iPhone AC 番外レポート

iPhone や iPad(スマホやタブレット)の、主にゲームアプリのレビューを行っています。

iPhone

iBomber 2

高々度爆撃機で上空からポイポイ爆弾を投下し、地上の標的を爆撃するゲーム「iBomber」。
その iBomber の続編「iBomber 2」が登場してます。

前作は日本軍&日本基地を爆撃していましたが、今作は部隊がヨーロッパ戦線に変わり、ドイツ軍を爆撃することになります。

レーダーが広範囲になって敵を探しやすくなり、スピード調整もしやすくなって低速で敵を狙えるなど、プレイアビリティー(遊びやすさ)も向上しています。
グラフィックも綺麗になりました。

iBomber 2

操作は iPhone / iPod touch を傾けて行い、ボタンで爆弾をポイポイ投下します。
上空から地上のちっこい敵を狙うので、爆弾はなかなか当たらないのですが、今作は本体を後ろに傾ければかなり低速になるので、ゆっくり狙うことで前より当てやすくなりました。

敵を倒すと広範囲爆弾や連投爆弾、ダメージ回復や支援機などの「アイテム」が出現し、これは画面を直接タップして拾います。

画面外の目標の方向もレーダーで示してくれるので、前作のように「目標がどこにいるのか解らなくてグルグル探し回る」と言う事がなく、各ステージを短時間で攻略していくことが出来ます。
敵の対空砲を受け続けているとダメージが蓄積され、耐久力がなくなると墜落してゲームオーバーです。


このゲーム、グラフィックや演出、遊びやすさなどのあらゆる点で、前作より改善されています。
ただ、遊びやすくなったがために・・・ 皮肉にもボリュームが低下しています。
遊びやすくなって、簡単になったので、ラクにステージクリア出来るようになり、すぐ先に進めてしまうのです。
ステージ数は全部で 12。 これは前作と同じぐらいですが、集中してやればあっという間にクリア出来てしまいます・・・

また「敵の攻撃をかわす」という要素に乏しく、ダメージを受けない方法は「早く敵を倒す」のみ。
スピードを出せばダメージを受けにくいようですが、ぶっちゃけあまり変わりません。
むしろゆっくり進みながら敵を殲滅させていき、アイテムを逃さずに取っていった方がいいですね。
そして生き残れるかどうかは、体力回復アイテムが出るかどうかにかかっている・・・ そんなゲーム性です。
味方を守るステージもあり、そこでは速攻で敵を倒していく必要があるので、なおさら攻撃の方が重要です。


オススメかどうかは、正直難しいところです。
上空から小さな敵を爆撃するというのは他にないゲーム性で、なかなか面白いのですが、「すげーおもしれー!」という程ではありません。
それでも前作がオススメ出来たのは、価格が 115 円だったから。
115 円でこの内容なら、かなりお買い得でした。

しかし今作は 350 円。 ゲーム性を考えると 350 円は・・・ うーん、どうなんだろう。
ただ、前作をやるんだったら、今作の方があらゆる点で良いので、今作をオススメしたいところですが・・・
ゲームの基本的なところは前作と全く変わってないので、前作をやっている人に 350 円でオススメ出来るかどうかも微妙かなぁ・・・

ゲームとしては「悪くない佳作」という感じなんですよね。
オススメなような、そうでもないような、そんなところです。
画面を見て「面白そう!」と思う人には、悪くないかな。

iBomber 2(iTunes が起動します)
iBomber 2 Lite(iTunes が起動します)
 

ニュース系アプリ イマイチだった&取り上げなかった編

本日「定番アプリ」のコーナーに「ニュースリーダー」のアプリをいくつか追加しました。
しかし iPhone / iPod touch のニュースリーダーの中には、ページで紹介したいとは思えなかった「イマイチ」だったものもある訳で・・・

