各地の古代遺跡などを探検しながら、宇宙の謎を紐解くという秘宝を探す「3D フリークライミング」のアドベンチャーゲーム。
それが「シャドーガーディアン」です。
このゲームを一言で言うと「ゲームロフトのアンチャーテッド」なのですが・・・
「アンチャーテッド」というゲームは PS3 でしか発売されていないアメリカのゲームなので、国内の知名度は低く、知らない方も多いでしょうね。
しかし欧米では非常に有名なゲームで、数々のゲーム賞を受賞したという近年のヒット作の1つです。
壁や崖、屋根の上など、一見移動出来そうにない場所を「フリークライミング」のようによじ登っていき、建物や遺跡に潜入してお宝を探す内容で、B級映画のようなストーリーと連発されるピンチシーン、そして FPS のような銃撃戦があるゲームです。
似たジャンルのゲームに、今では映画の方が有名になった「トゥームレイダー」がありますが、その流れのゲームの1つと言えます。
まず最初に言っておくべき事として・・・ このゲームは iPhone 4 か 3GS、及び第三世代 iPod touch 以降にのみ対応しています。
iPhone 3G などの旧機種ではプレイ出来ないので注意して下さい。
(iPad は専用版の HD が用意されています)
ゲームロフトのゲームは基本的に「旧機種を切り捨てない方針」でした。
しかしこのゲームはゲームロフト初の「新機種専用アプリ」となっていて、そのためグラフィックの質は大きく向上しています。
その画面の綺麗さは、上の画像を見てもよく解ると思います。
正直、Infinity Blade や RAGE HD、Real Racing 2 などの最新のハイクオリティーグラフィックのゲームと比較すると、やや角張った形状が目立つグラフィックで、それらに匹敵する程ではないのですが、しかし旧機種を切り捨てただけあってゲームロフトの中では間違いなく最高のグラフィックです。
ステージに何ヶ所かは「うぉぉ、こりゃ凄い」「これは綺麗だ」と思うグラフィックの場面が用意されていて、「俺たちだって本気になればこのぐらい出来るんだ!」というゲームロフトのアピールなのかもしれません。
旧機種の切り捨ては、iPhone 3G や数年前の iPod touch を使っている人は残念に思うと思いますが、しかしそこがボトルネック(足かせ)になっていた事も確かです。
そろそろこういった、「フラグシップ」「技術アピール」的なゲームが出てくる時代なのかもしれませんね。
ゲーム内容は、「3D グラフィックのフリークライミング型アドベンチャーゲーム」と言えます。
それに、たまに FPS 的な銃撃戦が付いている、という感じです。
勘違いしてはいけないのは、このゲームはその「銃撃戦」の部分はメインではないと言う事。
複数の銃を装備していて、銃弾もあって、遮蔽物に身を隠しながら撃ち合える FPS 的なシーンは確かに存在します。
iTunes のスクリーンショットでも銃撃戦のシーンが最初に掲載されています。
でも、このゲームはあくまで遺跡の探索がメインで、言わば「3D の謎解き(と言うかルート探し)アクション」のような感じです。
銃撃戦の事だけを考えると、モダンコンバット2 や ブラザーインアームズ2 をやった方が良いので、その点は注意して下さい。
前述したように「フリークライミング」のようなシーンが多く、壁や柱をよじ登る場面が多くあります。
どうやって目的地に到達するか、いかにそのルートを探すか、その辺りがゲームのメインになっていると言えますね。
元となった「アンチャーテッド」もそう言うゲームと言えます。
ただ、これを良い点と言うべきか悪い点と言うべきかは難しいところなのですが、このゲームはどんな場所をよじ登っている場合でも、絶対に「落ちて死ぬ」という事はありません。
ジャンプで失敗したり、行きすぎて足を滑らせたり、手をかけそこなって落ちると言う事はなく、つまり「決められたルートをなぞって行けば自然と誰でも登っていける」ようになっています。
そのため、どんな場面を登っている場合でも「スリル感」のようなものがありません。
これが「アンチャーテッド」だと、タイミングが悪かったりジャンプが遅れたりすると落ちて死ぬ場合があったので、スリル感もあったのですが・・・
とは言え、iPhone / iPod touch のゲームであることを考えると、あまりシビアな操作が要求される場面が出てくるのも問題です。
だからタッチパネルでの操作のことを考えると、これでも良いのかなぁ、とも思ったりして・・・ ここは難しいところですね。
クライミングシーンで残念なのは、アンチャーテッドは「足場が傾く」とか「持っていた棒が曲がる」とか「上から物が落ちてくる」とか、様々な「ピンチ」が連発されて、それがアクションと演出の面白さになっていたのですが、シャドーガーディアンは「手や足をかけている部分が崩れ落ちる」という場面ばかりが繰り返される事。
つまり「ピンチ」のバリエーションが少ない。
だからずっとやってると、「ああ、ここで崩れるんだろうな」というのがなんとなく解ってきます。
この辺もスリル感を損なっている部分と言えますね。
