オンライン対応のマルチプレイが可能なアクションゲームで、タワーディフェンスの要素もあり、キャラクターの育成要素に加え、様々な装備を集める楽しみもある、3D グラフィックのゲームシステム「Unreal Engine」を使った、「アクションRPG」。
それが「Dungeon Defenders」です。
※現在の正式名は「Dungeon Defenders: Second Wave」です。
もう「あらゆるヒット要素をてんこ盛りした」という感じですね。
欧米では大きく注目されていたゲームで、iTunes の評価も悪くはありません。
ただ・・・ 先に行ってしまいますが、個人的にはイマイチだと感じました。
確かにあらゆるヒット要素が盛り込まれています。 しかしどんな製品でも「機能を詰め込みすぎると失敗する」というのは良くある事です。
つまり、「機能が多すぎて複雑化しすぎ、使い勝手が悪くなる」「それぞれの機能が中途半端になる」「操作や設定が煩雑になり、解り辛くなる」などの弊害です。
そしてこのゲームはそうした多機能を盛り込んだ場合の弊害を、そのまま受けてしまっている印象です。
ゲームは画面左下のスティックで主人公を移動させ、画面右下のボタンで攻撃を行うという、全方向スクロールゲームお馴染みの操作方法です。
戦士や魔術師などの複数の職業があり、戦士なら剣を振っての攻撃、魔術師ならショットがメインになるため、職業によってゲーム性は変わってきます。
ジャンプボタンがあるのもゲームの特徴ですね。
フィールドは 3D で描かれており、上から見下ろした形です。
立体的な地形になっていてグラフィックは(旧機種対応としては)非常に綺麗ですが、移動し辛かったり見辛い場面もあります。
ただ、キャラクターの反応は良好ですね。
ゲームシステムは「アクションRPG+タワーディフェンス」です。
まず宝箱からマナ(MP)を回収し、それを使って地形の任意の場所にタワーを設置します。
タワーを設定するにはその場所までキャラクターを動かして、メニューからタワーを選び設置場所と向きを設定する必要があります。
向きがあるのがポイントですね。
タワーを一通り設置し終えたら「クリスタル」の場所に行き、バトル開始のボタンを押すと戦闘がスタート。
敵がどんどんやってくるので、それを次々と倒していきます。
プレイヤー自身も攻撃出来ますが、もちろん設置したタワーも敵を自動的に攻撃してくれます。
敵を倒せばマナ(MP)の元を得られるので、それでさらにタワーを設置したり、修理・強化する事が出来ます。 これは戦闘中でも可能です。
敵はマップ内に設置されているクリスタルの場所に向かっていき、クリスタルに接すると破壊を始めます。
クリスタルが壊れたら敗北しゲームオーバー。
その前に全ての敵を倒せれば Wave クリアとなって、タワーの設置シーンに戻ります。 規定の Wave が終わるとステージクリアです。
なお、主人公自身も敵の攻撃でダメージを受けます。 やられればもちろん敗北です。
以下は Youtube で公開されているこのゲームの公式トレーラーです。
ここまで聞いた限りでは、なかなか面白そうに思えると思います。
しかし実際にやってみると・・・ 色々と問題が山積です。
まず、最初に目に付くのは「カメラワークが悪い」。
iPhone / iPod touch だとそれでなくても画面が狭いのに、カメラが進行方向にうまく向いてくれないため、非常に見辛いのです。
マップを表示するボタンの周囲をスライドする事で任意にカメラを動かす事も出来るのですが、これを多用して自分でカメラの向きを調整しないと見たい視点になりません。
さらに、マップもすごく見辛い。
マップを表示すると画面がほぼ覆い尽くされるのですが、マップ表示中でもゲームは止まりませんから、表示してると戦えない。
しかし立体的な 3D マップと遠くにいる敵にも配慮しないといけないゲーム性、さらにカメラワークの悪さも相まって、頻繁にマップを確認しないといけません。
マップ表示中でも戦えるようになっていれば良かったのですが、そんな感じのマップになっていません。
さらに「タワーディフェンス」というのは、設置したタワーでいかに敵を倒していけるかを見るのが面白いゲーム。
しかしこのゲームはそんなところを眺めているヒマはないし、眺められるほど表示範囲が広くない。
タワーディフェンスとしての面白さは正直、ほとんどありません。
タワーディフェンスの醍醐味である戦略性も、アクションで敵を倒す方がメインだから薄い。
しかしタワーの設置や修理などは行わないといけないので、これがアクションゲームとしての楽しさを阻害しています。
戦闘型のアクションゲームは敵がどんどん出てきて、それと次々戦うのが面白さだと思いますが、合間合間にタワーの設置や修理が必要なため、「バリバリ戦う」という感じにならず、テンポが悪いのです。
それに敵が「クリスタルに向かっていく」ため、こちらに攻撃してくる事が少なく、特に魔術師だと敵の後ろからショットを撃ち続けるだけという展開になってしまいがちですね。
また、一通りの敵を倒すとタワーの設置シーンになるのですが、マップを回って宝箱を開けながら、タワーを設置する場所まで歩いていき、1つ1つタワーを置いていかなければなりません。
一般的なタワーディフェンスだとボタン1つで済むことに、いちいち時間がかかります。
さらに装備やステータスのインターフェイスの向きがおかしい。
ゲームは横画面なのに、レベルアップしてステータス画面になると縦画面になるのです。
また、大きな箱を調べるとアイテムの装備と出し入れが出来るのですが、ゲームが横画面なのに、箱を調べると縦画面のメニューになって、メニューからアイテムを選択するとまた横画面になるのです。
こんなインターフェイスあります? もうワケ解らない設計です。
では、なぜこんなにカメラワークやインターフェイスがダメなのでしょうか?
実はこのアプリ、iPhone / iPod touch と iPad の両方に対応していて、iPad だとインターフェイスはまともなのです。
画面が広いから、向きが変わると言う事はありません。
表示範囲が広いおかげで、iPad だとカメラワークもそんなに悪いとは思いません。
つまりこのゲームは、本来 iPad を基準に開発されている訳です。
とは言え iPad でもマップを表示すると画面が見えなくなる点は同様ですけどね。
要するに、アクションゲームとしてもタワーディフェンスとしても中途半端で、インターフェイスも iPhone / iPod touch に最適化されていない。
そんなアプリと言えます・・・
コンセプトは悪くないと思うんですけどね・・・
さらに日本人には厳しい点が、ゲーム開始直後に非常に長文の英語の説明文+朗読を聞かされること。(たぶんキャンセル不可能)
この時点で多くの日本人は挫折しそう。
英語圏以外のことは考慮に入ってなさそうです。
ある程度ゲームが進んでキャラクターも成長し、先のステージに進めば、敵も増えて設置できるタワーも多くなり徐々に楽しめるようになってくるのですが、そこまでの敷居が高すぎる印象ですね。
と言う訳で「Dungeon Defenders: First Wave」、iTunes のレビューでは意外に肯定的な意見も見られるのですが、私はあまり評価していません。
私的にはタワーディフェンスが好きなので、その点の面白さを期待したのですが、このゲームのタワーは補助的なものです。
基本的には「マルチプレイ」がメインだと思うのですが、オンラインプレイをしようにもコネロス(コネクトロスト、接続切断)連発で、1度もプレイ出来ませんでした。
いずれにせよ1人でも相応に楽しめるゲームでなければ厳しいと思います。
一応オンラインプレイは、自動マッチングと Game Center のフレンドを誘ってプレイするものの2通りに対応しています。
価格は 350 円で、技術的なものやボリュームを考えると安めの価格に設定されていると思うのですが、私的にはあまりオススメしません。
欧米の iTunes でも、前人気が高かった割にはあっという間にランキングの圏外に出てしまったようで・・・
それは大作ラッシュの影響だけではないように思います。
iPad を持っている人で、この手のアクション RPG がやってみたいなら、グラフィックが良くて価格も高すぎず、長く楽しめるシステムにはなっているので、そこそこ勧められます。
「前評判ほどのゲームではない」という感想ですが、アップデート次第では化けるかも・・・?