ここではそんな、「イマイチだったニュースリーダー」をご紹介しようと思います。
ニュースリーダーアプリの比較の参考にして頂ければと思います。

また、「ニュース系アプリではあるけど、ニュースリーダーという訳じゃないから取り上げなかった」と言うアプリも合わせてご紹介します。
特に表記があるものを除き、すべて「無料」です。

なお、あくまでオススメかイマイチかの判断は私の「独断」で行っています。
これが万人の見方だと言う訳ではないのでご了承を。

ちなみに、ここでは「RSSリーダー」は扱っていません。
RSS リーダーも便利ですが、利用するには敷居が高く、初心者が気軽に使えるものではないと思っているためです。
(紹介するなら RSS の使い方も合わせて紹介しないと、と思ってるし・・・)
それに RSS リーダーはどのアプリも大差ないと思います。


あらたにす

「朝日新聞」「読売新聞」「日本経済新聞」の各新聞社の見出しを一覧で表示してくれるアプリ。
大手新聞の見出しと社説のタイトルを一括でチェックできるのは非常に便利だと思います。
各新聞社の画像をまとめて表示してくれる機能も面白いですね。

あらたにす

でも、これは「ニュースリーダー」じゃないんですよね。
見出しをタップすると、該当ニュースを扱っているその新聞社の「ウェブページ」に移動します。
つまり、ある意味「リンク集」。
表示が速ければそれでも問題ないんだけど、普通のウェブサイトに飛んでしまうので iPhone / iPod touch では当然表示に時間がかかり、かなり重い。
Wifi 通信が通ってるところでないと、とても実用的とは言えませんね。 通ってても表示が速いとは言えないし。

三紙の見出しをパッと見比べたい・・・ それだけを望むのであれば、悪くないアプリではありますが・・・

あらたにす(iTunes が起動します)


LDNReader

かつて Google のニュースを一覧で見れた「GNReader」というアプリがあったのですが・・・
運営が難しくなったとの事で、停止になってしまいました。

その後、ライブドアが公開したのがこの「LDNReader」で、名前的にも時期的にも GNReader の後釜を狙っているのが明らかだったのですが・・・
iTunes のレビューを見ると「何だよこの韓国リーダー!」「朝鮮の工作か!?」「中華アプリじゃねーか!」みたいな意見が続々と。

逆に興味津々で見てみたのですが・・・ ^^;;
こりゃ確かに、「朝鮮Reader」とか言われても仕方がないですね。

LDNReader

決してニュースリーダーとして役に立たない訳ではなく、日本国内のニュースもたくさん報じられていて、ニュースを提供している会社も多く、相応に役に立ちます

ただ、明らかに記事が偏ってるのは否めない
主要ニュースに韓国のローカルな話題や中国の新聞の社説みたいなのが混じってて、韓国&中国の記事が不自然に目に付きます
「どうして日本のニュースリーダーに韓国のローカルな話題が「主要記事」として入ってるんだ」と思ってしまいます。
「海外」の記事欄になると韓国や中国の記事ばかり。 ヨーロッパとかアメリカの話題がほとんどない。
また、国内や経済のニュースも東京の記事に偏ってて、東京でしか役に立たないローカルな話題が多すぎる。

記事を提供している会社が多すぎて記事一覧も「ごった煮」な感じで、自分で見たいニュースをピックアップするのも難しく、とてもオススメ出来るものではないですね。

LDNReader(iTunes が起動します)


All About

生活情報サイト「All About」の記事を閲覧できるリーダー
「定番アプリ紹介」のページには情報サイトのリーダーも含めていますが・・・ でも、このアプリはページには追加しませんでした。
理由は、ほとんど「ニュース性」がないこと。

「男性向けコラム」「女性向けコラム」「グルメ・レシピ」「暮らし」「色々な商品の紹介」の5つのカテゴリですが、大人向けの雑学読み物、及び商品紹介誌、といった感じですね。
速報性があるようなニュース的な記事はほとんどなく「生活雑誌」に近いです。

All About

アプリとしての機能は悪くなく、表示も速くて見やすいです
だから普通の読み物アプリとしては悪くありません。
社会で役立つ知識や生活の知恵など色々な記事があるので、暇つぶしにはいいです。

時間のある時に雑学的な記事を読むアプリとして考えると悪くはないでしょう。
通勤や移動の際に、雑誌代わりにするにはいいかも?