銃撃戦のシーンは、物陰に隠れて戦えるのは良いのですが、普通に撃っても敵に全然当たりません。
撃ったポイントが照準からズレるし、射程も非常に狭くなります。
エイム(狙撃)モードにすれば狙った場所に撃てるようになるので、エイムと通常状態の切り替えが重要なのですが、これが解りにくい。
普通の FPS と同じ感覚でやってると、「照準を敵に合わせて撃ってるのに全然当たらない」という事になるので注意して下さい。
新機種用なのに iPhone 4 のジャイロに非対応なのも残念な点と言えますね。
ストーリーは、ゲームロフトのゲームの中では解りやすい方でしょうか。
「捕まった主人公の回想シーン」という形で各ステージが進むため、最終的にどうなるのか、先が見たくなる展開にはなってますね。
「誰でもクリア出来る、非常にプレイしやすい携帯用のアンチャーテッド」という感じで、その意味では「非常にゲームロフトらしいアレンジのゲーム」と言えそうです。(ただ、ボスは相応に手強いです)
この手のアドベンチャーゲームでこんなにプレイしやすいゲームは他にないので、そこを「遊びやすい」と取るか、「物足りない」と取るかで評価が分かれると思いますが、私的には悪くないゲームだと思います。
映画を見ているような感じで楽しむのが良いゲームですね。
価格は 800 円と割高ですが、これだけのグラフィックとクオリティーですから、値段分の価値はあると思います。
ボリュームもかなりあり、1ステージの長さもかなり長めです。
(30分以上かかるステージも多いです)
注目なのは、ゲームロフトが新機種専用のゲームも出してきたと言う事でしょう。
Unreal Engine の Epic Games や、FPS の老舗 id Software などが新機種用のハイクオリティーなアプリを出してきましたから、FPS のもう一つの大手 Ubisoft (ゲームロフトの親会社)も、うかうかしてはいられないと言ったところでしょうか。
来年の iPhone / iPod touch での各社の競走が楽しみなところです。
最後になりましたが、以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
・シャドーガーディアン(iTunes が起動します)
・シャドーガーディアン HD(iPad 専用版です)
FPS
英会話スクールではありません。
その NOVA の続編が先日登場しました。
「N.O.V.A. 2 - Near Orbit Vanguard Alliance」です。
1作目が出たのは今年の4月。
その時に「携帯機器とは思えないグラフィックだ!」と評判になった訳ですが、それから約8ヶ月でもう続編が登場し、グラフィックもさらに綺麗になっていて、しかし最近の大作ラッシュの中ではこれでも並レベル(?)だという・・・
いやはや、技術の進歩は早いものです。
ちなみに N.O.V.A. は XBOX で大ヒットした SF 系 FPS 「HALO」を元にしているようで、言わば「ゲームロフト版 HALO」なんて言われてたりします。
「大ヒットゲームを携帯機器で高クオリティーに再現する」というのがゲームロフトの手法の1つのようですね。
ゲームは SF である点以外は、一般的な FPS (ガンシューティング)と言えます。
FPS は撃ちまくって敵を倒しまくる「スポーツ系 FPS」と、実戦をリアルに再現した「リアル系 FPS」の2つに大別されますが、このゲームはその中間と言えます。
主人公はパワードスーツに身を包んだ、言わば「超人的な存在」で、正面から撃ち合って敵を倒しまくることが可能、搭乗可能な巨大ロボットなども登場します。
しかし銃には弾数があり、リロードも頻繁に必要で、手榴弾にも弾数があるなど、この点はリアルなスタイルとなっています。
ゲームとしての特徴は、あまり隠れる必要が無いことでしょうか。
リアル系の FPS だと物陰に身を隠し、攻撃を受けないようにしながら撃ち合う必要がありますが、このゲームは敵の攻撃の弾速が遅く、こちらが歩いていれば滅多に当たりません。
撃たれてから動いても、素早く反応できれば十分かわせるぐらいです。
さらに耐久力(このゲームではシールド)も他の FPS より多く、回復も早いため、ダメージを受けながら撃ち合っても敵を倒しながら進む事が出来ます。
もしやられてもセーブポイントがかなり多く、あまり戻されないので、サクサクと進むことが出来ます。
全体的に「初心者向けの FPS」ですね。
一方で、敵の兵士の動きは意外とリアルです。
近くに遮蔽物があったらサッと隠れ、そこから少しだけ身を出して撃ってきたり、転がりながら飛び出して撃った後、再び転がって身を隠すなど、割と実戦ぽい動きをします。
側面に回り込んでくる事も多く、「非リアル系」のゲームであるにも関わらず、敵兵士の AI は一番リアルな気がしますね。
ステージ構成もバラエティーに富んでいて、ジープに乗って走るステージや、二足歩行ロボットに乗って戦うステージが登場。