・Dungeon Defenders: Second Wave (iTunes が起動します)
RPG
それが「聖剣伝説2」です。
1作目はゲームボーイで発売されており、元々はファイナルファンタジーシリーズで使用されるはずだった設定や、都合により開発中止になってしまったゲームの構想を流用したものでした。
そのため当初は「ファイナルファンタジー外伝」として公開されていたのですが、大ヒットにより独立したシリーズになっています。
聖剣伝説2はシリーズの中でもっとも有名な作品です。
iPhone / iPod touch 版はガラケーに移植されたものをベースとしていますが、iPhone 用に操作方法やウィンドウ、文字フォントなどが調整されています。
画面左下の仮想スティックで主人公を動かし、右下の攻撃ボタンで武器を振り敵を倒します。
操作スタイルは一般的ですね。
このゲームのポイントは攻撃していない時に「パワー」が貯まり、それから攻撃することで、本来の威力を発揮できること。
つまり連打していたのでは威力が全然なく、常に「溜め攻撃」を行う必要があります。
そのため溜め中は敵の攻撃をかわす必要があり、その分ゲーム性も高まっています。
もう一つのポイントは、仲間が自動で動くこと。
ストーリーの進行によって3人パーティーとなりますが、アクション RPG なのに仲間が自動で戦うのは当時としては画期的で、このゲームの楽しさでもありました。
また、操作するキャラクターは任意に切り替える事が出来るため、「3人とも主人公」と言え、これも珍しいスタイルと言えます。
メニューがキャラクターの周囲に円状に表示される「リングコマンド」も話題の1つでしたが・・・
残念ながらこれは、iPhone / iPod touch 版では逆に解りにくいインターフェイスになっています。
リングコマンドは十字キーとボタンでもメニューを選択しやすくするためのものでしたが、iPhone / iPod touch は画面を直接タップして選択できるので、リング状にする必要なんてありません。
何度スライドすれば目的の項目になるのかが解り辛く、使いにくいメニューになっています。
操作性は iTunes のレビューでは批判されまくっていますが、私はそんなにボコボコに言われるほど悪くはないと思います。
まあ決して良いとも言えず、細かい操作がし辛いのですが、これで「まともに操作できない」と言う人は、ほとんどのゲームがまともに操作できないような気が・・・
私は普通にプレイできるレベルの操作性ではあると思いますが、iPhone 3G とかの旧機種だと反応が悪かったりするんでしょうか・・・?
ただ、ナナメに入りやすいのは確かに気になります。
特に設定の「補正」が ON だとナナメに動いてしまいやすいようで、一体なにを補正してるんだと思ってしまいますね。
※アップデートで物理コントローラーに対応したため、そちらでプレイすると操作の問題は解決すると思われます。 リング型メニューもオリジナル通りに使えそうです。
※2014年7月に移動方向に関するアップデートが行われました。 従来の8方向から 360 度への移動が可能になっており、操作性が改善されています。
ゲーム自体は面白いし、ボリュームもあって悪くないのですが、個人的にやっていて思うのは・・・
「スーパーファミコンのまんまだなぁ・・・」ということ。
いまいちインパクトのようなものは感じません。
例えば iPhone / iPod touch のファイナルファンタジー(1)やファイナルファンタジー2は PSP 用にリメイクされたものを移植していたため、オリジナルと比べるとグラフィックや演出のアップグレードっぷりが凄く、追加要素も多数あり、バランスやシステムも大幅に改善されていました。
「これが新時代の FF 1 & 2 かっ!」というインパクトがありましたね。
しかし聖剣伝説2はスーパーファミコンのものをガラケーに移植して、それを iOS 版のベースにしているため、グラフィックや内容はスーパーファミコンやガラケーと変わっておらず、追加要素のようなものもありません。
要するに「そのまんま」です。
もちろんそれが良いという方もいるでしょうし、文字や画面構成などはちゃんと調整されていますが、「iPhone アプリならでは」「最新ハードならでは」という部分はありませんね。
ゲームを始めたのがファミコンやスーパーファミコンからの人なら懐かしさがあって楽しめると思いますが、ゲームを始めたのがプレステ時代以降の人だと、単なる「古いゲーム」にしか見えないと思います。
そのためお勧めかどうかと言われると「人を選ぶアプリ」と言えます。
価格も 800 円と高めなので、原作を知らない方には手放しでオススメは出来ません。
でも原作通りのボリュームなので、長く楽しめるアプリですね。
・聖剣伝説2(iTunes が起動します)
一言で言ってしまうと、ゲームロフト製・携帯用「ディアブロ2」。
ゲームロフトが iPhone / iPod touch 向けに開発し人気となったアクション RPG 「Dark Quest」の続編が公開されました。
「Dark Quest 2」です。
広いフィールドやダンジョンを探索しながら、次々と出てくる敵を剣や魔法などで攻撃しつつ、キャラクターを育成してストーリーを進めていくゲームですね。
パソコンで大ヒットした「Diablo(ディアブロ)」がベースになっているようで、Diablo はネットワークを通じたマルチプレイがメインと言えましたが、この Dark Quest 2 でもネットワークプレイが可能になっています。
でもこのゲームはどちらかと言うと、1人でプレイする方がメインだと思います。
画面左下のスティックで主人公を移動させ、画面右下の攻撃ボタンで敵を攻撃します。
ディアブロを模したような「タップ移動」もありますが・・・ スティックの方が動きやすいですね。
主人公には戦士・ローグ(盗賊)・メイジ(魔術師)の3タイプがあり、メイジか弓を装備した場合は飛び道具での攻撃になります。
攻撃は自動的に近くの敵を狙ってくれるようになっていて、さらにボタン押しっぱなしで連続で攻撃し続けてくれます。
よって戦闘は非常にお手軽に行えます。