All About(iTunes が起動します)


トレンドなう!

Google で急上昇しているキーワードに関連したツイッターのつぶやきを、ニコニコ動画風のテロップで延々と流し続けるアプリ。

コンセプトは非常に面白く、暇つぶしにもなると思います
インターフェイスも優れていて、BGM や壁紙なども変更可能、横画面にも対応し操作性も良いですね。
アプリの完成度はかなり高いと言えます。

トレンドなう!

ただ、私的には何が面白いのかよく解らない・・・
そもそも私は「ツイッター」が大して面白いと思わない人なので、これも「他人のちょっとしたつぶやきを延々と見て、何が楽しいんだろう?」と思ってしまうのが本音です・・・

でも、これは好みの問題であって、面白い人は面白いんでしょうね。
また、ツイッターアカウントが無くてもツイッターのつぶやきを閲覧し続けられる点は特徴的だと言えそうです。
有料版は 600 円と高めですが、無料版もあります。

まあ、これは「ニュースリーダー」や「情報系アプリ」とは全く別のものですね。

トレンドなう!(iTunes が起動します)
トレンドなう! LITE版(iTunes が起動します)


漫画の新聞

ニュースを「漫画で」解説してくれるアプリ。
様々なニュースがジャンルごとに分けられていて、それらを個別に閲覧できる点は「ニュースリーダー」と言えそうですが、タップするとそのニュースを解説した「漫画」が表示されます。

漫画の新聞

1つ1つのニュースに漫画を用意するのは、かなり大変だと思います・・・
そのためかニュースの数は少なく、あまり「ニュースリーダー」として成り立っているとは言えません・・・
毎日違う漫画が読めるアプリ」として考えた方が良いかもしれませんが、「ニュースを扱った漫画」なので、解りやすくはあるけど、面白いと言えるものではないのも難点でしょうか。

でも、個人的には好きです。
それにこれ、見た目以上に運営は大変だと思います。 これを無料でやっているというのは頭が下がります。

ただ、最近は話題になっているニュースがあまり取り上げられていない印象です。
iTunes のレビューで「意見が偏ってる」「有名人の扱いが酷い」とか言われたからでしょうか?
漫画であるだけに、そう言ったところで批判を受けやすいようで、色々と難しいのでしょうね・・・

漫画の新聞(iTunes が起動します)


と言う訳で、「イマイチだった&取り上げなかった」ニュースリーダー系アプリでした。
まあ「All About」とか「漫画の新聞」とかは趣旨が違うから取り上げなかっただけで、アプリとしては悪くないと思います。

それにここで取り上げたアプリのほとんどは無料で、本来無料のアプリにケチを付けるってのは間違っていると思いますけどね。

ちなみに、ニュースリーダーについては前から定番アプリのページなどに追加しようと思っていたのですが、以前使っていて紹介しようと思っていた「N-News」や「GNReader」が相次いで使えなくなり、そのままタイミングが無くなっていました。

N-News が動かなくなったのは情報を取得していたサイトが有料化したためで、GNReader はサーバー負荷やメンテナンスの問題とのことですが、Google ニュースを継続配信することに問題が生じたのかもしれません。

やはりニュース系のアプリも最終的には、「ニュースの配信元が自分のところで出しているアプリ」に落ち着くことになるのでしょうね。
 

Pinball Ride

手前からナナメに見下ろした視点が特徴的な、カーチェイスや公道レースがテーマのデジタル・ピンボール。
それがこの「Pinball Ride」です。

グレーを基調とした近代的な見た目が特徴的で、マルチボール(複数のボールが同時に出現するプレイ)にも対応しています。

Pinball Ride

画面のスクロールがなく表示がほぼ固定のため、あまり迫力はありませんが、そのぶんボールの動きは把握しやすくなっています
また、画面上部(トップレーン)の付近では拡大表示が行われます。