中には自動で敵を攻撃するマシンガンをフィールド上に設置し、攻めてくる敵を迎撃するというタワーディフェンスのようなステージもあります。
iPhone 4 のジャイロスコープに対応しているため、iPhone 4 なら非常に操作性が良く、本体を動かした方に向きを変えることが出来ます。
もちろん通常のタッチ操作でも操作性は悪くありません。
グラフィックに関しては、非常に綺麗ではあるのですが・・・
ただ、iPhone 3G などの「旧機種」にも対応したゲームなので、やはり新機種(3GS 以降)のみを対象にしたゲームと比べると、ポリゴン(3D グラフィックの1つの面)が大きく、全体的に角張っているのは否めません。
これらと比べるべきではないと思いますが、最近発売された Infinity Blade や Rage HD、Real Racing 2 と比較すると、見劣りするのは否めませんね。
しかしそれでも Retina ディスプレイに対応した綺麗なグラフィックになっており、「旧機種にも対応したゲームとしては、間違いなく最高レベルのグラフィック」とは言えます。
これは iPhone 3G や iPod touch 第二世代の人には嬉しいのではないでしょうか。
また、ゲームロフトのアプリにありがちだった「質感の無さ」「NPC キャラの動きのショボさ」も、このゲームではあまり感じません。
以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
全体的には FPS としては初心者向けですが、内容もボリュームも十分だと言えます。
ただ、正面からバンバン撃ち合ったり、歩いていれば敵弾をかわせるという展開は、FPS にリアルさを求めている人だと今ひとつに感じるかもしれません。
SF 系の設定もアメリカではウケるのですが、日本ではそれ程でもないでしょうしね。
私的には「ミリタリーもの」の方が好きなので、NOVA のゲーム性や、完全に架空の SF な設定は今ひとつに感じましたが・・・ この点は人それぞれだと思います。
価格は 800 円と割高。
内容はそれだけのものは備わっていますが、今月は話題作や技術大作がもっとリーズナブルな価格で数多く登場しているため、それらと比較して考えると、高く感じてしまうのは否めません。
私的にはセール待ちの方が良い気がするかな・・・
・N.O.V.A. 2 (iTunes が起動します)
欧米で大ヒットし、今では一般的なゲームジャンルとなった「FPS」(3D ガンシューティング)。
その老舗 id Software が開発した、期待の新作 FPS。
その iPhone 版が「RAGE」と「RAGE HD」です。
RAGE HD の方が、iPad の高解像度や iPhone4 / iPod touch 第四世代の Retina ディスプレイに対応した「高画質バージョン」となっています。
一方、単なる RAGE は低負荷で旧機種でも動作します。
FPS というゲームジャンルが広まったのは、id Software というアメリカのメーカーが「DOOM」というゲームを発売したのが大きなきっかけとなっています。
DOOM は次々と出てくるモンスターを銃で撃ちまくる 3D 視点のシューティングゲームで、その残虐性などが問題視されつつも、アメリカで空前の大ヒットとなりました。
その後、id Software は Quake という後継の FPS を開発、非リアル系の FPS の定番メーカーとなり、さらに DOOM や Quake で使われたシステムの提供も行っています。
その id Software が Quake の後継として開発している注目の FPS が RAGE なのですが・・・
何年もかけて開発しているにも関わらず、なかなか発売には至らず、現時点では 2011 年秋の予定となっているようです。
しかしその RAGE が iPhone / iPod touch のアプリとして登場!
当然のように欧米のゲームサイトでは話題沸騰、一躍注目作となりました。
おそらく本編の RAGE のプロローグ版の形だと思いますが・・・ さすが id Software と言えるだけのクオリティーとなっています。
ゲームの内容は次々出てくるゾンビのような怪物(ミュータント)を銃でガンガン撃ちまくる、DOOM や Quake の流れを汲むガンシューティングとなっています。
ただ、血や肉片が飛び散るシーンが連発される残虐表現の強いゲームで、そのため万人にお勧めできるものではありません。 そう言うのが苦手な方はやらない方が無難です。
しかしこのゲームは荒廃した世界で放映されている「テレビ番組」という設定で、そのためオープニングやゴールは番組のスタジオ。
不気味なゾンビ(ミュータント)と戦う廃墟の中にも、撃つと賞金が貰える「的」や、場違いな「ドル袋」なんかがあったりして、戦闘中に MC の実況が入る事もあります。
「バイオレンスだけどユーモラス」という雰囲気がありますね。
こうした「モンスターを撃ちまくるテレビ番組」という設定のゲームはアメリカには割とあって、その多くが人気作になっています。
映画「バトルランナー」の影響でしょうか?