経験値が貯まってレベルアップすれば「アクションスキル」という特殊技の習得も可能で、MP を消費して広範囲の敵を攻撃したり、敵を麻痺状態にさせたりすることが出来ます。
敵を倒したり宝箱を開けたりすると装備を得ることができますが、装備には様々な「追加効果」が付いているものがあり、レアアイテムになると3つや4つの効果が付いている事もあります。
どんな効果が付いているかはランダムなので、理想のアイテムを探すのが大きな楽しみと言えますね。
この辺は「ディアブロ」のシステムを踏襲していると言えます。
装備は左右の手、頭、体、手、足、アクセサリ2つと、装備できる場所が多いため、多用な装備を身につけることが出来ます。
装備によってキャラクターの外観もどんどん変わっていき、この「装備による見た目の変化」もゲームのウリの1つです。
ゲームの難易度は、かなり簡単です。
前述したように攻撃は「ボタン押しっぱなし」で良く、攻撃方向も敵がいる方に自動的に補正してくれるため、ピンチになった時に薬を使うぐらいで構いません。
一応「アクションスキル」を使った方が戦闘はラクになるのですが、装備やレベルが十分ならあまりは必要なく、スキルポイントをパッシブスキル(常時作用する効果)に振り分けた場合、ますますお手軽な状態に。
飛び道具を使うキャラだと強敵に対しては「ヒット&アウェイ」を行った方が良く、また敵の攻撃を動いてかわす必要もあるのですが、基本的にザコはボタン押しっぱなしで片づくので、お手軽すぎて物足りなさもありますね。
とは言え、元となった「ディアブロ」もそんなにテクニックが必要だったかと言われると、そうでもなかった気がしますし、こんな感じで「お手軽にどんどん敵を倒せて探索を進められる」方が誰でも楽しめますから、これで良いのかもしれません。
少なくとも難しすぎて進むのが辛いゲームよりは。
マップは「自動マッピング」でいつでも見ることが出来ますが、画面に常に表示されている訳ではないので、いちいちメニューから確認しないといけないのがやや面倒です。
このマップには「これから行くべき場所」も表示されていますが、目的地が他のマップだと画面には表示されず、クエストで次の目的地が指示される場合も「場所の名前」しか言わないので、「どの方向に行けば良いか解らない」と言うケースが多いのも難点でしょうか。
ただ、色々と探索していればいずれは行き着くので、探索がメインのゲームであることを考えると、これはこれでもいいのかな?
Diablo 2 もそんな感じでしたしね。
難点は、これはディアブロと比較しての話になりますが・・・
ハード性能の影響もあるから仕方ないとは思いますが、ディアブロよりも一度に出てくる敵の数が少なく、戦闘に派手さが無いこと。
ディアブロは大量の敵が一斉に襲いかかってきて、それを主人公が次々倒していく、言わば「無双状態」な展開が醍醐味だったと思うのですが、このゲームは一度に襲いかかってくる敵は多くても3~4体なので、そんなに派手な展開にはなりません。
ゲーム展開で言えばこのゲームより、むしろシューティングゲームの Solomon's Keep の方がディアブロらしいですね。
また、ディアブロは特殊な効果が付いているアイテムには、それを示す「名前」がアイテムに付いていました。
(Diablo を知らない方には、Defender Chronicles と同じ、と言えば解るでしょうか)
例えば力(Power)と素早さ(Dexterity)が上がる剣なら「Power Sword of Dexterity」とか言う名前になっていて、アイテムを拾ったらすぐにその効果を名前で判別できた訳ですが、このゲームは名前に変化が無く、特殊効果が付いている数が色で示されているだけなので、拾ったらいちいち装備画面を開いてアイテムを確認しないと、追加効果の内容を知る事が出来ません。
これはディアブロ系のアイテムのゲームとしては、非常に不便ですね・・・
後はやっぱり、かなり簡単なことが、良し悪しだと言えるでしょうか。
もうちょっと難しい方が「良いアイテムを探そう」という気にもなるのですが・・・
まあ携帯機器のゲームですから、あまりゲームをしない方も多いので、それを考慮しているのかもしれないけど。
以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
名前が「Dungeon Hunter 2」になっていますが、これは海外でのこのゲームの名称です。
と言う訳で「Dark Quest 2」、まあ一言で言うと「劣化ディアブロ2」なんですが・・・
でも携帯機器としては十分にハイレベルなゲームだと思います。
ゲームロフトなので日本語にも完全対応、iPhone 3G や第二世代 iPod touch などの旧機種でも動作します。
旧機種対応としてはグラフィックのクオリティーも高いですね。
(ただし旧機種はマルチプレイは動作対象外なのでご注意下さい)
「上から見た視点のアクションRPG」という非常に解りやすく、遊びやすいジャンルのゲームなので、難易度が高くない事と相まって、お勧めしやすいゲームではあります。
しかし逆にゲームマニアの方は物足りなさを感じるかもしれません。
また、「ライトユーザー向け」と言うには、ちょっと装備やステータスなどの部分が解り辛いかな・・・
価格は 800 円と割高です。
ゲームロフトなのでセール待ちをする手もありますね。
まあ私はこの手のゲームは散々やって来てるので、そのぶん評価が辛口かもしれません。
この手のゲームをあまりした事がない方には良いアプリだと思います。
なお、ゲームの内容とは直接関係ありませんが、紙芝居風のオープニングムービーは非常に良い雰囲気が出ているので、購入した人は必見です。
・Dark Quest 2(iTunes が起動します)
・Dark Quest 2 HD(iPad 専用です)
歴代ガンダムシリーズのキャラクターとモビルスーツが総登場することで人気の戦術シミュレーション・RPGシリーズ「Gジェネレーション」。
様々な機種で展開してきたこのゲームが、遂に iPhone / iPod touch でも公開されました。
「SDガンダム Gジェネレーション タッチ」です!
