗り越えながら、ビルの上や建物内をゴールに向けて疾走します。

壁走りや三角跳び、ローリング着地など様々なアクションがあるのですが、どれも上フリックや下フリックなどの簡略化された操作で行う事が出来るため、操作は非常に快適ですね。
うまく走れれば本当に気持ちよく疾走できます。

敵が出るステージも多いのですが、スライディングで足払い、ジャンプ+横フリックで跳び蹴りなどのアクションで、すれ違いざまに倒していくことが出来ます。
アクションシーンもスピーディーなのが良いですね。

mirrorsedge3

街のグラフィックは本当に綺麗で、iPhone 4 でプレイすれば高解像度の Retina ディスプレイに対応した画像になります。
「Retina Display専用」とか書かれていますが、iPhone 3GS などでも十分プレイ可能なようです。


ただ、ゲーム基本部分は本当に面白いのですが・・・
それ以外の「味付け」の部分があっさりし過ぎているというか・・・ 変化や長く遊ぶための要素に乏しい印象です。

例えばこのゲームはその内容から、ステージごとのクリアタイムを競うのが面白いと思うのですが、通常のモードにはそう言ったタイムの要素はありませんし、タイムトライアルモードもありますが表示はあっさり。
もっとタイムやランキングを意識できるシステムや演出にするべきではなかったかと思います。
ある意味「レースゲーム」なのに、競争心を煽られません

グラフィックも非常に綺麗ですが、舞台が「街」と「屋内」の2種類しかなく、後は昼夜の違いや壁の色の違いのみ。
ひたすらその2種類を使い回している形なので変化に乏しく、いくら綺麗でもだんだん単調に思えてきます。

またこのゲームシステムだと「疾走するのが楽しい」と思うのですが、中途半端にスーパーマリオ的な「立体迷路」のような構造になっているため、これがスピード感を殺しています
どこに行けばいいのか解らない事も多々あります。
このゲームのシステムなら、むしろ Canabalt のように横に走り続けるだけの方が楽しめたのではないかと思います。

やや余談ですが、セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」も当初はハイスピードがウリだったのに、マップが複雑すぎて疾走できるステージがほとんどなく、そのため2作目以降はマップが大幅に改められた、という過去がありましたが・・・ そのことを思い出すようなステージ構成です。

また思ったよりボリュームがなく、始めてから2時間経たないうちにラストまで終わってしまいました
1ステージが3分~5分ほどでクリアでき、全14ステージなので、集中してやれば1日で終わる内容ですね。
多少ボリュームがなくても繰り返し遊べれば良いのですが、前述したように繰り返し遊びたくなる要素に乏しいです

またストーリーもあるのですが、各ステージの開始前に表示される文書を読んでも物語がサッパリ解らない
XBOX や PS3 版にはストーリーが語られるムービーシーンがありましたが、そう言うのがないからか全ステージの文章を一通り読んでも、最終的にどうなったのかワケが解らないまま終了した感じです。
物語性がもうちょっとあれば・・・ と思いますね。


ただ、私的に「これは良い」と思ったのは・・・ これはオリジナルの「ミラーズエッジ」のコンセプトを完全否定するような意見ですが・・・
主人公目線の 3D 視点ではなく、横から見たタイプのゲームになったこと。

私は PS3 版の「ミラーズエッジ」もプレイしているのですが、オリジナルのミラーズエッジは周囲を把握しにくい主人公視点でアクロバチックなアクションを再現しようとしたゲームであったため、ジャンプ場所や着地のタイミング、アクションを起こすべき場所などが非常に解り辛く、とにかくやりにくいゲームでした。

リアルな 3D の町並みが表現されていたとは言え、所詮それは 2D の画面の中ですから、空間把握や物質の認知は現実のようには行えない訳で、しかしそれを現実さながらに要求されるその内容は、ゲームとしては非常に難解なものだったのです。
私的なオリジナルのミラーズエッジの感想は、解りにくいタイミングをひたすらリトライして覚える、忍耐とストレスのゲームという感じでした。

だからゲームとしては iPhone 版や iPad 版の方が楽しめる訳で、ネット上で「ミラーズエッジなのに 3D 視点じゃねーの? 最悪じゃん」みたいな意見が出ているのを見ると、「お前はオリジナルのミラーズエッジをやった事あるのかよ!」と言いたくなります。


と言う訳で iPhone / iPod touch 版の Mirror's Edge、オススメかとどうかというと・・・ ちょっと微妙ですね。
私的には 600 円は高いと思います。 iPad 版の 1200 円は高すぎると思います。
ゲームの基本部分は面白いだけに、もっとプレイヤーを楽しませるための「外側の作り」を作り込めば、かなり良くなる素材だとは思うのですが、今の内容だと価格を考えると「うーん」という感じですね。

とは言え初めて見たときは「おぉーっ」と思うし、最初のうちは間違いなく面白いし、決して「つまらないゲーム」ではありません。
私的に価格を付けるなら、350 円ぐらいかなぁ。

Mirror's Edge™ (iTunes が起動します)
Mirror's Edge™ for iPad (iTunes 起動、iPad 用)

SimCity Deluxe

この夏の話題作の1つ、iPhone / iPod touch 版シムシティの新作がついに登場しました!
SimCity Deluxe」です!