このゲームでは主人公は自動で前進します。
自分で移動する事はなく、プレイヤーがやるのは出てくる怪物に照準を合わせて撃ちまくるのみ。
ただ、ひっきりなしに敵が出てくるので、かなり忙しいゲームです。
アーケードで大ヒットしたセガの「ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド」によく似ています。
銃は「ピストル」「マシンガン」「ショットガン」の3つを持っていて、画面左上のボタンをタップすることで切り替えられます。
銃には弾数があり、さらに何発か撃つと「リロード」も必要になります。
リロードは自動で行われますが、画面右上のリロードボタンを押しても任意に行う事ができます。
さらに任意のリロードの際に表示されるバーがベストのタイミングの時に再度ボタンを押すと、リロードが素早く行われて攻撃力も2倍になると言う特殊なシステムがあります。
そして大きな特徴は、左下に「回避ボタン」があること。
これを押すと主人公はサッと身をかわします。 敵が投げてくる石やブロックはこれで回避可能で、さらにタイミングが良ければ敵の殴り攻撃も避けることが出来ます。
この「回避と攻撃」をうまく使う事がゲームのポイントで、単に撃つだけではないのが特徴ですね。
操作性は非常に良く、ドラッグで視点を変える TOUCH 操作と本体の傾きで照準を動かす TILT 操作があるのですが、どちらも違和感なくプレイ出来ます。
TILT でもこれだけプレイしやすいというのは特筆もので、かなり調整したんだろうなと言うのが伺えます。
残念なのは iPhone4 のジャイロに対応していないことですが、TILT の操作性が良いので、ジャイロ未対応なのが気にならない程ですね。
※アップデートでジャイロにも対応しました。
そしてグラフィックのレベルが凄く、緻密な書き込みのハイレベルなグラフィックが非常にスムーズに動きます。
先日紹介した美麗グラフィックの Infinity Blade も凄かったですが、こちらもそれに負けていません。
このゲームの場合、動きが滑らかなのが一番の特徴なので、その凄さは画像ではよく伝わりません・・・
iTunes のスクリーンショットも、「なんでこんな面白くなさそうな画像ばっか掲載してるんだ?」と思います・・・
実際にはもっと綺麗で細かい画面が「ぬるぬる」動きます。
以下は海外の情報サイト Touch Arcade が Youtube で公開しているプレイ動画です。
このゲームは動画でないと、そのグラフィックの凄さが解りませんね。
難点は、ややボリュームがないことでしょうか。
クリアまで 10 分ほどのステージが、3ステージ分しかありません。
だからイージーでやるとすぐに終わってしまいます。
難易度はイージー、ミディアム、ハード、ナイトメアの4段階が選べ、ハード以上だとかなり難しくなりますが、自分で目標を決めないと長く楽しめないかもしれません。
また、1プレイが短時間で終わるゲームにも関わらず、
スコア周りの改善については、今後のアップデートに期待したいところでしょうか。
※アップデートで Game Center に対応、スコアシステムも改善されました。
最初に述べたようにこのアプリには2つのバージョンがあり、HD の方が高解像度対応です。
価格は RAGE が 115 円、RAGE HD が 230 円。
HD 版でも 230 円ですから、話題性とクオリティーを考えると格安だと思います。
ボリュームを考えると妥当なところである気もしますが、グラフィックの作り込みを考えるとやはり安いですね。
残虐表現の強いカジュアル FPS なので、誰にでもオススメできるものではありません。
ただ、期待されていた通りのクオリティーを安価で体験できるアプリですから、こうしたゲームが嫌いでなければ、文句なくオススメです。
・RAGE HD(iTunes が起動します)
それが「スプリンターセル」シリーズです。
その最新作が iPhone / iPod touch 版になって登場しました。
「Splinter Cell Conviction」(スプリンターセル・コンヴィクション)です。
アップデートに伴いセールも行われています。
オリジナル版を開発したのは 3D ガンシューティングの老舗にしてゲームロフトの親会社「Ubisoft」。
iPhone / iPod touch 版の開発と販売はもちろんゲームロフトで、日本語化もされています。
ゲーム内容は、主人公を後方から見た第三者視点(TPS)の FPS (First Person shooter、一人称シューティング)です。
左下の仮想スティックで移動、右下のボタンで射撃という操作で、FPS としては一般的な操作方法と言えますね。
遮蔽物や壁に隠れるボタンがあり、「敵の攻撃から身を隠す体勢」を取れるため、ゲーム的には「モダンコンバット」より、「ブラザーインアームズ」に近いと言えます。
しかしこのゲームは基本的に、「撃ち合って敵を倒す」のが目的ではなく、「敵に見つからないように隠れながら目的地に向かう」という形で進行し、これが最大の特徴でもあります。
敵には「視界」があり、その範囲に入らない限り敵には見つかりません。
敵に見つかっていない状態なら、敵が攻撃してくる事も追いかけて来る事もありません。
後ろからこっそり近づいて音を立てずに倒すことも可能です。