この秋に発表されて以後、ユーザーからの期待が高かったゲームの1つですが・・・
しかし iTunes のレビューを見ても解る通り、ヒドい状態です。
このゲームは元々ガラケーのアプリだったのですが、それを iPhone / iPod touch への最適化が不十分なまま「ベタ移植」した感じです。
この2年、ガラケーアプリのベタ移植じゃ iPhone では通用しないことは散々言われてきたはずなのに、まだこの有様ですから、ナムコの iPhone アプリへの認識が「相変わらず」だと感じずにはいられません。
操作性なども良くなく、それでいて価格は高く、iTunes のレビューが炎上するのも仕方のない出来で、「あえて言おう。カスであると!」と言う意見に賛同せざるを得ませんね。
※さらに現在、iOS5 以降への非対応が発表され、(最近の OS では)完全に動作しなくなりました。
それなのにアプリはまだ公開されているのでご注意下さい。
ゲームは自分のターンに味方のユニットを動かし、武器を選択して攻撃、敵を倒せば経験値が入り、ユニットやパイロットのレベルがアップしていくという育成要素のある戦術シミュレーションゲームです。
敵を全滅させればステージクリアとなり、次のステージを選択できます。
いわゆるスパロボ(スーパーロボット大戦)を元とするゲームシステムですが、しかしGジェネレーションはスパロボとは異なるルールが多くあるため、スパロボと同じように考えていると戸惑うと思います。
PS2 で発売された「Gジェネレーション スピリッツ(魂)」とシステムはほぼ同じです。
しかし悪い点を上げるとキリがありません。
登場キャラクターの絵の周囲のジャギー(ドットのギザギザ)がやたら目立つし、文字もドットが荒く明らかに iPhone の解像度に対応できていない。
要するに一見してすぐ「汚い」と思うグラフィックなのです。
ガラケーアプリの画像をそのまんま iPhone 用に拡大し、調整せずに表示している感じですね。
まだガラケーの方がマシなぐらいで、こんな画像で納得出来る iPhone ユーザーはいないでしょう。
操作性も良くなく、iPhone / iPod touch 用にタッチパネルの操作になっているのですが、勝手に画面がスクロールするし、二本指タップのスクロールも画面がヘンなところに移動するし、ピンチ操作にも非対応でズームも2種類のみ、ユニットの詳細も表示し辛いし、他にも追加移動時に敵ユニットの詳細を確認出来ないとか、HP のバーグラフがないので状況をパッと見で認識できないとか、もう悪い点だらけですね。
※アップデートで操作性に関してはある程度改善されました。
戦闘シーンのモビルスーツの動きについては、「ガラケーアプリの画面を引き延ばしただけ」なのでドットが荒くて綺麗とは言えないものの、良く動くしアクションも派手で、一応ちゃんと「Gジェネ」しています。
キャラクターボイスなども一切ありませんが、ここはアプリ容量を考えると仕方がないとは思います。
このアプリはガラケーアプリの「Gジェネレーション モバイル」の移植です。
この「Gジェネレーション モバイル」はガラケー用としては非常にハイレベルなアプリで、多くのユーザーから支持されていました。
アップデートも繰り返されており、そのため最終的にはかなりのボリュームとなっています。
だからこそナムコも自信満々で移植を発表したのでしょう。
しかしそれはガラケーアプリのレベルでの話。
それでも iPhone 用に表示や操作性が調整されていればまだ良かったのですが、どうみても「やっつけ仕事」な移植で、特に「文字のフォントがガタガタ」ってのはもう技術云々以前の問題だと思います。
無料体験版を公開して追加課金で収益を上げるのなら、その体験版の時点で「すごい」「面白い」と思わせなければダメな訳で、それなのにこの見た目ですから、マーケティングの基礎からして「なっていない」と言わざるを得ませんね・・・
ただ、グラフィックと操作性を全く考慮に入れず、ゲームシステム「だけ」を見た場合・・・
そんなに悪くはなかったりします。
前述したようにシステムは PS2 で大ヒットした「Gジェネレーション・スピリッツ」のものを踏襲していて、かなりやり込み度の高いユニット育成と、戦略性の高い編成・戦闘システムなどを持ち、ストーリーに沿ったシチュエーションモードだけでなく、特殊なランダムステージ(クエストモード)なども用意されています。
ただし前述したように「Gジェネ」は特殊なルールが多く、それがゲーム内でほとんど説明されていないので、このシリーズを初めてやった方だとまるでシステムが解らないでしょう。
おまけにゲームバランスがかなり厳しく、初心者はもちろん上級者でもシチュエーションモード(メインのストーリーモード)の早い段階で詰まってしまうと思います。
今作は序盤に強いモビルスーツを作る事が出来ないため、同じステージを繰り返してモビルスーツとパイロットのレベルを延々と上げる「経験値稼ぎ」を行う事が必須となっています。
元々Gジェネは難度の高いゲームだったのですが、ますますその傾向が強くなっている感じで、正直言って「マニア以外」には勧められませんね。
と言う訳で、大きな期待と話題を呼んでいたアプリですが、一般の方には全くと言って良いほどオススメできないアプリとなっています。
「Gジェネ」のファンなら、グラフィックに慣れてしまうと相応に楽しむ事は出来るのですが、ゲームバランスがキツイので、そのつもりでやった方が良いですね。
(と言うか、ガラケー版で可能だったMS開発の組み合わせの多くが利用できなくなっているようで、そのため使えるユニットが非常に限られています。 しかも序盤に陸上戦艦が入手出来ないのに早い段階で地上のクエストステージが次々と追加されるなど、おかしい点が見られます。
「追加ダウンロードで様々なMSが使用可能に」みたいなアナウンスがあるので、もしかすると追加ダウンロードを導入しないと上位のMSや戦艦をなかなか入手出来ないシステムなのかもしれません。
そうだとすると、今の時点ではGジェネ経験者でも手を出さず、アップグレードや追加コンテンツを待った方が良いような気がします。
しかしそれだとますます多くの費用がかかる訳で、なおさら微妙なアプリと言えますね・・・)
この秋、「ナムコバンダイゲームスから複数のガンダムアプリが iPhone に登場する」と各メディアで報じられ、かなりの話題になっていた訳ですが、フタを開けてみれば単なる「ガラケーアプリの移植」に過ぎませんでした。
おまけに iPhone / iPod touch 用にカスタマイズされていた訳ではなく、最適化されている訳でもなく、限りなく「ベタ移植」に近い形で・・・
私的にも残念ですが、ガンダムフリークの方は特にガッカリなのではないでしょうか。
ナムコの iPhone アプリのマーケティングは、一体どこまで「ナムコ」の名を貶めれば気が済むのでしょうかね・・・
・SDガンダム Gジェネレーション タッチ(iTunes が起動します)
【 ちょこっと攻略 】
それでもやりたいという方や、すでに製品版にしてしまった人向けにシステムを簡単に解説しておきます。
プレイ時の参考にしてみて下さい。
【 編成 】
・編成ユニットには「マスター」と「グループ」が存在する。 マスターは主人公的な存在で、近くにいるどの味方ユニットからも支援を受ける事が出来る。 戦艦に帰還できないが、HP と EN はターン毎に少しずつ自然回復する。
・「グループ」は戦艦に格納されて出撃するため、戦艦が必要。
・1つのグループには最大2つの「チーム」が所属する。 チーム数やユニット数は戦艦によって決まる。
・戦艦の周囲には指揮範囲があり、この範囲外だと能力が低下する。 指揮範囲はパイロットの指揮能力で来まる。
・「チーム」の一番上のユニットは「リーダー」となる。リーダーユニットにも指揮範囲があり、チームのユニットはその範囲にいないと能力が落ちて支援も出来なくなる。
【 戦闘 】
・攻撃には EN を消費する。 消費した EN は戦艦に戻らないと回復しない。 戦艦の HP と EN はターン毎に自然回復していく。
・チームメンバー同士はリーダーの指揮範囲内にいて未行動なら支援攻撃に参加できる。 経験値は支援ユニットも入手する事が出来る。
・敵にトドメを刺すとユニットは再度行動が可能になる。 これを「チャンスステップ」と言う。 チャンスステップは敵を倒し続ける限り何度でも発生する。
・パイロットには精神力を示す MP という数値がある。 攻撃が当たったり敵を撃破すると上昇し、被弾すると下がる。 一定以上まで高まると「強気」、一定以下になると「弱気」になり、能力に補正がかかる。 どのあたりで状態が変化するかはパイロットごとに異なる。
・MP が最大になると「超強気」になり攻撃が全てクリティカルになる。 MP が非常に低くなると「混乱」し攻撃が出来なくなる。
・戦艦に所属しているユニットは、出撃中に戦艦が倒されると白旗を揚げる。 白旗を揚げている敵ユニットはこちらの戦艦で「捕獲」が出来る。 捕獲したユニットはステージクリア後にストックに入れるか換金するかを選べる。
・敵を倒すと「ハロポイント」が得られ、それによってクリア後の評価が判定される。
ハロポイントは倒しにくい敵を倒したり、敵を「オーバーキル」(相手の全 HP の倍以上のダメージを与える)で倒すほど高くなる。
【 開発 】
・今作では2つのユニットをかけ合わせると、素材となったユニットは消えてしまう。
・開発にレベルは必要ないが、開発後のユニットの能力値やレベルは素材となったユニットの影響を受ける。
・ガラケー版の「Gジェネレーションモバイル」の開発の組み合わせはそのまま使えない模様。
ただ、イベントなどの発生条件は同じようです。
パズル(マッチ3ゲーム)と本格 RPG が融合した世界的なヒット作「Puzzle Quest」(パズルクエスト)。
iPhone / iPod touch でも定番アプリとなっていますが、その続編が iPhone に移植されました。
「Puzzle Quest 2」です。
パズルクエストは「D3パブリッシャー」という企業が販売を行っているのですが(開発はオーストラリアのメーカーです)、今回はその D3 パブリッシャーの親会社である「ナムコ」が販売を担当しています。
それだけ期待のゲームだと言う事なのでしょうか?