フリッパーがあまり上がらないのでホールド(フリッパーでボールを固定する方法)はしにくいのですが、難易度は低めで狙った場所にも通しやすく、マルチボールも発生しやすいため、初心者向けのピンボールと言えますね。
ちょっと慣れればかなり長時間プレイする事が可能です。

ゲーム中には様々なイベントが発生しますが、そのたびにカットインが表示され、ゲームを盛り上げる演出が行われます。

Pinball Ride

しかし、じゃあこのピンボールがオススメなのかというと、正直言って・・・
オススメ出来ません。

その最大の理由は、ボールの動き。
「不自然」という程ではないのですが、明らかに「コンピューターゲームのボールの動き」であって、リアルさが感じられないのです
ここはピンボールの一番重要な部分なので、ここに違和感があると、他が良くても見劣りしてしまいますね。

さらに、難易度が低くてオーソドックスな仕掛けしかないため、しばらくプレイしていると一通り仕掛けをクリア出来てしまい、ゲームに「深み」がない。
ピンボールというのは達成困難な目標がいくつかあった方が楽しめると思うのですが、そうしたゲーム性に乏しい印象です。

そして何より・・・ 価格が高すぎる。
これで 600 円は、ハッキリ言って高いです。
なぜなら iPhone アプリの定番で、かつ非常にクオリティーが高い「The Deep」や「Jungle Style」と言ったピンボールが 115 円で売られているのですから。
それよりクオリティーが低くて価格が5倍じゃ、そりゃ「これを買うなら Deep か Jungle Style にしましょう」としか言えません。
無料版もありますが、45 秒で終了というほとんど遊べないものです。

と言う訳で Pinball Ride 、相応に遊べるピンボールではありますが、残念ながらオススメ出来ませんね。
セールで 115 円ぐらいになっているか、すでに他のピンボールをプレイ済みで、さらに他のピンボールをやってみたいという方のみ試してもいい、という感じでしょうか・・・

Pinball Ride Unlimited(iTunes が起動します)
Pinball Ride Free(45秒しか遊べません)
 

ドラえもん「バイバイン」

何でも一定時間ごとに「倍」にする「ドラえもん」の秘密道具「バイバイン」。
それを題材にした、iPhone / iPod touch 用のミニゲームが、この「ドラえもん バイバイン」です。

ちゃんとした藤子プロの公認アプリですが、先に結論を言ってしまうと「単純なミニゲーム」であり、あまりゲーム性のようなものは期待しないで下さい。

ただ、この「バイバイン」のお話って、私も原作をよく覚えているのですが・・・ 結末がすっごく「納得いかない」「釈然としない」ラストなんですよね。
これ、けっこう有名なので、覚えている方や知っている方も多いと思います。

ドラえもん「バイバイン」

先に元ネタとなっている原作のストーリーを説明すると・・・

のび太が「くりまんじゅう」を食べようとしたけど、1個しかなかったので、ドラえもんにもっと食べられるようにお願いします。
するとドラえもんは「使った物が一定時間ごとに倍になる」という薬「バイバイン」を出します。
ドラえもんはのび太に「絶対に全部食べるように」と念を押して、これを「くりまんじゅう」に使いますが、のび太は食べきれなくなって1つ捨ててしまいます。

すると・・・ くりまんじゅうがねずみ算式に倍々に増えていき、ものすごく膨大な数に!!
もはや対処できなくなり、ドラえもんはそれを大きな袋に詰めてロケットで宇宙の彼方に飛ばしてしまいます
こうして、お話は終わるのですが・・・