さらにこのゲームは暗いところにいると敵に見つからないため、暗所なら身を隠さなくても発見されません。
ライトを撃って破壊し、暗くして進むというシーンもあります。
パイプや窓にぶら下がって敵に見つからないように進む場面も多く、まさに「潜入アクション」と言った内容ですね。
敵に発見された場合も面白いシステムになっていて、すぐに主人公がその場から離れて身を隠すと、元いた位置に「残像」が表示されます。
敵はこの「最初にこちらを見つけた位置」に向かって動くため、これを逆用して敵を倒したり、その場を切り抜けたりする事も可能です。
戦闘では複数の敵がいる時にまとめて照準が現れ、一瞬で複数の敵を倒せるアクションが発生する事もあります。
また、敵に見つかっていない状態で「ヘッドショット」をすると、音を立てずに敵を即死させることが出来ます。
「潜入がメイン」というのが面白く、私的には普通の FPS よりも好みですね。
こういう表現の仕方もアレですが・・・ iPhone / iPod touch ではメタルギアよりも、こちらの方が「メタルギアっぽい」です。
残念な点は、まず「ストーリーがよく解らない」。
このゲームは「トムクランシー」という作家が監修した軍事的なストーリーが描かれるのですが、ステージごとの展開が「ぶつ切り」で、繋がりがよく理解できません。
元々このゲームの物語の背景はステージ中の敵の会話やデモシーンなどで語られていたようですが、iPhone / iPod touch 版はカットされたステージやデモがあるため、どういう展開や背景になっているのかセリフを読んでも理解しづらいのです。
(オープニングのデモも英語&字幕なしだし)
ステージ4と5はいきなり何の前触れもなく中東で戦闘が繰り広げられるのですが、実はここは主人公の「回想シーン」です。
でもこれが「回想シーン」であることさえも、オリジナル版のストーリーを知らないと解らないほど。
とにかく全体の話が見え辛いです。
同じトムクランシーのゲームである iPhone 版「H.A.W.X」もやや解り辛かったのですが、ちょっとトムクランシーのゲームはストーリーが濃密すぎて、携帯用に簡易化するには重すぎるかなぁ、という気もしますね。
また、「潜入が面白いゲーム」なのに、ステージ4と5は普通に敵とバンバン撃ち合う、「ごく普通の FPS」になっています。
これはこれで完成度は高いのですが・・・
でも普通の撃ち合いだったらモダンコンバットとか他のゲームでも出来るので、ここはステルスアクションのステージだけで構成して欲しかったのが本音ですね。
また、これは iPhone 4 だけに関係する話なので、4 を持っていない人には恐縮なのですが・・・
やっぱり「ジャイロセンサー操作」に対応していないのは残念です。
正直、モダンコンバット2やブラザーインアームズ2の「ジャイロセンサー」を一度体験してしまうと、もう iPhone / iPod touch の FPS はジャイロセンサーじゃないと操作し辛くて仕方ありません・・・
これはアップデートで対応してくれると思いますが、今の時点では iPhone 4 をお持ちの方には、「ジャイロに対応するまで待った方が・・・」と思ってしまいますね。(セール中だとそうも言ってられないけど)
なお、アップデートで Retina ディスプレイには対応しました。
総評として、iPhone / iPod touch の FPS としては私的には好みで、楽しめたアプリだと思います。
グラフィックも綺麗で動作も滑らか。 内容もバッチリ「潜入アクション」しています。
あくまで1人用のゲームで、モダンコンバット2のようにマルチプレイがあったりする訳ではありませんが、FPS やメタルギアが好きな方なら間違いなく楽しめるでしょう。
モダンコンバットやブラザーインアームズほど「解りにくい場面」もありませんしね。
iTunes にはステージ数やボリュームが少ないという意見がありますが、私的にはステージ数も1ステージの長さも(iPhone / iPod touch としては)十分だと思います。
価格は当初 1200 円でしたが、800 円に値下がりしていました。
そして現在は期間限定で 115 円セールとなっています。
内容的には 800 円でも悪くないクオリティーだと言えますね。
しかし何というか、「メタルギアよりメタルギアらしい」って言うのは、一抹の悲しさもあったりなかったり・・・
(私は iPhone のメタルギアも嫌いじゃないけど・・・)
・Splinter Cell Conviction(iTunes が起動します)
・Splinter Cell Conviction HD(iPad 専用版です)
それが「Brothers In Arms 2(ブラザーインアームズ2)」です。
発売されたのは 2010年2月、つまり今年初頭。
よって先日(2010年10月)に発売された「モダンコンバット2」より半年以上も前で、そのぶんグラフィックなどは劣るのですが、それでも「ブラザーインアームズ(1)」よりは大きく進化しています。
そしてそのブラザーインアームズ2が先日、アップデートで iPhone 4 の「ジャイロセンサー」に対応しました。
モダンコンバット2 のレビューにも書きましたが、ジャイロセンサー操作はまさに FPS の理想。
iPad や Retina ディスプレイの高解像度表示にも対応し、今が完成版と言っても良い内容になっています。