移植はアメリカの Spark Plug Games というメーカーが行っているようです。
このアプリは単体で iPhone / iPod touch と iPad の双方に対応している「ユニバーサルアプリ」なのですが、画面のレイアウトが結構異なるため、上の画像には両方を掲載しています。
ゲームは戦闘シーンが「マッチ3ゲーム」(ズーキーパー型のパズル)になっている RPG です。
同じ色のパネルを縦か横に3つ並べれば消すことができ、その色の「マナ」を得ることができます。
キャラクターはそのマナを消費して様々な技や魔法を繰り出すことができ、それを使って敵にダメージを与え、相手の HP を 0 にすれば勝利となります。
ガイコツマークのパネルを3つそろえても相手にダメージを与えられ、それだけで敵を倒すことも出来るのですが、敵はだんだん強くなるため、技をうまく組み合わせて戦わないと勝利するのは難しくなってきます。
RPG なので、敵を倒せば経験値が貰えレベルアップできます。
武器や防具などの装備もあり、ショップで買い物をしたり、アイテムを使って武器を強化するなど、本格的な RPG としてのシステムが一通り盛り込まれています。
前作は広いワールドマップ上を移動していましたが、今作は街の中とダンジョン内という狭い範囲が舞台となっています。
ダンジョンではマップも表示され、探索する楽しみもあり、割と「普通のRPG」っぽい形になったと言えますね。
ゲームシステムも前作と比べるとかなり変化していて、「普通のRPG」に近づけた形になっています。
前作は装備の1つ1つに「マナを得た時に追加でマナ+1」とか「ダメージを受けた時に一定の確率で軽減」とかの効果が設定されていましたが、今回は普通に武器には攻撃力が、防具には防御力が設定され、一般的な RPG のスタイルになっています。
防御力はそのまま「相手のダメージを半減する確率」になっていて、例えば防御が 40 なら 40% の確率で受けたダメージを半分にします。
攻撃力はガイコツパネルや技・魔法の威力が上がるのではなく、「武器を使った時の威力」になっています。
今回、「スター」と「ゴールド」のパネルがなくなり、かわりにマナの種類が1つ増え、さらに「装備」のパネルが追加されました。
装備のパネルをそろえると「アクションポイント」が得られ、それを消費して武器を使用する事が出来ます。
武器を使った時にはキャラクターの「カットイン」も表示され、武器以外に盾や薬もあり、盾なら一定時間防御力アップ、薬なら特定のマナが増加するなどの効果があります。
敵を倒すと経験値とお金以外に、鉄や板などの「素材」も得られます。
この素材を使って持っている装備を強化していくことが可能で、今回はお店で売っている武器や防具が弱いので、この「強化」が良い装備を得るためには必要になります。
他にも、鍵のかかった扉を開けたり宝箱からアイテムを得る時などに、それにちなんだ「ミニゲーム」のパズルをするなど、ちょっとしたイベントも盛り込まれています。
一方で、モンスターの捕獲や騎乗動物などの要素はなくなりました。
やり込み要素や追加要素については、前より少なくなった印象もありますね。
以下は Youtube で公開されている XBOX360 と DS 版のトレーラーです。 iPhone / iPad 版もほぼ同じです。
難点は・・・ やはり英語とキャラクターデザインでしょう・・・
当たり前ですが、海外のゲームなので全文英語です。
各キャラクターの技や魔法の効果が重要なゲームですが、それらの説明もすべて英語なので、それなりに英語が読める人か、前作をやっていて技の効果の見当が付く人でないと、正直言って辛いです。
もちろんストーリーも英語が読めないと解り辛いですね。
※現在は(やや微妙な翻訳ですが)日本語化されています。
そして何より、キャラクターデザインが日本向けじゃない。
「キツいアメコミ調のデザイン」で、ハッキリ言って主人公たちは「オヤジ」&「おばさん」。
アメコミ調の絵でも日本人が許容出来るものと出来ないものがありますが、このゲームは厳しい方ですね。
主人公の職業には4種類あり、アサシン(暗殺者)とテンプラー(テンプル騎士団)はマシなのですが、ソーサラー(魔術師)の男性はモヒカン頭のヒャッハーだし、バーバリアンに至っては見た目もポーズもヒドい。
この主人公のグラフィックは正直、日本やアジア圏ではマイナスだと思います・・・
モンスターのデザインは非常に良いですが。
そしてもう1つ気になるのが、ロードの多さ。
画面を移動する度に Loading… Loading… の繰り返し。
1回のロードは4~6秒(iPad の方が若干早い)で、そんなに長い訳ではないのですが、10 画面分ぐらいまとめて移動する事もあるので、その度にロード画面の繰り返し見るのは嫌になってきます。
まさか iPhone / iPad のアプリで「ロードが気になるゲーム」をやることになるとは思わなかった。
「まとめて読み込めないのかコレ」と思ってしまいます・・・
※ iPhone 5 や新 iPad などの最新機種なら、ハードウェアの向上によりロード時間は短縮されています。
とは言え「Puzzle Quest 2」、面白いか面白くないかで言えば、これはもう間違いなく「面白い」です。
特に戦闘はより戦略性が高くなり、技・魔法のバランスも取られ、うまく改善されている印象ですね。
価格は 1200 円と高額で、私的には十分な面白さとボリュームがあるのでこれでも悪くないと思うのですが、パズルクエスト未経験者にこの値段でオススメするのはちょっと厳しいかも。
とりあえず、前作のパズルクエストをやったことのない人は、そちらからやってみるのをお勧めします。
※ 現在は 350 円に値下がりしています。
また、前作のパズルクエストは開発会社が買収された影響で、非公開になっています・・・
前作をやっていて、「面白かった! 最後までやった!」と言う人には、今作も文句なくオススメです。
私もかなり楽しんでいますし、いずれ攻略ページも作りたいなぁと思っています。
でも、ちょっと人を選ぶアプリかもしれませんね・・・
・Puzzle Quest 2(iTunes が起動します)
【 ちょこっと(?)攻略 】
いずれ攻略ページに記載すると思いますが、先行して各職業のスペル効果の翻訳を載せておきたいと思います。
プレイされる方は参考にして下さい。
= アサシン =
・Sneak Attack : 敵に3ダメージを与える。 使用してもターン終了しない。
・Swift Strike : 場のイエロージェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Confuse : 敵がジェムをそろえてもマナやアクションポイントが1しか増えない状態になる。 4ターン継続する。
・Stealth : ダメージを受けても代わりにパープルマナが減り、HP が減らない状態になる。 使用中はパープルマナが毎ターン2減少し、パープルマナが尽きると効果がなくなる。 また、使用中は Strike 系のスペルのダメージが2倍になる。 使用時にパープルマナが 13 以下の場合、使用してもターン終了しない。