しかしちょっと待て。
倍々に増え続ける大量のくりまんじゅうを宇宙に捨ててしまうと、宇宙でどんどん増殖し続け、そのうち宇宙がくりまんじゅうで埋まってしまうんじゃないのか!?
私は原作を読んだ時、子供ながらにこう疑問に思って、何か釈然としない気持ちになったのですが・・・
同様に思った人はたくさんいるようで、「倍々に増え続けるくりまんじゅうによって宇宙は滅びるのか?」というのは、色々なところで議論(?)になっているみたいですね。


さて、そんな「バイバイン」をテーマにしたこのアプリですが・・・
「くりまんじゅう」が一定時間(初期設定では5秒)ごとに倍々に増えていくので、ドラッグでドラえもんの口にどんどん放り込んで、急いで食べていきます。
くりまんじゅうが一万個を越えると押し潰されてゲームオーバー。
全部食べきったらゲームクリアですね。

大半のくりまんじゅうを宇宙に飛ばしてしまう「ロケット」と、くりまんじゅうを小さくして一度に複数、かつ満腹にならないように食べられる「スモールライト」を使用することも出来ます。
ただ、たまにジャイアンが歌いながら出てきて、数秒間操作ができなくなります。

ゲームとしては非常に単純で、クリア方法もハッキリしています
だって「まんじゅうが倍々に増えていく」のだから、全部消そうと思ったら、対処法は1つしかない訳で・・・
やり方が解れば、クリア自体はすぐに出来てしまいます。
ルールもシンプルで、ゲーム的な攻略にも乏しいので、あくまで「ちょっとしたミニゲーム」の域を出ていません。

ただ、このゲームは終了時に「増えたまんじゅうの数」や「消したまんじゅうの数」のトータルが表示されるので、「クリアすること」が目的なのではなく、「何個まんじゅうを消したか」を競うゲームなのかもしれません

ドラえもん「バイバイン」

クリアせず、ゲームオーバーにもならないように、ひたすら「くりまんじゅう」を消し続けるゲームとして考えると、相応にゲーム性はあるように思います。
それでも単純なゲームではあるのですが、ロケットを補充してくれる「ドラミちゃん」はドラえもんが一定個数のまんじゅうを食べていないと出現しないようだし、時間が経つほどジャイアンの出現頻度も増していくので、相応のゲームバランスは取られているようです。

また、Bluetooth を使った対戦プレイもあり、こちらだとロケットを使ったまんじゅうの「送り合い」になるようなので、もしかするとそっちがメインなのかもしれません。
(まあ2人プレイはやっていないので、実際のゲーム性は解りませんが・・・)


単純なゲーム内容で、サウンドが(ワザとなのかもしれないけど)なんだか古くさく、インターフェイスも一世代前のような雰囲気なのが、やや気になりますが・・・
それでも許せてしまうのが、「ドラえもん」の魅力でしょうか?
ゲーム終了後にマンガのラストシーン(ドラえもんがロケットでまんじゅうを飛ばすシーン)が出てくるのもいいですね。
(アプリ起動時にもマンガのオープニングがあります)

もうちょっと調整や追加(ロケットの回復頻度やジャイアンによる硬直時間の変化・調整や、まんじゅうの数がスコアだと思うので、そのハイスコアの記録やランキングなど)があれば良かったかなぁと思うのですが・・・
でもミニゲームだから、そこまでゲーム性を考えるものでもないのかも?

ゲーム自体はシンプルなものなので、115 円 でも高く感じるかもしれませんが、「ドラえもん」という付加価値を考えるとこのぐらいかな、とも思います。
人にオススメ出来るアプリではありませんが、ドラえもんファンには悪くないかな?