左下の仮想スティックで前後左右に移動し、画面右の射撃ボタンで銃を撃ちます。
ただし向きの変更は画面をドラッグして行います。
iPhone / iPod touch の FPS の基本的な操作方法ですね。
そして前述したようにアップデートで iPhone 4 のジャイロセンサーに対応、本体を持ったままプレイヤー自身が向きを変えると、それに合わせて画面が動くようになりました。
これによって画面をドラッグせずに、まさに直感的に向きを変え、敵を狙い、照準の微調整を行えます。
iPhone 3GS でも十分楽しめるのですが、一度この操作感を体験すると、もうジャイロなしではプレイ出来なくなりますね。
ゲームの舞台は同じ現代戦をモチーフにした物とは言え、先日ご紹介した「モダンコンバット2」とはまったく異なります。
モダンコンバットシリーズは「現代」が舞台で、敵はテロ組織やゲリラ組織、戦闘では自由に動くことが出来ます。
ブラザーインアームズシリーズは「第二次世界大戦」が舞台で、敵は戦争相手国の兵士、移動するルートはほぼ固定されています。
ブラザーインアームズは言わば「戦争映画をゲーム化したもの」で、そのためプレイヤーの行動は「この場所にこういうルートで移動し、ここで隠れて、ここで戦って、ここで敵を倒す」みたいに決まっています。
よって自由度がないのですが、そのぶん目の前に戦闘機が墜落するとか、戦車が急に出てくるとか、映画のようなシーンが連発されます。
モダンコンバットもブラザーインアームズもそれぞれに良さがあり、同じゲームロフトの戦争 FPS でも、異なるデザインになっていると言えますね。
ゲームシステムでの違いは、ブラザーインアームズは遮蔽物や壁に近づくことで「隠れるボタン」が表示される事。
これによって視点が主人公視点から、主人公をやや後ろから見た視点に変わり、主人公が「物陰に隠れている」ことが明確に解ります。
この状態で攻撃すると主人公は一時的に身を乗り出して敵を撃ち、すぐまた隠れます。
私的には、この「身を隠しながら戦う」という動作がリアルで、かつ状態のメリハリがあって解りやすいので気に入っています。
モダンコンバットはこの動作がないので、この点はこちらの方が好みですね。
難点は「ブラザーインアームズ(1)」や「モダンコンバット2」と同様に・・・ 解りにくい場面が多いこと。
「ここはこうしないといけない」という場面でそれが解りにくい事があり、しかもその行動を取らなかった時にいきなり何の前触れもなく死んだりする。
(そしてどうして死んだか解らず意味不明)
「ブラザーインアームズ(1)」や「モダンコンバット2」よりはまだ解りやすいのですが、それでも「見にくい所にいる敵を倒していなかったため狙撃された」とか、「味方の戦車にかすっただけで踏まれて死んだ」とか、そういう死が多いのは確かですね。
(ちなみに「パンツァーファウスト」というのはバズーカみたいな対戦車砲です。 いきなりこれを片付けろとか言われますが、これも知らない人だと意味が解らないだろうな・・・)
もう1つの難点は、やはり1面の「日本軍との戦い」でしょう・・・
日本兵を撃ちまくるのは戦争ゲームなのでそういうものだとしても、どうしてもガッカリなのが・・・ 日本兵のセリフ。
明らかに発音がヘンで棒読み。 「外国人が喋った日本語」なのです。
銃弾が飛び交い、緊迫感があるはずの戦場の中で、ヘンテコな棒読みのお笑い日本語が連発されると・・・ もうすっかり興醒めな状態に。
日本軍のトーチカの入口には「武装」と書かれた意味不明が看板があったりして、この辺も「外国人が描いたヘンテコ日本軍」な感じがアリアリと。
なんだよそこで「武装」って。 それっぽい漢字を書いときたかったのは解るけど。
幸いこれは1面だけで、2面からはすぐ北アフリカやヨーロッパ戦線に移動するのですが、こんな「なんちゃって日本軍」が3面ぐらい出てくるんだったら絶対途中で投げてました。
iTunes のレビューって初見で判断して書かれることが多いから、1面がコレだと販促的に損だよなぁ・・・
苦言も言いましたが「ブラザーインアームズ2」、iPhone / iPod touch の FPS としてはトップクラスのゲームと言って良いでしょう。
グラフィックや動作に関しては、半年以上後に発売された「モダンコンバット2」の方がやはり良いのですが、私は「第二次世界大戦モノ」の方が好きなので、個人的はこちらも好みです。
まあ大半の人にはモダンコンバット2の方が良いと思いますけどね。
iTunes のレビューにはデータが消えたとか、アイコン位置がおかしくなったとか、色々と苦情が出ていますが、私がやった限りでは特に問題は発生していません。
まあ重いゲームなので、iPhone 3GS 以前の本体だとインストール後の再起動はしておいた方がいいでしょう。
人を選ぶゲームだと思いますが、FPS が好きな方や、第二次世界大戦をテーマにしたゲームをやってみたい方にはオススメ出来るアプリです。
特に高解像度ディスプレイとジャイロセンサーのある iPhone 4 でお勧めいたします。
※現在、このゲームは本体無料+アイテム課金のゲームに変わっています。
よってゲーム性にも変化があります。 ご了承下さい。
・ブラザーインアームズ2:Global Front Free+ (iTunes が起動します)
「これが携帯電話のゲームなのか !?」