・Stone Strike : 場のグリーンジェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Seek Shadows : パープルマナが5増える。 使用してもターン終了しない。
・Disarm : 相手の手装備が使用不可能になる。 効果は6ターン継続し、所持グリーンマナ6あたり1ターン増加する。 効果中は Strike 系のスペルのダメージが2倍になる。 使用してもターン終了しない。
・Pressure Point : 指定したブルージェムとその周囲のジェムが破壊される。 破壊されたブルージェム1つあたり敵の防御力が 25 減少し、さらにガイコツのダメージ増加が1減少。 効果は 10 ターン続く。
・Burning Strike : 場のレッドジェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Weaken : ジェムを1つ選択し、敵が持っているそのジェムのマナが半分になる。 使用してもターン終了しない。
・Blackjack : 敵を3ターンパスさせる。 その間、Strike 系のスペルのダメージは2倍になる。
・Freezing Strike : 場のブルージェムを全てパープルジェムに変える。 変えたジェム1つあたり敵に1ダメージ。
・Bandage : 所持グリーンマナの分だけ HP が回復する。 使用後グリーンマナは 0 になる。 ステルス中だと効果は2倍になる。
・Backstab : 武器攻撃を行う。 アクションポイントは消費しない。
・Taunt : 相手のレッドマナを4増やす。 もし相手のレッドマナが最大になるとその分だけダメージを与え、レッドマナは半減させる。 使用してもターン終了しない。
・Dual Shot : 武器を両手に持っている必要がある。 両手の武器のダメージを敵に与える。
・Shadow Strike : 場のパープルジェムを全て破壊する。 破壊したジェム1つあたり敵に2ダメージ。
= バーバリアン =
・Pummel : 場にあるレッドジェム2つあたり1のダメージを与える。
・Tribal Mark : 場のレッドジェムを全て破壊し、ジェム4つあたりガイコツのダメージを1増加させる。 効果は戦闘終了まで継続する。
・Enrage : ランダムに14個のレッドジェムを場に出現させる。
・Tribal Ward : 場のグリーンジェムを全て破壊し、ジェム1つあたり防御力を2増加させる。 効果は戦闘終了まで継続する。
・Slam : 相手の全マナを 10 ずつ減少させる。
・Skull Crusher : 場のガイコツを全て破壊し、敵を1ターンパスさせる。 ガイコツ5つあたりパスさせるターン+1。
・Barbaric Roar : 敵の防御力を 75% 低下させる。 効果は3ターン。 使用してもターン終了しない。
・Raze : 場のブルージェムを全て破壊し、ジェム1つあたりレッドマナ+1。
・Backswing : このターンの武器ダメージ 1.5 倍。 使用してもターン終了しない。
・Warcry : 場に赤ガイコツを3つ出現させる。 レッドマナが 25 以上あれば使用してもターン終了しない。
・Final Assault : HP 25 あたりガイコツのダメージを1増加させるが、その分だけ HP 減少。 この効果は解除されない。 使用してもターン終了しない。
・Stomp : 選択した場所を中心にした 3x3 の範囲のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 また、敵に8ダメージを与える。
・Brutality : ガイコツのダメージが2倍になる。 6ターン継続する。
・Head Hunter : 上部2列のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 また、敵に 10 ダメージを与える。
・Blood Fury : 敵に与えたダメージの 25 %分、自分の体力が回復する。 効果は3ターン。
・Destroyer : アクションポイントが 50 増える。 使用してもターン終了しない。
・Berserk Rage : 場の全てのレッドジェムをガイコツに変える。 レッドマナが 25 以上あればターン終了しない。
= ソーサラー =
・Mage Strike : 敵に5のダメージを与える。 所持ブルーマナ3あたりダメージ+1。
・Wild Mana : 指定した場所に x3 のワイルドカードを出現させる。 ワイルドカードを指定した場合は倍率が x2 分増える。
・Shadow Curse : 相手の手装備の使用を封じる。 効果は3ターン。
・Dark Channels : パープル以外のジェムを指定し、その色のジェムを全て破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。
・Flame Bolts : 所持イエローマナ5あたり4のダメージを敵に与える。 使用後イエローマナは 0 になる。
・Ice Shield : ダメージを受けても代わりにブルーマナが減り、HP が減らない状態になる。 使用中はブルーマナが毎ターン2減少し、ブルーマナが尽きると効果がなくなる。
・Flameblade : 所持レッドマナの分だけ武器攻撃の威力が上がる。 使用後レッドマナは 0 になる。
・Weakness : 敵のアクションポイントを減らし、アクションポイント3あたり1のダメージを与える。
・Hand of Ice : 場のアクションジェムをブルージェムに変える。
・Finger of Death : 指定した場所に赤ガイコツを出現させる。
・Chasm : パープルジェムを指定し、そのジェムの縦横一列のジェムを全て破壊する。 また、敵に6ダメージを与える。 破壊したジェムの効果は通常通り得られ、パープルジェム1つあたりダメージ1増加。
・Stoneskin : 場のグリーンジェムをレッドジェムに変え、変えたジェム1つあたり防御力を5増加する。 効果は 10 ターン継続する。
・Strength : 場のアクションジェムを全て破壊し、その効果を得る。
・Fireball : 指定したレッドジェムとその周囲のジェムを破壊する。 破壊したジェムの効果は通常通り得られる。 敵には6ダメージを与え、巻き込んだレッドジェムの分だけダメージは倍増する。
・Mirror Shield : 相手の防御力を 0 にし、その分だけこちらの防御力を増加させる。 効果は 10 ターン継続し、所持ブルーマナ8あたり1ターン増加する。
・Mana Siphon : パープルジェム以外のジェムを指定し、その色の相手のマナを半減させ、その分だけこちらのマナを増やす。
・Mana Blast : 場の全てのマナのジェムを破壊する。 破壊したジェム1つあたり2のダメージを敵に与える。
=テンプラー=
・Defensive Wall : 場の全てのパープルジェムを破壊し、破壊したジェム1つあたり防御力が5増加する。