しかし何度考えても、「バイバイン」のラストは釈然としないよな~。

ドラえもん「バイバイン」(iTunes が起動します)

Rafter

上からボールやブロックを落として、的に当てればステージクリアとなる物理シミュレーションのパズルゲーム。
それがこの「Rafter」です。

次々と指定の大きさのボールやブロックを作り出せる「クレヨンフィジックス」のようなゲーム性を持ちますが、作り出したボールやブロックはバウンドしながら落ちてくため、その跳ね返りや動きを計算に入れる必要があります。

古いスケッチブックのような手書き風のグラフィックと、ホノボノした BGM も特徴と言えますね。

rafter

画面の上部に「帯」があり、ここを指でなぞると、なぞった大きさのボールやブロックが出現し、重力に従って落ちて行きます
ボールを出すかブロックを出すかは画面右上のボタンで選択します。
(序盤はブロックしか出せません)

ブロックは言わば「木のブロック」で、ボールほどバウンドしませんが軽く、扇風機の風で飛ばされます。
ボールは言わば「ゴムボール」で、非常によく弾む上に質量が重く、風の影響も受けません。 もちろん丸いので転がります。

ステージ内には「赤いイガイガの球体」があり、これにブロックをぶつけるとステージクリア。
時間が経過したりブロックを出すごとに「スコア」が減っていき、0 になるとゲームオーバーですが、リトライは好きな時に何度でも行えます。


このゲームは「物理シミュレーション」を利用したパズルゲームですが、その物理シミュレーションがちょっと変わっており、重力や摩擦の影響が少ない感じで、ブロックやボールの反発係数も大きく、やたら跳ね返ります
だからちょっとあり得ないようなバウンドの仕方をしてブロックが吹っ飛んでいったり、ボールが飛び交ったりします。

よって、偶然のバウンドでクリア出来たり、適当にやってたら思わぬ跳ね返り方をして、想定していないような方法でクリア出来たりします。
その辺はパズルゲームとしてどうかと思う部分と言えますが・・・
でも、この「意外性」もこのゲームの楽しさかもしれませんね。


ステージは全部で 51。 相応にボリュームもあります。
ただ、1分もかからないうちにクリア出来るステージも多いので、集中してやるとあっという間に終わるかもしれません

しかし中には難しいステージもあって、詰まってしまう人もいるはず・・・
偶然でクリア出来るステージと、パズル性の高いステージが織り交ぜられている感じですね。

価格も 115 円とお手頃です。 物理シミュレーション系パズルが好きな方なら、楽しめる作品ですよ。

Rafter(iTunes が起動します)
 

パワフルプロ野球TOUCH / 公式ライセンス版2010

ファミスタに並ぶ日本の野球ゲームの大定番「パワプロ」。
そのパワプロの iPhone / iPod touch 版に、なんと NPB(日本野球機構)の公式ライセンスを受けたバージョンが登場しました!
その名も「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」。

ついに球団名と選手名が実名になったパワプロが、iPhone にも登場です!

これは私的にはちょっと意外で、かつ今後の iPhone / iPod touch アプリに大きな意味を持つ出来事ではないかと思います。
ここでは NPB 公式でない方(初期版)と合わせて解説したいと思います。

パワフルプロ野球TOUCH

まずパワプロの基本と操作の説明を。
iPhone / iPod touch 版は、バッティングは撃つ場所をタップ、投球も球種の種類をボタンで選択してから投げる場所をタップと言う、シンプルかつ遊びやすい操作になっています。

守備は基本オートで、「セミオート」にした場合のみ送球場所とジャンプを操作可能です。
走塁も基本はオートですが、マニュアルにして走らせる(もしくは戻る)ランナーをタップで指示することも可能です。

プレイ感覚はまさに「パワプロ」そのもの。
守備操作がない以外は、他機種版をプレイするのと同じように楽しむことが出来ますね。
ただバッティング時の「強振」は、「タップ+指をスライド」という操作になっていて、慣れないと難しいです。

ゲームには通常の「対戦」と「ペナント」があり、対戦は Bluetooth 通信で対人戦も可能、ペナントは 144 試合~ 25 試合のシーズンを行うものですが、途中の試合を省略することも可能です。
ペナントモードではケガ人が出る場合もあります。

また、他チームの選手を好きなように入れ替えて、オリジナルチームを作ることも可能です。


初期バージョンの「パワフルプロ野球TOUCH」と、「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」の違いですが、まずは前述した通り、チーム名と選手名が実名かどうかが違いますね。
初期版は架空のチーム・架空の選手名で、チームも6チームしかありません。