それ程のクオリティーのグラフィックと完成度を誇るゲームロフトの最新「FPS」(ファースト・パーソン・シューティング、3D 視点で撃ち合うガンシューティング)。
それが「モダンコンバット2:Black Pegasus」です。
iPhone / iPod touch では「モダンコンバット(1)」も発売されていて、こちらも高クオリティーなゲームだったのですが、「2」はそれを大きく越える圧倒的な完成度となっています。
「ブラザーインアームズ(1)」が発売されたのが 2008 年の末。
それを最初に見た時に「これが携帯アプリなのか!?」と驚いたのですが、2009 年にそれ以上のグラフィックを誇るモダンコンバットが登場し、そして 2010 年、「遂にここまで」と思う FPS が登場してしまいました。
技術の進歩は早いものですね・・・
ゲームロフトというメーカーは元々、パソコンゲームなどを開発していた「Ubisoft」(ユービーアイ)という会社から派生したところで、この UBI は FPS や 3D グラフィックのゲームで特に有名なメーカーです。
よってゲームロフトもこうした FPS が得意分野だと言えそうです。
なお、パソコンで有名な FPS に「バトルフィールド2:モダンコンバット」というゲームがあり、内容がよく似ているのですが、iPhone のモダンコンバットはそれとは別のゲーム(メーカーも別)なのでご注意下さい。
左下の仮想スティックで移動、画面右の射撃ボタンで銃を撃ちます。
ただしスティックを横や後ろに倒しても、向きはそのままで移動します。
つまり横に動けば「カニ歩き」をし、後ろに動けば向きはそのままで後退します。
向きを変えたい時は「画面自体をドラッグ」して行います。
敵を狙うのも、画面をドラッグして中央の照準に敵に合わせます。
この辺りの操作方法は iPhone / iPod touch の FPS に共通しているものですね。
しかし iPhone 4 なら、さらに新しい操作方法が加わっています。
iPhone 4 に内蔵されている「ジャイロスコープ」を使った操作方法で、iPhone を持ったまま右に旋回すると画面の向きも右に回り、左に旋回すると画面が左に回ります。
これが FPS にジャストフィット! 画面をまったくドラッグせず、スティックと射撃ボタンから指を離さずに、自分自身の向きを変えながらゲームをプレイする事が可能です。
「ジャイロスコープって FPS のために取り入れられたのかなぁ」と思うぐらいの操作性です。
この操作方法はある意味、「FPS の理想」と言っても良いのではないでしょうか。
ジャイロスコープの感度はかなり敏感で、慣れないうちは画面がフラフラして安定せずやりにくさもあったのですが、慣れると敏感なぐらいの方が少しの向きの変更で大きな操作ができるので、ゲームはプレイしやすいですね。
また、設定でジャイロスコープの感度は調整可能です。
そしてなんと言っても凄いのはグラフィック。
iPhone / iPod touch の 3D ゲームとは思えないぐらいの緻密なグラフィックです。
やっぱり FPS って「リアルさ」や「臨場感」が重要ですから、グラフィックの向上はそのまま面白さに直結しますね。
デモシーンでは人物がアップになりますが、それでもあまり荒さが目立たない程の画像になっています。
ゲームシステムは「敵を倒しながら目的地に向かう」という形になっています。
銃には弾数がありますが、倒した敵の武器を拾うことで補充できるのであまり弾に困ることはありません。
撃たれてダメージを受けると画面が赤くなっていきますが、しばらくダメージを受けなければ自然と回復していきます。
ただ、敵に突っ込んで撃たれまくっていると(少なくとも難易度ノーマルだと)すぐにやられてしまうので、物陰に隠れたり、壁を利用してヒット&アウェイで戦うのが基本となります。
死んでしまった時はチェックポイントから再開となりますが、「ブラザーインアームズ」よりチェックポイントの間隔が長めなので、結構戻されてしまう事もあります。
この辺はちょっと難点でしょうか。
個人的に気に入らない点は、「物陰に隠れる」「壁に背を当てて潜む」と言ったアクションがないこと。
このゲームでも壁や遮蔽物を使って戦うのは重要なのですが、明確な「身を潜める」と言ったアクションがなく、しゃがんで物陰に隠れていてもダメージを受けたりするので、どうも身を隠していることの効果を感じにくい。
この点は明確な身を隠すアクションがある「ブラザーインアームズ」シリーズの方が好みですね。
また、一番欠点なのは・・・ 非常に解りにくい場面が多い。
急に特殊な操作を要求される場面でどうすればいいのか解りにくかったり、特殊なシーンで何をすればいいのか理解し辛かったり、武器を拾わないといけない場面でそれが見にくかったり・・・
とにかく、「ここはこうしないといけない」という場面で、それがよく解らないことが多いのです。
この辺りは初代の iPhone / iPod touch 版「ブラザーインアームズ」でも感じたことで、私がその攻略ページを作ったのは「ゲームは面白いけど、あまりにも解りにくい場面が多すぎる」と思ったからなのですが、その時と同じような印象を受けましたね・・・
やや不親切なシーンが多い印象は拭えません。
【 後日追記 】
※前述の iPhone 本体を左右に動かすアイコンですが、実際には本体を大きく動かす(ちょっと大きく動かす程度ではなく、腕をブン回すぐらいに大きく速く動かす)のが正解だったようです。