販売元は EA (エレクトロニック・アーツ)で、前作の SimCity(iPhone 版)と比べグラフィックや操作性が大幅に改善されました。

ただ、先に私の感想を正直に述べさせて貰うと・・・ ちょっとガッカリでした。
ゲームは悪くありません。 前作の様々な点が強化・改善されています。
でも、私が勝手にそう思っていただけでもあるのですが・・・ 私はこれを新作のアプリだと思っていたのです。
違いました。 この SimCity Deluxe は本当に名前の通り、iPhone 版 SimCity の Deluxe 版であり、つまり前作の改善バージョンに過ぎなかったのです。

SimCity Deluxe

シムシティーは有名なゲームシリーズの1つですから、ご存じの方が多いでしょう。
プレイヤーは「市長」となり、公共・教育施設を充実させつつ、都市の様々な問題を解決し、税収を確保しながら、街を大都市へと発展させていきます。

詳しいゲーム内容については iPhone AC の SimCity 解説ページをご覧下さい。
ぶっちゃけ、ゲーム自体は前作とほとんど差がありません。

前作と変わっている点は、まずグラフィック
シムシティーの最新作 SimCity 4 のものに差し替えられています。
全部の建物が SimCity4 のものになっている訳ではありませんが、住宅や工業の建物などはほぼ総替え、施設は SimCity4 にないものは旧バージョンのグラフィックですが、解像度が前より細かいものに書き換えられているようです。

シムシティは作った都市を眺めるのが楽しいゲームですから、グラフィックの変更・詳細化は大きなポイントと言えますね。

そして操作性の改善
前作も iPhone / iPod touch に合わせた操作になっていましたが、さらにそれが突き詰められており、区画や道路を延ばしやすく、タップした場所がずれていても簡単に修正することが出来ます。
また、前作の難点であった「公園などを連続設置できない」問題が改善され、シムシティ 3000 系の攻略の基本であった公園や噴水を並べる事が容易になっています。
これはシムシティ 3000 や DS をやっていた人には嬉しい点でしょう。

Sim City Deluxe

他には出来上がっている都市の問題を解決するシナリオモードと、簡単なチュートリアルの追加などが加わっています。
ゲーム開始前に水と木を自由に設定できる整地モードも加わりました。
四季については・・・ 特定の月に陽光や紅葉が舞ったりするだけで、そんなに見た目の変化がある物はありませんでした。
まあ、ないよりはいいですけどね。


でも、新しい難点も生じています。
それは・・・ iPhone 3G ではかなり重い
前の iPhone 版シムシティも重めのゲームでしたが、今回はさらに重く、もうあらゆる操作が iPhone 3G ではワンテンポ遅れます
落ちたりすることはないのですが、常にスローがかかっているような印象で、遊べないという訳ではありませんが、お世辞にも快適とは言えないですね。
これは iPhone 3GS 以降用だと考えた方が良いかもしれません。
iPhone 4 ならとても快適に動作します。

そして、これは個人的な意見でもあるのですが・・・ 最初に述べたように、ゲーム内容がハッキリ言って前作と変わらない。
建物が SimCity4 になったので、ゲームシステムも少しはシムシティ4のものを取り入れていると思っていたのですが、残念ながらゲーム自体は前作のシムシティ 3000 のまんまでした。
グラフィックだけが 4 の SimCity 3000 です・・・

一応、電線の要素が加わったと言う点は変わっていますが、でもこれは SimCity 3000 の頃からあって、iPhone 版でハショられてただけのシステムだしなぁ・・・
もうちょっとゲームシステムにも手を加えて欲しかったのは本音ですね。 発展のルールや教育や防犯、都市条例まで一緒ですから。


と言う訳で SimCity Deluxe 、グラフィックと操作方法が改善されているため、今後 iPhone / iPod / iPad 版シムシティを買うのなら、間違いなく Deluxe の方が良いです。
まだ iPhone 版の SimCity をやってなくて、開発系の SLG が嫌いでないなら、文句なくオススメです。

ただ、ゲーム自体は前作と同じであるため、すでに前作をやり尽くした人だと今作を買うのは考えどころかも知れません・・・
また前より重いので、iPhone 3G の人は Deluxe でない方がプレイしやすいでしょう。