公式ライセンス版2010はセパ両リーグで12チームあり、また2軍選手が6人存在し、1軍選手との入れ替えが可能になっています。
(例えば巨人のイ・スンヨプは2軍スタートになっています)
そのぶん1チームの選手数も増えていますね。

また、ペナントモードでは「通常試合」と「スキップ」の他に「高速試合」が追加されており、高速試合では簡易的な試合経過が1人ずつ表示されていきます。

パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010

高速試合ではバッターに「通常」「強振」「バント」のサインを出すことも可能で、さらに「途中から通常モードにする」「通常モードの途中から高速試合にする」という事も可能です。
選手交代を通常画面にしないと行えないのがちょっと残念ですが・・・
選手交代に関してはペナントの合間に行える「采配」コマンドで、大まかな起用方法の設定(継投を多め、など)が行えます。
高速設定だけで「監督モード(オーナーモード?)」でプレイするのもいいですね。


さて、この iPhone / iPod touch 版のパワプロですが・・・
実は私は初期版を見た時に、「これは凄い!」と思ったと同時に、iPhone / iPod touch アプリの限界を見た気もしていました。
この「限界」というのは「技術的な限界」ではなく、「ビジネス的な限界」です。

iPhone / iPod touch 版のパワプロには、残念ながら「サクセスモード」がありません。
ぶっちゃけ、今のパワプロってペナントモードよりもサクセスモードの方がメインですよね。
でもそのサクセスがないので、正直パワプロファンにはガッカリ感が拭えないのが本音です。

ただ、サクセスモードというのは開発には時間がかかります。
またゲームバランスが命のモードなので、バランス調整やテストプレイにも時間がかかり、人件費を含む開発費もかかるでしょう。
それらの開発費は販売後の売上げで賄わなければならいのですが・・・ iPhone / iPod touch のアプリはそんなに価格が高くないので、ヘタをすると赤字になるリスクが大きい。

良くも悪くもサクセスモードは技術面のハードルは低いので、iPhone / iPod touch でも遜色なく移植できるはずですが、だからこそ十分なものでないとユーザーはたぶん納得しないでしょう。
しかし技術面を言い訳に出来ない上に単価が安い
ので、どうしてもメーカー側は作り辛いはず。

加えて、プロ野球アプリであるなら球団名や選手名は実名にしなければ楽しめませんが、これらを実名にするには NPB(日本野球機構)にライセンス料を支払わなければならず、それはアプリの価格に跳ね返って来ます。
ところが iPhone / iPod touch はアプリの価格を高くすると売れませんし批判も受けるので、そのぶんをペイ出来るかどうかは、おそらく厳しい。

私が初期版のパワプロを見て感じた「限界」はこれらのもので、どうしても赤字のリスクが高くて、他機種版のようなパワプロを作るのは無理なんだろうな、と感じました。


ところが今回「公式ライセンス版2010」が登場したので・・・
NPB へのライセンス料の件は、「それを支払っても元が取れる」「それを賄えるだけのアプリの価格にしても利益が出せる」とメーカー側が判断したのかもしれません。
これは結構、大きな事だと思います。

もしかすると、スクエニが 1000 円でファイナルファンタジー1を出し、カプコンがストリートファイター4を 900 円で発売して、「高いクオリティーさえあれば価格が多少高くても絶賛される」という実例が生じたのを見て、コナミもパワプロなら行けると思ったのかもしれません。

もしメーカー側がそう思ったのであればパワプロにサクセスモードが付くかもしれませんし、もっと高度な、それこそ他のゲーム機以上のボリュームやクオリティーを持つアプリが今後登場してくれるかもしれません

私的にはパワプロTOUCH公式ライセンス版は、今後の可能性を感じられるアプリでした。


と言う訳で、なんだか話がズレた気もしますが・・・
「パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010」、野球ゲームとして十分楽しめる内容です。
縦画面でプレイ出来るので外出先でも出来ますし、時間がなくなりそうになったら「高速試合」にして試合を進めることも出来ます。