※もう一つ、このゲームは(2010年10月現在)バグにより進行しなくなることがたまにあるようです。
例えば、「出てくるはずの敵が出てこなくて進まない」「ターレット(機銃)が使えなくなって進行できない」などの症状を私も(iPhone 4 で)経験しています。
これらの症状は再起動(マルチタスクからも消して再度起動する。本体も再起動してメモリをクリアした方がいいかも)で治るので、「進行しない」と思ったら再起動を試してみて下さい。
なお、雪原ステージで「GPS装置」を装着した後の小部屋も悩んでいる人が多いのですが、ここは敵を倒しながら粘っていれば通信が来て脱出できるようになります。
と、不満点も述べましたが、それらを差し引いてもこのゲームの完成度は高いです。
もう普通に PSP 並のグラフィック・ゲーム動作と言って良いレベルですね。
私はまだプレイしていないのですが、オンラインでのマルチプレイも面白いようで、この点でも評価されています。
価格は 800 円ですが、これなら十分納得できるクオリティーでしょう。
1ステージがかなり長く、それが 12 ステージもあるので、ボリュームの点でも十分です。
携帯ゲームとしては1ステージが長すぎると思うので(30分ぐらいかかる)、半分ずつに区切ってくれた方が遊びやすかったのに・・・ なんて思うぐらいです。
ジャンル的に万人にオススメ出来る訳ではないのですが・・・
FPS が好きな方や、ボリュームのあるゲームがやってみたい方には、かなりオススメですね。
・モダンコンバット2:Black Pegasus(iTunes が起動します)
※iPhone AC の モダンコンバット2 攻略ページはこちら。
それが「アイアンマン2」です。
開発・販売しているのはゲームロフトで、日本語にも対応。
やる前は「格闘アクション」かと思っていたのですが、ゲーム内容は「FPS」(3D 視点のガンシューティング)に近い内容でした。
ただ、物陰に隠れて撃ち合ったりするようなシーンはなく、正面から突っ込んで撃ち合うし、ビームを撃つし空も飛ぶしで、一般的な FPS とはかなり異なります。
解る人にしか解らない説明ですが・・・ アーマードコアやガンダム系の 3D 対戦ゲームのような戦闘ですね。
左下のスティックで前後左右に主人公を操作し、右にあるボタンで攻撃やジャンプを行います。
画面をドラッグすることで視点の移動も可能です。
攻撃には「格闘」と「射撃」があり、射撃はボタンを押しっぱなしにすることで連射が可能です。 弾切れのようなものはありません。
また、ボタンをドラッグすることで「ビーム」を撃つ事も出来ます。
基本的には、相手を正面に捕らえて射撃していれば敵を簡単に倒していくことが出来ます。
敵に射撃を開始すると自動的にロックオンして、常にその敵を正面に捕らえ続けるので、その状態で横に移動していれば相手を中心に旋回し、攻撃もかわす事が出来ます。
ダメージを受けてもしばらく攻撃を食らわなければ、自動的に回復していきます。
よってゲーム自体はかなり簡単で、かつシンプルと言えますね。
初心者の方にはこの方がやりやすいと思いますが、この手のゲームに慣れた方だと物足りなさを感じるかもしれません。
そしてこのゲームの最大の特徴が・・・ 「自在に空を飛べること」。
ジャンプボタンを上にドラッグすると飛行して高度を上げ、下にドラッグすると高度を下げます。
飛行し始めると空中ではホバリングの状態になるので、重力による落下はありません。
もちろん空中でも戦闘が可能で、押しっぱなしにすることで巡航姿勢になって戦闘機のように飛ぶことも可能です。
ただ、やっていて終始感じるのは・・・ 演出のショボさ。
まったくリアルさのない人やロボットの動き、臨場感のまったくない効果音、質感がかけらも感じられない爆発や破壊など・・・
とにかく全体的に「軽くてショボイ」のです。
これだけの 3D グラフィックのゲームですから、iPhone 3G でも動かせるようにすることを考えると、どうしてもキャラクターの動きやグラフィックは簡略化しなければならないのだと思います。
iPhone 3G などの旧機種での動作を切り捨てれば、もうちょっとマシな動きや演出になるのかもしれませんが・・・
ゲームロフトの方針として旧機種でも動かせるのを基本としているようなので、グラフィックとしてはこれぐらいが上限なのかもしれません。
私も 3G 時代が長かったので、個人的には旧機種でも動くように調整するのは素晴らしい事だと思います。
しかし、町並みの美しさなどに比べて、キャラクターの動きや演出には「ガッカリ感」が否めません。
もしかすると、3G 以前の初代 iPhone での動作なども視野に入れているのかもしれません。
オススメかどうかは、ちょっと微妙なところです。
定価は 600 円ですが、この価格だと「う~ん」という感じですね。
ステージは全部で9つ、1ステージが結構長いのでボリュームは相応にあります。
キャラクター同士の会話もフルボイスになっており、この辺りは良く作られています。
ゲームロフト製なのでセールが多く、実際に発売当初は 115 円のセールが行われていたようで、115 円のゲームとしてはかなり破格と言っても良いでしょう。
iTunes のレビューもその頃のものが多いようです。
やはり安くなっている時を狙うべきアプリでしょうか・・・
・アイアンマン2(公開終了)