詳しい攻略や解説は後日 iPhone AC の SimCity 攻略のページに追記する予定ですが、でもこの内容だとあまり追記する部分はないかなぁ・・・
正直、「パワーアップキット」みたいな感じのアプリですね。

SimCity Deluxe (iTunes が起動します)
 

Dominion / Risk

戦略シミュレーションゲームの古典的ボードゲーム「Risk(リスク)」。
iPhone / iPod touch では、その Risk を元にしたシミュレーションゲーム「Lux」が公開されており、定番アプリの1つとなっています。

しかし最近になって急に、この Risk 型シミュレーションゲームのアプリが相次いで発売されました。
しかもその発売元は、1つは Chillingo、1つは EA
どちらも大手の販売メーカーです!

と言う訳で今回は、その最近発売された Risk / Lux 型シミュレーションアプリを取り上げたいと思います。
(なお、このページの解説は Lux を知っているものとして解説を行っています。 予めご了承下さい)


まずは Chillingo が発売した「Dominion」から。
開発したのは Dot Matrix というアメリカのメーカーです。

dominion

画面はコンピューターのレーダー画面のような、サイバーな雰囲気ですね。
マップは数種類用意されており、世界地図の基本マップの他に、北米、東ユーラシア、ヨーロッパなど複数の地域のものが用意されています。

ゲームの基本ルールは Lux と同じなのですが、異なっている点も多くあります。
特に大きいのが、「カードがない」という事。
カードによる大きな戦力補充がないため、Lux や Risk にあったダイナミックな展開がありません
その分、各地域から得られる戦力を慎重に使っていく必要があるため、戦略性は高まっています

また、各地域を占領したり特定の条件を満たすと、条件ごとに決められた「特殊効果」を各ターンに1つ使う事が出来ます。
特殊効果には、「攻撃時にサイコロを1つ高くする」「攻撃前に戦力移動が出来る」「空軍の周辺の戦闘でサイコロの目を増やす」などの効果があります。

ただ、オリジナルの Lux / Risk より戦略性を高めようとしたのは解るのですが・・・
カードがなく大きな戦力補充もないので展開が地味で、演出もかなり地味。
グラフィックや BGM も暗い感じなので、全体的に淡々とした印象です。

さらに勝利条件が「特殊効果を得るための条件を指定個数満たすと勝利」で、世界征服が条件じゃない。
そのため中途半端なところで終わってしまう印象で、「どうせなら統一までやらせてくれよ」という気になってしまいます・・・

世界征服でゲームクリアになる「クラシックモード」もあるのですが、このモードには特殊効果がないので、元々カードがないことと相まって、展開がさらに地味。

価格は 230 円と手頃ではあるのですが・・・ ちょっとイマイチ感が否めませんね。
オンラインプレイが用意されているため、どちらかと言うとオンライン向けの調整なのかも知れません。


もう1つは、EA(エレクトロニック・アーツ)が開発・販売した「Risk」。
元祖 Risk の名をそのまま受け継いでいるのが特徴です。

risk1

ゲーム内容はぶっちゃけ・・・ Lux と変わりません。
Lux は Risk のルールを、コンピューター上でほぼ忠実に再現したゲーム。
そしてこのアプリは、Risk を名を冠してその内容を再現したゲーム。
となると・・・ 内容は変わらない訳です

ただ一点、「戦力移動はルートが繋がっていれば遠くにも一気に移動できる」という部分のみ異なります。
なぜこの部分だけ新ルールになっているのかは解りませんが・・・

「核兵器」のようなボタンがあり、これを押すと爆発が起こって1発で勝負が決まるため、これも新ルールのように思えますが、実際にはこれは「どちらかが全滅するまで攻め続けるボタン」であり、内部的には通常のルール通りの攻撃を繰り返しています。

マップは世界地図を元にしたものが1つだけ
オリジナルの Risk がこのマップですから、それを再現していると言えますが、ゲーム内容が同じなので、マップが選べる Lux(Lux DLX)の方が良いとは言えますね・・・

ただ、演出やグラフィックは明らかにこちらの方が上です
補充フェイズや攻撃フェイズなどの際に表示されるカットインがカッコ良く、戦闘時に表示される兵士のグラフィック、爆発の演出などもあって、シンプルなゲームですが地味な印象は受けません。
プレイ中に得られる勲章を集めるという、ちょっとしたやり込み要素もあります。

risk2

一方インターフェイス面では、領土数やカード枚数、補充数などのデータがメイン画面に表示されていないのが難点。
いちいち切り替えないと確認出来ません。
カードの枚数は「他プレイヤーを滅亡させたときにカードを奪える」というルールがあるため重要で、それをパッと見で確認出来ないのはちょっと不便ですね。