公式ライセンス版が発売されたためか、初期版は価格が安くなっていますが(450円)、野球ゲームは「実名でナンボ」という気がしますので、多少高くても(800円)やるなら「公式ライセンス版」の方をオススメしたいですね。

パワフルプロ野球TOUCH(初期版、iTunes が起動します)
パワフルプロ野球TOUCH公式ライセンス版2010(iTunes が起動します)
  

Sea Wolves

今回ご紹介するのは、私的には何か釈然としないアプリですが・・・
某有名 Flash ゲームの模倣と言えるアプリです。

タップで艦砲射撃を行い、敵艦隊を撃破していくステージクリア型の海戦ゲーム、「Sea Wolves」です。

seawolves

iPhone / iPod touch 本体を左右に傾けて自分の軍艦を動かし、敵の砲弾をかわしつつ、敵船を撃破していきます。
砲撃はタップで行いますが、弾は山なりに飛んでいくため、その軌道を計算して撃たなければうまく当たりません。
一定数のステージをクリアすることでパワーアップ用のポイントを獲得でき、それを使って砲撃数や装填速度などをパワーアップさせることが出来ます。

で、釈然としない理由ですが・・・
このゲームは無料で公開されている Flash ゲームの非常に有名な作品「艦砲射撃」にそっくりなのです。

kanpousyageki

「リスペクト」というレベルではなく、ゲーム性や敵の種類、システムなどが似通っている上に、演出や BGM も似ていて、効果音までほぼ同じ。
「艦砲射撃」はモノクロのグラフィックだったので、その点は大きく違いますが、それ以外はまさに「そのまんま」です

とは言え Sea Wolves はゲームバランスが悪く、初期状態が弱すぎて EASY でもかなり難しい上に、ゲームオーバーになるとパワーアップが出来ないので、「クリア出来ないけど強化も出来ない」という状況に陥りやすいです。
ゲームバランスやシステムが優れていた「艦砲射撃」とは比べものにならない内容で、ハッキリ言って「劣化コピー」ですね。


私的に引っかかるのは、このゲームが無料公開されているフリーのゲームを模倣して有料アプリにしていること。
ゲームというものは他のゲームのシステムを模倣する、言い換えると「パクる」「パクられる」というのは当たり前で、それは「そのまんまコピー」でない限り、許されるべきだと思っています。
「他のシステムの良いところを模倣する」というのは決して悪いことではないし、それを改善して行くのが進歩というものですしね。
それにどんなゲームでも、別の何かのゲームやシステムを模倣しているのが普通ですし。

ただ、無料で公開されている Flash ゲームをここまで模倣して有料アプリとして公開するのは、ちょっとマナー的にどうなんだ、という気もしてしまいます。
むろん、作者さんに連絡を取っているなら問題ない訳ですが、そうは思えないし、そもそも中国のメーカーのようだし・・・

とは言え、「パクりだから云々」みたいな話が表面化すると、「StoneLoops! of Jurassica」が公開停止してしまった事件のようになってしまうし、どの辺りを「コピー」と「参考にしたもの」の線引きにするかというのは難しい事なんですけどね。

と言う訳でこの Sea Wolves 、オススメはしません
ただ、こういうアプリも登場しているというのは書いておいた方がいい気もして、今回ご紹介しました。

Sea Wolves(iTunes が起動します)


ここでは、無料の Flash ゲームとして公開されている「艦砲射撃」の方をオススメしたいと思います。
Flash ゲームの名作中の名作です。
Flash だから iPad や iPhone では動かないけど・・・ 面白いですよ!
パソコンからアクセスしている方は、ぜひチェックしてみて下さい。

フラッシュゲーム「艦砲射撃!甲・改」
(サイト NEXT FRAME [!] 内。 iPhone / iPod touch アプリではありません)
 

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