・Shield Bash : 盾を装備している必要がある。 1+防御力5あたり1のダメージを敵に与える。 使用すると付与されている効果は解除される。
・Focus : 指定したジェムがアクションジェムに変わる。
・Intimidate : 敵のアクションポイントを5吸収する。
・Rush : 敵を2ターンパスさせる。 所持イエローマナ7あたりターン+1。
・Brace : ブロックに成功した時のダメージ減少率が半減から 75% 減に増加する。 5ターン継続し、所持イエローマナ6あたりターン+1。 使用してもターン終了しない。
・Barrier : 場の全てのアクションジェムがグリーンジェムに変わる。 変えたジェム2つあたりアクションポイントが1増加。
・Counter Attack : ブロックに成功した際に相手に5ダメージを与える。 効果は5ターン続き、所持ブルーマナ6あたりターン+1。
・Reinforce : 場の全てのアクションジェムを破壊し、その数だけ HP を回復させる。
・Hold the Line : スタン(麻痺)抵抗を持つ。 効果は8ターンで、所持イエローマナ6あたりターン+1。
・Fists of Light : 場の全てのイエロージェムをアクションジェムに変える。
・Drain Power : 次の武器攻撃で与えたダメージの半分、敵の全マナを吸収する。
・Hand of God : ランダムに 15 のアクションジェムを場に出現させる。
・Overshadow : 相手の防御力を半減させ、その分だけ自分の防御力を増やす。 効果は 10 ターン継続する。
・Divine Power : 全マナが防御力 10 あたり1増加。
・Last Stand : HP 25 あたり5つの赤ガイコツを出現させるが、その分 HP は減少する。 1回の戦闘で1度しか使えない。
・Heaven's Wrath : 場にある全てのアクションジェムと、その周囲のジェムが破壊される。 破壊されたジェムの効果は通常通り得られる。
iPhone / iPod touch で秀作ゲームを出し続けるゲームロフトが、遂に「ファイナルファンタジー」を作ってしまいました!
自称 JRPG の「インフィニット レガシー」です。
このゲーム、前述したように「ゲームロフトのファイナルファンタジー」と揶揄されていた訳ですが、やってみて解りました。
本当に FF を研究し、それに似たものをがんばって作ろうとした、まさに「FF もどき」なのです。
「ファイナルファンタジー Loft」ですね。
フィールド上を移動し、人と会話して情報を集めながら、ダンジョンなどで敵と戦いストーリーを進めていく、おなじみの「RPG」です。
設定やグラフィックはいかにも FF 風で、近代文明とファンタジーが融合したようなお決まりの世界観ですね。
フィールド上では敵の姿が見えていて、これに接すると戦闘になります。
よってうまく逃げれば戦闘を回避して進むことも可能です。
ただ敵も近づくと追いかけて来るので、狭い場所での回避は困難ですが。
戦闘は「ターン制」ですが、キャラクターが行動可能になるまでの時間を表すタイムバーがあり、これが最大になってからキャラクターは動き始めます。
俗言う FF の「アクティブタイムバトル(ATB)」ですね。
キャラクターは非常によく動き、敵も味方も FF っぽい感じに攻撃やダメージを受けた時のモーションを取ります。
動きはけっこう多彩です。
また、このゲームのオリジナル仕様として、コマンドは3つまで先行して「予約入力」しておくことが出来ます。
さらに主人公の「アストリアン」以外は(初期設定では)自動行動で、「攻撃優先」「回復優先」などの命令を出せるものの、基本的には AI で勝手に行動します。
ただ、これらの特有のバトルシステムはあまり有効に機能しているとは言えません・・・
各キャラクターのモーションの時間が結構長い(と言うか、次のモーションに移るまで間がある)ので、その間に行動時間のバーは一杯になり、ほぼ単なる「順番通りの行動」になるため、あまり ATB の意味がありません。
AI の自動行動も攻撃がバラつくため1体の敵に攻撃を集中させることが出来ず、敵が1体なのに全体攻撃魔法を連発したり、一度盗んだ相手に「盗む」(シーフ)を意味なく続けたり、毒が効かないボスにポイズン連発したりなど、ちょっとおバカな点が目に付きます。
回復は割としっかり行ってくれますが、オプションで AI をオフ(全キャラ操作を ON)にした方がよっぽどラクに戦えますね。
まあ、オフに出来るのは良い点とは言えるでしょうか。
コマンドの予約も、予約した命令をキャンセルできないので「攻撃予約を入れた後にピンチになって、回復したいけど取り消しがないから回復出来ない」という事が起こるため、予約せずにコマンドを入力した方が良いです。
これらのシステムを活用しなくても普通に戦えるので問題はないのですが、逆に言うとこのゲーム特有の戦闘システムは使わない方がいいと言えます。
一方、フィールド上での固有システムは非常に便利です。
ダンジョンではいつでも「マップ」を表示する事ができ、そこには目的地も明記されていて、さらにフィールド画面では目的地への道順を矢印で示してくれるという親切設計。
これによって迷うことなく探索が行えます。
装備のシステムは FF を模したものになっています。
武器や防具には「ヴァーシュピース」という宝石のようなものをはめるスロットがあって、ここに付けたピースの効果を得ることができます。
これは FFVII の「マテリア」が元と言えますね。
敵キャラクターも FF で見たような敵が多く、そもそも主人公パーティーも大剣を背負ったイケメン、調子の良い武闘派野郎、魔術師系のお嬢様、元気な妹、二丁拳銃のクールガイという、どこかで見たような「おなじみの皆さん」です。
各所でちゃんと「お約束」を踏襲している作りになっています。
ただ、色々と難点と言える部分も目に付きます。
まずは「戦闘が長い」こと。
前述したように行動時のモーションが長めなのに加え、敵の耐久力がかなり高く、なかなか倒せません。
ザコ戦でも戦闘に時間がかかります。
ゲームがある程度進むと強力な武器や全体攻撃魔法、カウンターなどの特殊効果が手に入るため、相応に早く敵を倒せるようになるのですが、序盤は戦闘が「しんどい」ですね。
ダンジョンでの戦闘回数はそんなに多くないため、全体にかかる時間はそれ程でもないのですがのですが、ややテンポの悪さは感じます。
また、セーブできる場所が限られているのも問題。
町やダンジョンの特定の場所にある「セーブポイント」でセーブするという、いかにも FF っぽいシステムなのですが、しかしこれは iPhone のアプリ。
急に中断しなければならなくなる事もあるし、マルチタスクがあるとは言えメモリ不足などで本体再起動が必要になる事もあります。
そして何より、急にアプリが落ちる可能性もあります。
私もイベントシーンに入るところでゲームが止まってしまい、うんともすんとも言わなくなったので仕方なくアプリを再起動。
するとセーブしたところからやり直しになり、かなり前まで戻されて凹んだことがあります。
iPhone 版の FF だって1も2もいつでもセーブが可能なのですから、そこは配慮して欲しかったところです。