また、価格が 600 円と高いのが難点
まあ Lux も 600 円なのでそれに合わせているのだと思いますが、マップが選べないので、「それなら同じマップをタダでプレイ出来る Lux Touch(Lux の無料版)の方がお得じゃん」という気も・・・
グラフィックと演出に 600 円の価値を見いだせるかがポイントですが、私的には 600 円じゃあなぁ・・・ って感じです。

あと、これは個人的な意見ですが・・・
「Risk のオフィシャルゲーム」を名乗っているのに、グラフィックが完全なオリジナルで、クラシックな雰囲気が全くないのはどーだろう? と少し思います。


と言う訳で結論としては、「やっぱり Lux が一番良いような気がする」というところですね。
長々と解説しておいて、「結局結論はそれかよ」って感じですが・・・ ^^;

Dominion(iTunes が起動します)
Risk(iTunes が起動します)
 

The Simpsons Arcade

アメリカで20年以上にわたって放映されているアニメ「シンプソンズ」を題材にした iPhone / iPod touch の横スクロール格闘アクション
それがこの「The Simpsons Arcade」です。

ワケの解らない理由で謎の悪党軍団に襲われることになったシンプソンズ・ファミリーの夫「ホーマー」を操作して、襲いかかってくる敵を次々と倒しながら進んで行きます。
ボスを倒せばステージクリア。 俗に言う「ファイナルファイト型」の格闘アクションですね。

The Shimpsons Arcade

まず先に「シンプソンズ(Simpsons)」というアニメについて説明しておこうと思いますが・・・
これは夫婦+子供3人のとあるアメリカの一家「シンプソンズ家」を題材にした、長年続いている定番のアニメーションで、基本的に1話完結のストーリーです。

こう言うと日本の「サザエさん」みたいなものかと思ってしまうかもしれませんが・・・ その内容は全く正反対。
社会風刺が効いたブラックな内容も含むストーリーで、例えば会社役員は労働者の権利などまったく考えておらず、政治家は利権屋ばかり、警察は賄賂が当たり前、マスコミは捏造だらけ、牧師はお金の事しか考えていません。
さらに時事ネタを悪辣に風刺した表現も連発される、「毒のあるギャグストーリー」です。
だから子供にも人気がありますが、基本的には大人向けです。

また次々と場面が変わり、たたみかけるようにギャグが連発される、非常にテンポ良くサクサク進む展開で、日本人が見ても楽しめます。
ただ風刺の効いたストーリーなので、日本の一般のテレビで放映するのは難しいでしょうね。


で、前置きが長くなりましたが、iPhone / iPod touch アプリの「The Simpsons Arcade」はどういう内容なのかというと・・・
良い意味で「無難で普通な横スクロールの格闘アクション」です。
(昔コナミがシンプソンズを題材にしたアーケードゲームを出していましたが、よく似ている内容です)

仮想ジョイパッドでキャラクターを操作し、ボタンで攻撃、もう1つのボタンでジャンプ。
ゲームとしては「良くある横スクロールの格闘ゲーム」で、これと言った特徴はありません。

しかし取り立てて書くような欠点もなく、普通に遊べます
操作性が気になることもなく、ゲームも「すごい」と思う部分はないけど、「普通に楽しい」です。
表現し辛いのですが、とにかく良い意味で「この手のゲームとして、とても標準的な内容」ですね。

気になる欠点がなく普通に遊べると言う事は、つまり良いアプリと言う事なのかな、と思います。
ステージも1ステージが前後半に分かれていて、それぞれに異なるボスが登場、それが6ステージもあるのでボリュームは十分です。
キャラクターは夫の「ホーマー」だけですが、他のシンプソンズの家族はたまに「お助けアイテム」のような形で登場してきます。

ステージ間にはちょっとしたミニゲームがあり、ここでコンティニュー回数などを増やすことも出来ます。

theshimpsons2

難易度はやや低めで、他の横スクロールの格闘アクションに慣れている人だと、1発でクリア出来てしまうかもしれません。
ただ、それほど「ゲーマー」と言える人が多くない、本来は携帯電話である iPhone のアプリであることを考えると、ちょうどいいぐらいの難易度ではないかと思います。


このアプリは普段は 600 円するのですが、現在 115 円セールが行われているため、一時的にアプリランキングで上位に入っています。
確かにこの内容なら、115 円なら安いですね。
定価の 600 円でも決して悪くないクオリティーだと思います

と言う訳で、シンプソンズが好きな方や、横スクロールの格闘アクション系が好きな方にはオススメです。
シンプソンズは日本語訳されているものもあるので、機会があったら原作を見てみるのもオススメですよ。

The Simpsons Arcade(iTunes が起動します)
 

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