他にも、ボタンの反応が今ひとつな場面がある、主人公の顔が濃すぎる、全機種対応のためかフィールド上の人物モデルがショボイ、イベントシーンの動きにゲームロフトに良くある「質感の無さ」を感じる、などの点も気になります。
まあ全機種対応なのについては、素晴らしい事でもあると思いますけどね。
と言う訳で「インフィニット レガシー」、ぶっちゃけて言うと「劣化ファイナルファンタジーVII~X」な訳ですが、それでもちゃんと FF している RPG だと言えます。
所々に「洋ゲー」と思える部分もありますが、JRPG と自称しているのは伊達ではなく、本当にファイナルファンタジー風の面白さを iPhone / iPod touch で楽しむ事が出来ます。
これはポイント高いのではないでしょうか。
ボリュームもかなりあるようで、「大作」と言って良い内容ですね。
価格は 800 円ですが、値段以上のクオリティーとボリュームはあります。
ボリュームがあるぶん時間のかかるゲームなので、気軽に出来るアプリではありませんが、じっくりプレイ出来る RPG がやりたい人にはオススメです。
・インフィニット レガシー(iTunes が起動します)
最後になってしまいましたが、以下は Youtube で公開されている公式トレーラーです。
その名も「Infinity Blade」です。
開発は ChAIR Entertainment となっていますが、ここはアメリカの大手ゲームメーカー「Epic Games」の開発スタジオの1つです。
この Epic Games は Unreal Tournament(アンリアル トーナメント)というヒットゲームを開発した海外では有名なメーカーで、さらにそのゲームで使われたプログラムシステムを「Unreal Engine」という名で公開しているところです。
この Unreal Engine(アンリアルエンジン)は様々なゲーム(主に FPS)で使用されており、つまり Epic Games は多くのゲームやグラフィックの元となるシステムを提供している会社と言えます。
そこが自ら超美麗なグラフィックのゲームを iPhone / iPad 用に開発した訳ですから、当然のように話題沸騰となった訳ですが・・・
発売してみると、いきなり賛否両論の嵐。
どうも美麗グラフィックのデモの先行公開や、Epic Games & Unreal Engine の iPhone アプリと言う事で、過剰な期待を持たれてしまったようです。
先に行っておきますが、これは「大作 RPG」とか、そう言うものではありません。
比較的短時間でプレイするタイプの、アクション RPG です。
ゲーム内容は割とシンプルです。
フィールド上の自由な移動はなく、敵や移動先にマークが付いていて、それをタップするとそこへ向かい戦闘になります。
戦闘シーンでは指を横に払うと武器を横に振り、縦に払うと縦に振ります。
盾のボタンの押しっぱなしにするとガード、画面右下と左下にあるボタンでその方向に回避を行います。
盾は敵の攻撃を受け止める度に耐久値が減っていき、なくなるとガードできなくなるので、そうなると回避でかわさなければなりません。
むやみに武器を振っても防がれるだけで、敵の攻撃をガードするか回避していると(もしくは武器で打ち払うと)、相手に隙が出来ます。
この時に連続で斬りまくるというのが基本的な攻略になります。
敵を倒すと経験値が得られ、その経験値は装備している武器や防具にも加算されます。
キャラクターのレベルが上がるか、武器や防具の経験値が最大になるとポイントが貰え、それでキャラクターを強化できます。
装備の経験値は最大になるともう増えなくなるので、必然的に様々な装備を入れ替えながら戦うことになりますね。
装備を変えれば、キャラクターの姿もそれに応じて変化します。
前述したように、移動は行き先のマークをタップするだけです。
よってルートはほぼ一本道で、少し分かれ道があるものの好きなように散策することはできず、通るルートはほぼ決まっており、最終目的地までそれほど時間はかかりません。
最後のボスまで 30 分以上、1時間未満といったところでしょうか。
しかし初めてボスと対峙した時には、まず勝てません。
当然のようにボコボコにされ、負けた後にはストーリーが進み・・・
再び、最初からになります。
ここはストーリーに関わる部分なので伏せておきますが、とにかく「戦いながら進んで、1時間ほどでボスまで到達する」というのが「1セット」になっています。
比較的短時間で終わるというのは、こういう事ですね。
しかし再開後のキャラクターの強さや装備はそのままなので、いずれは最後のボスにも勝てるようになるはずです。
武器や防具も多数用意されており、何度も繰り返すうちに上位の装備を買うことも出来るようになります。
同じ舞台を繰り返すという点は、「CHAOS RINGS」にもよく似ています。
悪く言えば「流用」な訳ですが、ちゃんと繰り返しにストーリー上の設定があり、私的には携帯向けに最適化した、よく考えられた設定だなと思います。
以下は IGN を通して Youtube で公開されている公式トレーラーです。
最初に述べたように、このゲームは賛否両論です。
批判している人の多くは「自由に移動出来ない」とか「すぐ終わって繰り返しだ」とか「大作だと思ってたら違った」みたいな点で不満があるようです。
しかし「大作だと思ってた」なんてのは単なる本人の思い込みだし、「自由に移動出来ない」というのも本人の思い違い。
私としては iPhone / iPad に特化した悪くないシステムで、戦闘も十分に楽しめ、育成要素もあり、定番になり得る非常に面白いゲームだと思います。
ボリュームについては正直、もうちょっと欲しかった(例えば繰り返しが前提のゲームなら、分かれ道はもっと多くして欲しかった)と言うのもありますが、繰り返しで携帯機器である事を考えると、ボスまでの長さはこのぐらいでちょうどいいかな、と思います。
戦闘も最初はガードだけしてれば勝てますが、徐々に敵がガードブレイクを使うようになり、難易度も上がってきます。
また、難しすぎないゲームの方がストレスなく遊べて良い気がしますね。
移動シーンや敵と対峙したシーンの「独特の間」も気に入っています。
まあ、見た目が凄くて期待の大作と言われていたゲームで、価格も 500 円ですから、批判や勘違いが出てくるのも仕方のないところでしょうか。
iPhone アプリを出し始めたばかりのメーカーは、「携帯アプリだから」というのを考慮し過ぎてしまい、「ボリュームがない」と批判されるというパターンが良くありましたが、それになっている様子も若干感じます。
でも、過剰な期待(と言うか、大作 RPG 等ではないという事)を解ったうえでプレイすれば、決して悪いゲームではありません。
新ダンジョンなどのアップデート計画も発表されていますし、500 円という価格もクオリティーを考えれば妥当なところではないかなと思います。
賛否あるアプリですが、私的にはオススメできるゲームで、十分定番になり得る内容だと思いますね。
・Infinity Blade(iTunes 起動、iPhone / iPad 両対応です)